Igreja Universal do Reino de Deus (ユニバーサルチャーチ、UCKG) は 1977 年にブラジルで設立されました。このペンテコステ派のキリスト教組織は、設立後数十年間で急速に拡大し、現在では 170 を超える国で活動しています。ユニバーサルチャーチでは、テレビ、インターネット、新聞、ラジオ放送、ブログを使用して、宣教活動を行っています。同教会によると、同教会のウェブサイトである Portal Arca Universal (Universal Ark Portal) と設立者である Macedo 牧師のブログには、毎月 3,000 万ページビューを超えるアクセスがあります。

ユニバーサルチャーチでは、ブラジルのホストプロバイダーにデータセンターをアウトソーシングしていました。しかし、テレビやラジオで特別番組を放送すると、多くの人が視聴するため、サーバーのキャパシティーが超え、パフォーマンスの低下や障害の原因となっていました。ユニバーサルチャーチの牧師であり IT 責任者でもある Rodrigo Prota 氏は、「サーバーが 20 台ありましたが、キャパシティーが足りませんでした。状況は危機的でした。ピーク時の使用量に対応するためにサーバーを追加で購入するのはコストがかかりました」と言います。システム停止やキャパシティー不足が発生しないようにするため、同教会では他の方法を検討しました。

Prota 氏は、「運用中のソリューションを、コロケーションサービスかクラウドに移行することを検討しました。最も高速なソリューションであり、コストを削減できるため、アマゾン ウェブ サービス (AWS) を選択しました」と言います。ユニバーサルチャーチでは、AWS パートナーネットワーク (APN) のメンバーでありコンサルティングパートナーである Dedalus と協力して、たった 4 日で移行を完了しました。

ユニバーサルチャーチでは、米国東部 (バージニア北部) リージョンでクラウド環境を以下のように整備しました。

  • Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC) により、Portal Arca Universal のウェブサイト用に安全なプライベート環境を構築する。Red Hat Linux と MySQL データベースを Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)、Elastic Load BalancingAuto Scaling と組み合わせて使用し、ウェブサイトを運用する。
  • すべてのブログとキャンペーンでは、Red Hat Linux で実行している WordPress を MySQL データベース、Amazon S3、Elastic Load Balancing と組み合わせて使用する。
  • また、Amazon VPC を使用して IURD TV をストリーミングし、Amazon CloudFront をデプロイして低レイテンシーとデータの高速化を実現する。IURD TV では、Microsoft Windows を MySQL データベース、Elastic Load Balancing、Amazon S3 と組み合わせて実行する。

Prota 氏は、「WordPress ではサーバーキャパシティーを多く使用します。AWS では、WordPress でリソースを大量に消費する場合でも、パフォーマンスが優れていることがわかりました」とコメントしています。ユニバーサルチャーチ全体では、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスを 30 個プロビジョニングし、5 TB 近いデータを Amazon S3 バケットに保存しています。図 1 は同教会の AWS 環境を表しています。

Universal Church architecture diagram

図 1.AWS でのユニバーサルチャーチのアーキテクチャ

Prota 氏は、「当教会ではウェブサイトを活用して読者に語りかけます。そのため、ウェブサイトを常に利用できる状態にしておく必要があります。AWS を使用することで、イベントで発生する大量のトラフィックに対応するために投資する必要がなくなりました。サーバーのキャパシティーと台数を増減でき、使用した分に対してのみ使用したときに支払えばよいのです。AWS ではアプリケーションを同時に実行しても正常に稼働するため、高可用性も確保できます。AWS でシステムを運用することで、ハードウェアのコストと人件費を約 125 万ドル削減できると見積もっています」と言います。

Prota 氏はさらに、「AWS クラウドによって、セキュリティ、スピード、柔軟性を実現できました。今後、他のソリューションも AWS で運用することを計画しています。すべてのソリューションを AWS クラウドで運用したいと考えています」と言います。

ウェブアプリケーションのニーズを満たすうえで AWS がどのように役立つかについては、ウェブ、モバイル、ソーシャルアプリのページ (http://aws.amazon.com/web-mobile-social/) をご覧ください。

Dedalus による AWS クラウド運用サポートの詳細については、AWS パートナーディレクトリDedalus の情報をご覧ください。