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パブリックプレビュー – AWS Distro for OpenTelemetry



可観測性とは何かを理解するには、しばらく時間がかかりました。1、2 年ほどの間、周りに質問していたところ、Charity Majors の Twitter をフォローして、彼女のブログを読んだらいいと同僚が教えてくれました(そして、このアドバイスに従いました)。ちょうど今週、Charity は次のようにツイートしました。

Kislay のツイートを見て、彼のブログ Observing is not Debugging に行き着きましたが、とても参考になりました。Charity が指摘したように、Kislay は「可観測性とは、動くシステムについての研究である」と言っています。

現代の大規模な分散アプリケーションとシステムは、事実上常に動作しています。ウェブリクエストの提供、データストリームやイベントの処理など、常に何かが起こっています。世界規模では、個々のリクエストやイベントをいつでも見ることができるとは限りません。エラーが起こるのをただ待つのではなく、統計的なアプローチを取って、システムがどれだけ順調に機能しているかを監視する必要があるのです。

新サービス AWS Distro for OpenTelemetry
本日より、AWS Distro for OpenTelemetry のプレビューが開始しました。AWS は Cloud Native Computing Foundation (CNCF) の OpenTelemetry コミュニティの仲間として、分散トレースとメトリクスの収集のためのオープンスタンダードを定義することに取り組んでいます。AWS Distro for OpenTelemetry は、OpenTelemetry 仕様で定義された API、ライブラリ、エージェント、コレクターのセキュアで、サポートされたディストリビューションです。

ツールキットの最も優れた機能の 1 つに、自動インストルメンテーションがあります。Java をはじめとして、他の言語や環境(NET と JavaScript など)での作業で、自動インストルメンテーションエージェントは、アプリケーションが使用するフレームワークと言語を識別し、自動でインストルメント化してメトリクスやトレースを収集および転送します。

これらすべてを実行する方法は、次のようになります。

AWS の可観測性コレクターは、お客様の環境内で実行します。EKS の場合はサイドカーもしくはデーモンセットとして、ECS の場合はサイドカーとして、または EC2 でのエージェントとして起動できます。収集するメトリクスとトレース、およびそれらを転送する AWS のサービスを設定します。複雑なマルチアカウントアプリケーションをモニタリングするための一元的なアカウントをセットアップしたり、サンプリングレート(転送され、最終的に保存される未加工データの割合)を制御したりもできます。

実行中のパートナー
AWS とパートナーのツールやアプリケーションを使用して、観測、分析、行動することができます。AWS は、Cisco AppDynamics、Datadog、New Relic、Splunk、その他のパートナーと提携しており、さらに多くの情報を取得し、プレビュー中に共有する予定です。

知っておくべきこと
AWS Distro for OpenTelemetry のプレビューがご利用可能になりました。今すぐ使用を開始できます。前述の .NET、JavaScript のサポートに加え、Python、Ruby、Go、C++、Erlang、Rust もサポートする予定です。

これはオープンソースプロジェクトですので、皆さまのプルリクエストも大歓迎です。 上流のリポジトリを追跡し、四半期ごとに新しいバージョンのツールキットをリリースする予定です。

Jeff

PS – 予定されているオンラインセミナー Observability at AWS and AWS Distro for OpenTelemetry Deep Dive に忘れずサインアップしましょう。