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Amazon RDS for PostgreSQLで PostgreSQL 9.5(9.5.2)とバージョン9.4.7、9.3.12サポート

本日より、Amazon RDS for PostgreSQLでバージョン9.5のサポートを開始しました。このバージョンではUPSERTやRow Level Security (RLS)、Big Data capabilitiesなど多くの新機能を含んでいます。また、新しいメジャーバージョンに加えて、多くの機能向上やfixを含んだ9.4.7や9.3.12といった新しいマイナーバージョンもサポートしました。。

PostgreSQL 9.5 (マイナーバージョンは9.5.2) は以下の様な新機能を含んでいます:

  • UPSERT: “INSERT, ON CONFLICT UPDATE”を簡単に実行可能です。この機能では行へのINSERTやUPDATEを同時に扱う事が可能で、同時に実行されるデータの衝突を扱うことが可能になり、アプリケーションの開発もシンプルに行えます
  • Row Level Security (RLS): RLSは行や列レベルでデータへのアクセスコントロールを行うことが可能になります。この機能により、セキュアに扱わなければならないデータのコントロールを厳格に行なえます
  • Big Data features: PostgreSQL 9.5はBig Dataシステムと連携出来る多くの新機能を含んでいます。例として、BRIN Indexingは小さいながらも効果的なインデクシングを “naturally ordered”テーブルに行えます。”abbreviated keys”アルゴリズムを用いたfaster sortsはtextやNUMERICフィールドのソートを高速に行います。CUBE, ROLLUP や GROUPING SETSはTableauなどのOLAPツールと連携して複数のレベルのサマリーを用いたレポートを可能にします。IMPORT FOREIGN SCHEMAやJOINプッシュダウンを用いたForeign Data Wrappers (FDWs) は外部データベースとのクエリの連携を簡単・効率的に行うことが出来ます。TABLESAMPLEは高コストのソートを避け、大規模テーブルの統計的サンプルを生成可能です。

PostgreSQL 9.5.2データベースインスタンスは、AWS Management Consoleから数クリックで起動可能です(ドキュメント)。また、既に起動しているPostgreSQL 9.4インスタンスから、バージョン9.5.2へメジャーバージョンアップグレードも可能です。もし、バージョン9.3から9.5へアップグレードを行う場合は、point-and-clickアップグレードを2回行う必要があります。それぞれのアップグレード操作中はデータベースインスタンスに短い時間ですが、接続できなくなります。データベースのアップグレードの詳細はこちらをご覧ください。

PostgreSQL 9.5.2に加えて、PostgreSQL 9.4.7 と 9.3.12のサポートも開始しました。これらのバージョンには、こちらのリストにあるようないくつかの修正や機能向上が含まれています。3つの新バージョンについての詳細は、それぞれのバージョンのリリースノートをご覧ください。

これら3つのバージョンでは、pg_stat_activity内のautovacuumセッションにrds_superuserアクセスを許可することで、autovacuumのステータスを参照することが可能です。PostgreSQL 9.5の新機能のさらに詳細な情報は PostgreSQLの公式サイトで確認頂けます。 Amazon RDS for PostgreSQLをご利用頂くための詳細な情報は、Amazon RDSユーザガイドをご覧ください。

翻訳は星野が担当しました(原文はこちら)