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世界一目指して走れ! ~AWS DeepRacer Championship Cup @AWS re:Invent 2019 – Part 1-

2019年、多くの注目を集めたAWS DeepRacerリーグはre:Invent 2019でいよいよ最終章へ突入しました。

各地のAWS Summitやバーチャル リーグで勝ち抜いたレーサーたちがラスベガスに集結し、さらにre:Inventで開催される3つのレースで構成されたコンペティション[Championship Cup」で厳しい競争を勝ち抜いたのちに世界一が決まります。ファイナリストとしてクオリファイされたのは世界各国から64名。そのうち日本からは8名が参戦しています。

簡単に世界一になるまでの流れを説明します。

まず、世界一になるためにはre:Invent 2019の中で開催される3回のコンペティションで勝たなければなりません。さらに、使用するコースもこれまでと異なる形状のものとなり、難易度が各段に上がっています。

  • 初戦は「The Qualifying 64 Group racing」

MGM Grand Arenaで6面のトラックを使って行われる初戦では、64名を4つのグループに分け最速タイムを競います。

一人4分の持ち時間のレースを4回行い、合計16分走ります。その中で最も速いラップタイムが記録となります。なぜ4回も?これには理由があります。限られた時間内で多数のレースを展開するには複数トラックが必要になりますが、物理的なトラックにはそれぞれ微妙な「くせ」があります。ほんの少し傾斜していたり、Wifiの状態が異なっていたり、条件は全く同一というわけにはいきません。より公平な評価が可能なレース環境とするためこのような形がとられているのです。

そして、各グループの上位4位、16名が次のステージに進みます。

  • 2戦目は「Bracket of 16 racing」

これまでのレースはシンプルに全参加者でタイムを競う形式をとっていましたが、このBracket of 16 racingでは、「対戦相手」のいるトーナメント形式をとります。ぶっちぎりの速さでなくてもよく、ただ対戦相手より0.01秒でも速ければ勝ちです。

トーナメントで3回勝てば決勝戦へと進むことができます。決勝に進むのは3名です。

  • そして最後の決戦となる「The final 3 showdown」

re:Invent Day4のKeynote直前に開催されるこのレースは、会場をVenetianに移して行われます。 このレースはWerner Vogelsのキーノートの直前に実施され、結果はKeynote内で発表されます。まさにこの1年の戦いの最終決戦にふさわしい大舞台が用意されたと言えるでしょう。これまでのレースと異なり、一人当たりの持ち時間はたったの90秒。この短い時間の中で有効ラップであり、なおかつ速いタイムが求められます。

そして12月3日、初戦の「The Qualifying 64 Group racing」が行われ、
日本から参加された3名の方がみごと「Bracket of 16 racing」に進出されました!

・グループB:Sola@DNP こと 瀧下 初香さん (9.056秒 グループ1位)

・グループC:nero-DNPds こと相場 武友さん(9.955秒 グループ4位)

・グループD:Fumiaki こと大野 史暁さん(9.170秒 グループ1位)

なお、詳細の結果はAWS DeepRacer公式ページ上の「スケジュールと順位」タブから確認できます。

約1年かけて行われたAWS DeepRacer リーグ。初の世界一の栄誉は誰のもとへ行くのでしょうか。

Day3もDay4もレーサーたちが爆走します。re:Invent 2019にご参加の皆さまもそうでない方も、みんなで応援しましょう!

– デベロッパー・マーケティング 服部 京子

(代理投稿:シニアエバンジェリスト 亀田)