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Amazon Elasticsearch Service のUltraWarm の一般提供

本日、Amazon Elasticsearch Service の UltraWarm の一般提供を開始しました。

この新しい低コストのストーレジ層は、現在の Amazon Elasticsearch Service ストーレジ層の 10 分の 1 のコストで、最大 3 ペタバイトのログデータについて高速かつインタラクティブなアナリティクスを提供します。

UltraWarm は、古いデータやアクセス頻度の低いデータに安価なストーレジを提供することで、既存の Amazon Elasticsearch Service ホットストーレジ層を補完します。同時に Amazon Elasticsearch Service のお客様が期待するような、てきぱきしたインタラクティブなエクスペリエンスを提供します。Amazon Elasticsearch Service は、Amazon S3 にデータを保存し、AWS Nitro System 上で専用に構築された高度に最適化されたカスタムノードを使用して、そのデータをキャッシュ、プリフェッチ、クエリします。

Amazon Elasticsearch Service には、ウェブサイトの検索システムの構築、アプリケーションログまたはインフラログからのデータの保存と分析など、多くのユースケースがあります。この新しいストーレジ層は、大量のログデータを保存しているお客様に特に適していると考えています。

Amazon Elasticsearch Service は、大量のログデータを取り込み、対話的に分析できるため、ログアナリティクスによく利用されています。マイクロサービスとコンテナを使用してアプリケーションを構築する開発者が増えると、ログデータが爆発的に増加します。数ヵ月または数年分のデータを保存して分析することは、コストがかかりすぎるため、お客様は複数のアナリティクスツールを使用したり、貴重なデータを削除したりして、長期的なデータがもたらす重要な知見を得ることができませんでした。

AWSは、この問題を解決するために UltraWarm を構築しました。開発者、DevOps エンジニア、InfoSec の専門家は、アーカイブからアクティブで検索可能な状態にデータを復元するために、Amazon Elasticsearch Service クラスター内で数日を費やすことなく、最近の長期的な運用データを分析することができます。

それでは、AWS マネジメントコンソールで新しいドメインを作成して、この新しいストーレジ層をどのように使用するかを見てみましょう。

最初に Amazon Elasticsearch Service コンソールに移動し、ボタンをクリックして、新しいドメインを作成します。これにより、ワークフローを使用して新しいクラスターを設定することができます。UltraWarm で新しいドメインを設定することは、通常のドメインを設定することと同じです。ここでは、異なる方法で行う必要があるいくつかのことを説明します。

ワークフローの手順 1 で、ラジオボタンをクリックして、プロダクション導入タイプを作成し、[次へ]をクリックします。.

引き続き、手順 2 で設定を入力します。最後に、[UltraWarm データノードを有効にする] のチェックボックスをオンにして、使用するインスタンスタイプを選択します。デフォルトの ultrawarm1.medium.elasticsearch を使用して、3 つのノードを指定します。少なくとも 2 つのノードを指定する必要があります。

設定に関するその他のすべての情報は、通常の Amazon Elasticsearch Service の設定と同じです。クラスターを設定したら、ダッシュボードに移動して、新たに作成したドメインを選択します。ダッシュボードでは、新しく作成したドメインに 3 つの UltraWarm データノードがあり、それぞれ 1516 (GiB) のストーレジスペースがあることが確認できます。

新しいドメインで UltraWarm を使用するだけでなく、AWS マネジメントコンソール、CLI、または SDK を使用して既存のドメインで有効にすることもできます。.

UltraWarm ノードの設定が完了したら、次の要求を使用してインデックスをホットからウォームに移行できます。

POST _ultrawarm/migration/my-index/_warm

その後、次の要求を使用して移行のステータスをチェックできます。

GET _ultrawarm/migration/my-index/_status
{
  "migration_status": {
    "index": "my-index",
    "state": "RUNNING_SHARD_RELOCATION",
    "migration_type": "HOT_TO_WARM",
    "shard_level_status": {
      "running": 0,
      "total": 5,
      "pending": 3,
      "failed": 0,
      "succeeded": 2
    }
  }
}

UltraWarm は、現在、世界 22 のリージョンで Amazon Elasticsearch Service バージョン 6.8 以上でご利用いだだけます。

ハッピーサーチ

— Martin