Amazon Web Services ブログ

CloudWatch の更新 – メトリクスから関連するログへ

数年前に Amazon CloudWatch で OS とアプリケーションログファイルを保存しモニタリングする方法について説明しました。最近では多数の AWS ユーザーがログのフィルタを作成して、その結果を CloudWatch メトリクスとして発行し、何か問題があった場合にアラームを送信するようにしています。たとえばウェブサーバーログに無効なインバウンドリンクを表す 404 エラーや、オーバーロードの状態を意味する 503 エラーがあるか監視しています。モニタリングやアラームは大量のログデータを要約する上で優れたツールですが、場合によっては別の視点が必要になることもあります。まず、概要ではフィルタにより識別されアラームを送信する原因となったログファイルエントリをすばやく見つけなければなりません。多くの AWS ユーザーがそうであるように、何百、何千ものインスタンスを実行し複数のタイプのログファイルをモニタリングしている場合、こうした作業は針山から 1 本の針を見つけるようなものです。そこで本日、AWS はそうした作業を簡易化するため CloudWatch の新しいオプションをリリースしました。たとえばこのグラフに表示されている 17:00 頃の ERROR メトリクスについて理解したいとします。

クリックとドラッグで時間範囲を限定します。

ログアイコンをクリックし (他のアイコンと同様にグラフ上にマウスをかざすと表示されます)、目的のログファイル (ERROR) を選択します。

CloudWatch が 2 つめのタブで開きます。指定した時間範囲でフィルタする前の目的のログファイルが表示されます。次に内容を見るためにエントリを展開します (この例で使用した特定のエラーはデモ用なのでシンプルにしました)。

この機能はメトリクスの発行にログファイルのフィルタを使用する場合に便利です。では、特定のログファイルに関連していない CloudWatch システムメトリクスの場合はどうでしょう?先の手順を使用できますが、この場合はメニューから [View logs in this time range] を選択します。

指定した時間範囲の CloudWatch ロググループすべてがグラフに表示されています。

この時点でアプリケーションのアーキテクチャに関する知識をもとに意思決定を行ったり調査したいロググループを選択しやすくなります。目的の時間範囲内だけを表示するため、ロググループ内のイベントは再びフィルタにかけられます。グラフで Lambda の名前空間にメトリクスが含まれている場合は、メトリクスフィルタを使用していない場合でも、そのロググループへのリンクが表示されます。この機能は今すぐ使い始めることができます。

Jeff;