Amazon Web Services ブログ

この一週間の顔認識と Amazon Rekognition に関する公開ディスカッションについて弊社が考えること

この一週間、顔認識、監視、および個人の自由に関する、Amazon Rekognition の役割について多くの議論を見てきましたが、弊社の考えを共有したいと思ってます。

Amazon Rekognition は、弊社が 2016 年に発表したサービスです。開発者がディープラーニングなどの新しいテクノロジを簡単にかつ低料金で開発に利用できるようになりました。サービスを開始して以来、お客様は社会 (人身売買の防止、児童労働搾取の防止、失った子供との再会、子供向けの教育アプリの構築など) と組織 (マルチファクタ認証導入によるセキュリティ強化、画像検索の容易化、玄関先の商品の盗難防止など) の両面において、Amazon Rekognition の画像と動画の分析機能を活用してます。アマゾン ウェブ サービス (AWS) は、単にこれらのサービスプロバイダではありません。私たちは画像およびビデオ分析のテクノロジーが公共部門や法執行機関も含む組織においてどのように良い結果をもたらすのかを見るのがとても楽しみです。規定 (以下、「AUP」) を定めており、「違法行為、他者の権利を侵害する行為、または他者に有害である可能性のある行為」に対して本サービスの使用を禁じています。これには、本質的にあらゆる種類の違法差別や正当なプロセスやプライバシー権の侵害など、第 4、第 5、および第 14 条修正に関する憲法上の権利を侵害することが含まれます。 当社の AUP に違反しているお客様は当社のサービスを使用することはできません。

しかし新しい技術力には常にリスクが存在します。新技術の採用を決定した組織は、責任をもった行動、または法的罰則や公然の非難を受ける覚悟が必要です。AWS はその責任を真剣に受け止めています。しかし、我々は有望な技術を悪事に利用されるのを恐れて、それらの使用を禁止するといったことは誤った方法だと考えています。もしコンピュータが悪用される可能性があるという理由で、人々がコンピュータの購入を規制された場合、世界は誤った方向に行くでしょう。私たちが毎日頼っている何千もの技術についても同様です。 それらの技術を責任を持って利用することで、技術がもたらす恩恵はリスクをはるかに上回っています。

お客様は Amazon Rekognition を使い素晴らしいスタートを切りました。この新技術がもたらすプラスの効果は日々大きくなっています。我々は責任ある利用をしているお客様を引き続きサポートすることができて嬉しく思っています。

-Dr. Matt Wood 氏、AWS の人工知能ゼネラルマネジャー