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AWS Cloud Map が大阪リージョンでご利用いただけるようになりました。

みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン、シニアエバンジェリストの亀田です。

AWS Cloud Mapが大阪リージョンでご利用いただけるようになりましたのでお知らせいたします。

サービスディスカバリとCloud Map

クラウドを活用したクラウドネイティブなアプリケーションは一般的に、API を通じてアクセス可能な、特定の機能を実行する複数のサービスから構成された疎結合的なソフトウェアアーキテクチャが用いられます。各サービスは、データベース、キュー、オブジェクトストア、カスタマー定義のマイクロサービスといったさまざまな他のリソースと対話をし有機的な連携を行いリクエストを処理しますが、これが正しく機能するためには、インフラストラクチャリソースすべての場所をあらかじめ見つけ、通信先の設定等を含むリソース名を把握できている必要があります。

多くの場合、これらのリソース名およびその場所は、アプリケーションコード内部で手動で管理されています。しかしながら、動的なアプリケーションのバージョンアップを一つの目的とした疎結合アーキテクチャでは、内部による手動の管理では作業が複雑化してしまい、依存するインフラストラクチャリソースの数や、トラフィックに基づいて動的にスケールアップおよびスケールダウンするマイクロサービスの数が多くなるほど、ますます時間がかかるようになり、ミスが発生する可能性増えていきます。

この問題を解決するコンセプトが、サービスディスカバリであり、それを実現させるサービスがAWS Cloud Mapです。

Cloud Map では、データベース、キュー、マイクロサービス、その他クラウドリソースなどのアプリケーションリソースを、カスタム名を付けて 、Amazon Route53の DNS 機能を拡張し、従来のIPアドレスベースに加え、APIコール経由でURL及びARNに対して IPv4 または IPv6 のいずれかを使用して、IP アドレスとポート番号の組からそのリソースの場所をレジストリに登録できます。その後、Cloud Map はヘルスチェック機能と連携し、リソースの状態を継続的にチェックし、その場所が最新であることを確認します。そして、アプリケーションは、必要なリソースの場所をレジストリにクエリすることで、動的に構成が変更されたとしても常に最新のアクセス情報を入手することができます。

こちらに過去Black Beltセミナーの資料がありますので合わせてご参照ください。

https://www.slideshare.net/AmazonWebServicesJapan/202107-aws-black-belt-online-seminar-aws-cloud-map/AmazonWebServicesJapan

– シニアエバンジェリスト 亀田