Amazon Web Services ブログ

Amazon Elasticsearch Service Intro Workshop を公開しました!- 基本的な使い方から最新アップデートまで 2 時間で体験

こんにちは、アナリティクスソリューションアーキテクトの志村です。本日公開した、Amazon Elasticsearch Service (Amazon ES) の初心者向けワークショップについてご紹介します。

Amazon ES は 2015 年にリリースされた、オープンソースの Elasticsearch を大規模かつ簡単でコスト効率の良い方法を使用してデプロイ、保護、実行する完全マネージド型サービスです。ストリームデータの分析を行いたい、全文検索エンジンを構築したい、といったときに手軽にご利用いただけます。ただ実際に Amazon ES を試そうとしたときによく当たるのが、ログ分析に適したストリームデータを生成するのが意外に面倒ということです。また権限管理周りをきちんと設定しないと、ただしく Kibana や Elasticsearch API にアクセスしたり,ログを挿入したりもできません.今回ご紹介する Amazon Elasticsearch Service Intro Workshop は、こうした問題を解消しながら、ハンズオン形式で Amazon ES をお試しいただけるような構成となっています。

ワークショップの構成

ワークショップで構築する仕組みは、以下の図のようになっています。Amazon Kinesis Data Generator (KDG)というデータ生成ツールを使って、Amazon Kinesis Data Firehose 経由でデータを Amazon ES に挿入します。挿入したデータを Kibana で分析・可視化します。KDG については、Amazon Kinesis Data Generatorを使用してストリーミングデータソリューションをテストするというブログ記事を参照ください。

ワークショップの中では Kibana の基本的な使い方についても触れていますので、初めての方でもダッシュボードの仕組みを理解し、自分で新しいグラフを作成できるようになります。ダッシュボードの作成法については、Kibana ダッシュボードの設定と作成というブログ記事にもまとまっていますので、こちらもご確認ください。

ワークショップで試せるいろいろな新機能

また、本ワークショップでは初心者向けのベーシックな内容だけではなく,ここ 1-2 年内にリリースされた以下のような新機能についての内容も扱っています。ですので,すでに Amazon ES をお使いの方々も、ワークショップを実施することで、これらの機能を手軽にお試しいただけます。

この中でも特に注目すべき機能について、軽くご紹介します。

カスタム辞書ファイルのサポート

特に日本語全文検索用途で Elasticsearch を使用する場合、より柔軟かつ精度の高いな検索を実現するためには、日本語形態素解析ソフトウェア kuromoji に対して、固有名詞等を正しく判別できるようなカスタム辞書が必須となります。2020 年 4 月にカスタム辞書ファイルの読み込みをサポートしたことで、Amazon ES での日本語全文検索をより便利に利用できるようになりました。なお Elasticsearch のバージョン 7.4 以降をお使いの場合、インデックスマッピングの中に直接カスタム辞書の定義を書けますので、カスタム辞書のサイズが小さい場合はこちらを利用することも可能です。

きめ細やかなデータアクセスのサポート

Kibana でログ分析を行う際に、部署ごとにアクセス可能なデータの範囲を制限したり、ユーザーの職種ごとに閲覧・編集権限を絞ったりしたいという場合があるでしょう。Amazon ES の提供するきめ細やかなデータアクセス機能を利用することで、ユーザーごとにアクセス可能なデータやダッシュボードの範囲を絞り、閲覧・編集・書き込み等の権限も制御できるようになります。

まとめ

この記事では Amazon Elasticsearch Service Intro Workshop についてご紹介させていただきました。初心者向けの Amazon ES の基本機能、および最近追加された新機能について手軽にお試しいただけますので、ぜひ実際に動かしていただければと思います。みなさまのご希望を伺った上で今後のシリーズを検討していきたいと考えておりますので、ぜひご感想をお聞かせください!

Amazon Elasticsearch Service Intro Workshop

このブログの著者

志村 誠 (Makoto Shimura)

アナリティクスソリューションアーキテクト。データ分析・データ活用や機械学習に関するさまざまな案件を支援しています。好きなサービスは Amazon Athena, Amazon SageMaker, そして Amazon Elasticsearch Service です。