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レコチョクによる Amazon Aurora の導入事例

2017 年

2001 年に設立されたレコチョクは、"着うた®" や "着うたフル®" といった世界初の携帯電話向け音楽配信サービスを開始しました。以来、レコチョクは、日本の音楽配信サービスを牽引してきました。レコチョクは、さまざまなサービスを短期間で立て続けに展開するとともに、B2B セクターにも事業を拡大し、さまざまなデバイスに音楽をダウンロードできる "レコチョク" サービス、定額で音楽を無制限にストリーミングできる "レコチョク Best" サービス、NTT ドコモと共同で提供する "d ヒッツ powered by レコチョク" といったサービスを展開しています。最近、レコチョクは、音楽産業の再生と発展に貢献することに力を入れています。聴くための音楽を単に提供するのではなく、価値の高い体験や、今までにない感覚を提供する新しい試みを提案しています。そのような試みの例として、アーティストのクリエイティブなプロジェクトに共感するファンどうしを結び付け、そのようなプロジェクトの実現をサポートする、WIZY 共創エクスペリエンスプラットフォームがあります。

レコチョクは、ますます多様化するユーザーのニーズに対応するため、総合エンターテインメント企業となるべく絶えず努力しています。さまざまなエンターテインメントコンテンツの積極的な提供や、新しい冒険的試みの提案を行っています。

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AWS のデータベースで作業する場合、Amazon Aurora を選択しない理由はありません。ピーク時には、メンバーシップシステムは API を介して毎秒 250 回以上アクセスされますが、この種の処理負荷でもまったく問題ありません。また、完全マネージド型サービスであるため、リソースをサービスの開発に集中することができます」

酒井修平氏
株式会社レコチョク、ビジネスシステムプロモーション部システムアーキテクトグループ

課題

レコチョクにとって、音楽データが最も重要です。レコチョクのビジネスシステムプロモーション部システムアーキテクトグループの酒井修平氏は次のように述べています。「楽曲の数が増え、動画やハイレゾ音声のデータサイズが大きくなっているため、管理すべき全データの量を正確に予測するのは難しくなっています」。新しいサービスが開始されてますます多くの楽曲が追加されているため、事業を拡大するには、音楽データを保存するための安全なインフラストラクチャをすばやく追加する必要があります。

また、レコチョクは、数多くのパートナーと共同でサービスを開始したため、音楽配信のためのインフラストラクチャリソースの適切な容量を予測するのが難しくなっているという課題もありました。

音楽配信サービスでは、顧客情報を管理してユーザー情報を保存するための会員データベースシステムも必要となります。顧客情報の管理はビジネスにとって非常に重要であり、高い信頼性と可用性を備えたシステムが必要となります。データベースといった、会員システムのためのインフラストラクチャは、もともとはレコチョクが運用、管理していました。

サービスの数が増えるにつれ、各サービスのコスト管理も問題となってきました。これまで、管理はシステムごとに行われてきましたが、インフラストラクチャのコストがどのサービスによって発生したかを確認するのは容易でありませんでした。レコチョクは、そのようなビジネス上の課題を解決できる、柔軟で堅牢なサービスインフラストラクチャを必要としていました。

アマゾン ウェブ サービスが選ばれた理由

レコチョクは、高いスケーラビリティを備えた柔軟なインフラストラクチャを手に入れるため、2013 年ごろからクラウドソリューションの使用を開始しました。まず、レコチョクはオンプレミスで開発、構築したサービスインフラストラクチャシステムを AWS に移行しました。「さまざまなクラウドサービスを検討した結果、サービスの数、新しいサービスの開発速度の点において、AWS は、他のクラウドサービスよりはるかに優れていました」と酒井氏は言います。

レコチョクは、社内のすべての IT インフラストラクチャを AWS に移行することを決定しました。まず、既存のオンプレミスシステムを Amazon EC2Amazon S3Amazon RDS といったサービスを軸とする環境に移行しました。移行の初期段階では、オンプレミスシステムが統合されたハイブリッド環境が使用されました。

そして、各種サービスの AWS への移行が完了し、それらのサービスが十分な安定性と柔軟性を備えていることが確認されました。それ以降、新たに開始されたサービスは AWS の環境で開発されています。レコチョクは、システム担当者が必要と考えたサービスをその都度積極的に導入してきました。現在、30 を超える AWS のサービスが使用されています。

