世界規模でデータ量が急増しているため、これまで以上にバックアップ管理が難しくなってきました。テープライブラリやセカンダリサイトといった従来の方法は時代遅れとなり、多くの企業はバックアップ先をクラウドに拡げつつあります。クラウドはスケーラビリティに優れていますが、クラウド対応のバックアップソリューションを構築するには、既存の IT 投資、復旧目標、さらには利用可能なリソースを慎重に検討する必要があります。
この点において、アマゾン ウェブ サービス (AWS) が役に立ちます。当社は大規模なストレージサービス、データ転送メソッド、ネットワーキングオプションを提供して、比類のない耐久性と安全性でデータを保護するソリューションを構築しています。AWS バックアップの利点、ストレージとバックアップ向けの AWS パートナーネットワーク、ユースケース、お客様導入事例、 バックアップのアーカイブと災害復旧への進化について詳細をご覧ください。
AWS でバックアップ先をクラウドに拡張することで、お客様が得られるメリットについての詳細をご覧ください。
AWS クラウドへのバックアップの利点
データの耐久性
99.999999999% のデータの耐久性で、バックアップを保護します。Amazon S3 と Amazon Glacier にアップロードされたすべてのデータはコピーが作成され、1 つの AWS リージョン内の 3 つ以上のデバイスに保存されます。ベストプラクティスに従った場合でも、オンプレミスの機能では、当社のグローバルな規模と安全性の観点から AWS の耐久性に対応することができません。
柔軟性とスケーラビリティ
データ要件の変更に合わせて、数分でバックアップリソースを拡張することができますAWS を使用すれば、ストレージインフラストラクチャを拡大するために、テープ、ディスク、その他 IT リソースの調達に延々と時間をかける必要がなくなります。必要に応じた拡張が可能ですから、運用の柔軟性、革新性、ビジネスの機敏性を向上させることができます。
コスト効率性
従量制の料金体系のコスト管理ツール、S3 ストレージクラス、Amazon Glacierで効率的に使用できます。これらの機能で、性能を損なうことなくコスト効率良くクラウドでデータを保護できます。総所有コストとデータセンターフットプリントを削減するために、まずはバックアップを AWS に送ってください。
あらゆるタイプのデータをバックアップ
AWS は、すべてのデータタイプをバックアップします。当社の、オブジェクト (Amazon S3 および Amazon Glacier)、ファイル (Amazon Elastic File Service)、ブロック (Amazon Elastic Block Storage) 向けストレージサービスは、業界トップクラスのスケーラビリティ、可用性、耐久性、安全性を誇ります。そのため、お客様のバックアップは確実に保護され、必要な時に利用することができます。詳細はこちら »
セキュリティとコンプライアンス
最も厳しいセキュリティが要求される企業向けに構築されたデータセンターとネットワークアーキテクチャでバックアップを保護します。AWS セキュリティサービスで、アクセス権の管理、不規則な活動の検出、データの暗号化、監査の実行を行います。また、AWS はコンプライアンスプログラムを維持し、お客様がすべての規制要件を満たすよう支援します。
データ転送メソッド
AWS を使用して、インターネット (Amazon Direct Connect および S3 Transfer Acceleration) 全体でデータ転送を最適化するには、オフラインでペタバイトからエクサバイトのデータを移行し (AWS Snowball、AWS Snowmobile、AWS Snowball Edge)、AWS Storage Gateway をデプロイしてオンプレミス運用を AWS に接続します。詳細はこちら »
EBOOK
AWS へのバックアップ
安全性と耐久性を強化しながら、増え続けるデータストアを保護する方法の詳細
AWS のバックアップと復元サービスの詳細を学び、チュートリアル、プロジェクト、ガイドで体験する。
ストレージとバックアップ向けの AWS パートナーネットワーク
AWS パートナーネットワーク (APN) はクラウドコンサルティングおよびテクノロジープロバイダの最も大きなコミュニティです。APN パートナーは全社、AWS プラットフォームの技術的専門知識を実証済みで、各社の製品およびサービスはお客様への導入事例があります。AWS ストレージコンピテンシー取得パートナーは、プライマリストレージ、バックアップと復旧、災害復旧、データアーカイブ向けに、AWS を組み込んだストレージソリューションを提供しています。こういったパートナーとの協力は、お客様の組織が、AWS クラウドにデータを送信する機能をデプロイして耐久性の高いストレージと保護を実現する際の助けとなります。特に組織がレガシーインフラストラクチャやアプリケーションを管理している場合はなおさらです。
もう 1 つのカスタマーリソースとして、1,100 を超える独立系ソフトウェアベンダーの 3,500 以上のソフトウェアリストを提供するオンラインカタログ、AWS Marketplace があり、市販のクラウドストレージソリューションを検索、購入、デプロイすることができます。表示されるすべてのソリューションは各種 AWS ストレージサービスをサポートしており、すぐにデプロイして使用することができます。
パートナーと協力して AWS にデータをバックアップする方法をご覧ください。
バックアップの一般的なユースケース
ハイブリッド型クラウドバックアップ
クラウドコネクタとゲートウェイを使用することで、お客様はオンプレミスデータを AWS クラウドにバックアップして、耐久性のあるデータ保護を行うことができます。
テープ装置の置き換え
AWS Storage Gateway を使用して仮想テープライブラリを作成することで、調達サイクルやエラー発生の傾向があるプロセスの監視責任を排除することができます。
データベースのバックアップ
多数の AWS データベースサービス (リレーショナルおよび非リレーショナル) には、データやアプリケーションを保護するバックアップ機能が搭載されています。
データのライフサイクル管理
Amazon S3 では、さまざまなストレージクラスを用意しており、頻繁にアクセスしないデータを従量制の料金体系で保存できます。ライフサイクルポリシーを使用して階層化を自動で行うか、オンデマンドで行えます。
グローバルデータの回復性
Amazon S3 では、コンプライアンス、安全性、災害復旧、その他ユースケースの目的に合わせて、異なる AWS リージョンのデータをレプリケーションできるよう、クロスリージョンレプリケーションを提供しています。
アーカイブとコンプライアンス
データ保持要件のある組織では、WORM 制御を強制する機能を備えたAmazon Glacier を利用して、低コストで長期保存を実現できます。
バックアップだけで終わらない進化
アーカイブ
バックアップを AWS クラウドに保存すれば、Amazon Glacier でコスト効率良くアーカイブすることができます。99.99999999999% の耐久性を実現できるよう設計された Amazon Glacier は、データ保持関連のコンプライアンス要件を満たす機能を備えています。1 か月あたりの料金は、ギガバイトあたり 0.004 USD です。
AWS の開始方法
バックアップ関連の AWS サービスについては