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【開催報告】 Chaos Conf 2019 recap 勉強会

こんにちは、ソリューションアーキテクトの 畑史彦 です。

11月11日に Chaos Conf 2019 の Recap 勉強会を AWS Loft Tokyo にて開催致しました。アジェンダは こちら で確認できます。 Chaos Conf は今年9月に San Francisco で開催された Chaos Engineering をテーマにした技術カンファレンスです。主催は Chaos Engineering のサービスを提供する Gremlin 社です。Chaos Conf では Chaos Engineering に取り組む企業や Gremlin 社のサービスを利用する企業がそれぞれの事例や取り組みについて披露します。この recap 勉強会では、この Chaos Conf 2019 に日本から参加した方達に登壇いただき各セッションの内容やカンファレンス自体についてご紹介いただきました。以下、簡単に各セッションのご紹介をさせていただきます。

Chaos Engineeringという考え方 / A concept of Chaos Engineering

NTTコミュニケーションズ株式会社の小倉真人氏からは、 Chaos Engineering の基本的な考え方や単なるTestingや障害試験との違いの説明に始まり、今現在の Chaos Engineering がどのように変化していきているかが話されました。
「システムの Resiliency を確認する」というよりも、「そのシステムに対する新たな情報(知識や理解)を生み出す」ことに目的の比重がある、というふうに表現されていたのが印象的です。 Chaos Engineering の特徴や思想を理解するうえで非常に分かりやすい解説でした。後半は Principles of Chaos Engineering のリポジトリに「分散」という語を削除する Pull Request がマージされた出来事を起点に、モノリスへの応用について語られた Chaos Conf のセッションを引いてご紹介されていました。

 

 

Chaos Conf 18’ to 19’

株式会社Cygames Infrastructure Division / Software Engineer の和田明久氏からは、昨年と今年の Chaos Conf の共通点/相違点から Chaos Conf 振り返るというセッションが行われました。セッションでは 2018年の Chaos Conf が WHY なら 2019年は HOW であったとシンプルに表現されています。1年で世の中の Chaos Engineering のアダプションの段階が進んでいることが伺えるとともに、各社各様の Chaos Engineering 導入・定着の工夫の話が簡潔に紹介されています。このセッションで私が個人的に最も印象に残ったのは Postmortem ならぬ Pre-mortem という考え方の紹介でした。制御可能な 障害 を小さく先取りすることをツールとする Chaos Engineering をうまく表現した言葉のように思います。

 

 

What is suitable for Chaos Engineering?

3つ目のセッションは、アマゾンウェブサービスジャパン株式会社の私 畑史彦 から Chaos Engineering はどういった業界やワークロード、システムアーキテクチャ、プラットフォームと相性が良いのか、というテーマで話をさせていただきました。それぞれの観点について優劣を明確に結論付けているわけではなく、そういった観点で考察することにより「多くの会社やシステムにとって Chaos Engineering は現実的に適用可能なものである」ことを感じてもらうことを目的にしたセッションです。

 

最後に

Chaos Engineering 自体の基本的な説明や歴史的な発展については AWS DevDay Tokyo 2019 の、こちらのセッション資料( Chaos Engineering ~入門と実例~ )もぜひご覧ください。

AWS では今後も定期的に Chaos Engineering をテーマにした勉強会やイベントを実施していきたいと考えております。登壇やLTをしたいという方がいらしたらぜひお声がけください。また、 AWS Loft Tokyo では GameDay も不定期に開催しておりますので興味がある方はぜひご参加ください。

ソリューションアーキテクト 畑史彦