レコチョクは、AWS に移行する際、顧客情報を管理する会員データベースシステムの移行に関する課題に直面していました。顧客情報の管理はビジネスにとって非常に重要であり、高い信頼性と可用性を備えたシステムが必要となります。そのため、レコチョクは、Oracle Database と Oracle Real Application Clusters (RAC) を組み合わせた構成を使用してデータベースシステムを運用してきました。レコチョクは、このシステムを AWS に変換するため、当初、Amazon EC2 に Oracle Database をインストールするか、Amazon RDS for Oracle を利用することを考えました。酒井氏は次のように述べています。「これらの方法を使用する場合、高い可用性をどのように実現したらよいか、また、変更によってどのくらいコストがかかるかを検討する必要がありました。この移行を実行するのが困難になってきたため、これまで使用してきたインフラストラクチャで必要とされる運用と管理を AWS に任せられるシステムを選択したいと思いました」。

レコチョクは、このような問題を克服するため、Amazon Aurora を選択しました。酒井氏は次のように説明しています。「この会員システムで 約 1,000 万件ものユーザー情報を管理しており、8 年間の運用に対応しています。当社は、Oracle から MySQL への移行を伴う方法を採用したため、最初の 1 か月間は、SQL の差異を吸収して Amazon Aurora 上で十分なパフォーマンスが得られるように、システムをチューニングすることに費やしました」。

その後、レコチョクはデータを移行し、同時運用テスト期間後、トータル約 3 か月で、Oracle RAC から Amazon Aurora への移行を完了しました。

レコチョクは、会員システムのデータベースを Amazon Aurora に移行した後、自社のコアシステムの AWS への移行も完了させました。残りのシステムも 2017 年 3 月にすべて移行を完了させる予定です。

利点

AWS への移行によって得られた大きな利点の 1 つとして、各サービスがどのインフラストラクチャを使用しているかを明確にできるようになったことが挙げられます。酒井氏は次のように述べています。「当社のオンプレミスソリューションでは、一定量のリソースをあらかじめ確保しておく必要がありました。AWS への移行後、その必要はなくなりました。当社では、マシンリソースの使用をオンプレミスシステムにおける使用量の 30% ほどに削減できました」。

レコチョクのサービスインフラストラクチャの調達と管理は、主に、サービス開発チームが行っています。運用ルールの決定などの領域について、インフラストラクチャチームからある程度のスキルが引き継がれましたが、それ以降、開発チームは、AWS の環境でデータベースを自分たちで運用しています。その結果、インフラストラクチャを簡単に調整できるようになったことで、調達期間が大幅に短縮されました。また、マネージドサービスの利用によって運用の負担が軽くなり、大きなメリットが得られました。「Amazon Aurora はフルマネージドシステムであるため、開発チームは、人材をサービスの開発に集中させることができます」と酒井氏は言います。
さらに、Amazon Aurora を使用すれば、メンテナンス中もサービスは停止しません。これは、パートナーと共同でサービスを提供するレコチョクのような企業にとって、大きな強みとなります。また、Amazon Aurora の導入によって、Oracle RAC で複数のノードを使用していたときと比べ、データベースソフトウェアのライセンス料が劇的に削減されました。

この会員システムでは、ユーザー ID とサービスのログイン/ログアウトの管理に加え、登録デバイス数の管理や、ユーザーのお気に入りのアーティストを保存する「マイアーティスト」情報の管理なども行います。例えば、アーティストや楽曲がテレビで話題になると、多くのお客様が同じメディアを同時にダウンロードしようとします。そのような場合、レコチョクの会員システムは、アクセスが重くなって負荷が突然増加する場合があります。酒井氏は次のように述べています。「さまざまなサービスが、API を介して会員システムにアクセスします。ピーク時には、API による会員システムへのアクセスが 1 秒あたり 250 回を超える場合がありますが、Amazon Aurora を導入してから、何も問題は発生していません。また、応答の遅延も発生しておらず、アクセスをスムーズに処理できています」。

次のステップ

レコチョクは、AWS Lambda の導入を検討しています。これにより、将来、サーバーレスシステムの構築が可能となります。酒井氏は次のようにコメントしています。「当社は、複数のシステムを連携させるには AWS Lambda が非常に便利だと考えています。AWS のサービスは、信頼性などの側面を詳しくチェックする必要がないため、簡単に使用できます。また当社は、さまざまなセキュリティ認証を取得したため、セキュリティについては心配していません」。

さらに、レコチョクは、PostgreSQL 対応の Amazon Aurora サービスが完全にデプロイされしだい、現在 PostgreSQL 上で運用しているデータベースシステムを置き換えることを計画しています。「当社は、Amazon Aurora を導入して以来、このサービスがもたらす利点を強く実感しています」と酒井氏は言います。

レコチョクのシステム構成図

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株式会社レコチョク、ビジネスシステムプロモーション部システムアーキテクトグループ酒井修平氏


レコチョクについて

2001 年に設立されたレコチョクは、"着うた®" や "着うたフル®" といった世界初の携帯電話向け音楽配信サービスを開始しました。以来、レコチョクは、日本の音楽配信サービスを牽引してきました。


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