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AWS re:Invent 2018 で開催予定の IoT セッションのご案内

AWS re:Invent 2018の開催まであと僅か!スケジュールを立てる時にIoTセッションを逃してしまわない様にIoTセッションについて紹介したいと思います。今年は、インダストリアルやコネクテッドホームの事例、100を超えるブレイクアウトセッション、ワークショップ、よりディープダイブしたテクニカルなセッションなど、IoTサービスに関連する素晴らしいセッションがたくさんあります。Pentair, Vestel, VIZIO, Thermo Fisher Scientific, GE, Enel, Analog Devices, the City of San Jose, Ayla Networks, Deutsche Bahn, Fender, Hudl, FormCell, AISIN AWなど、ユーザーやパートナーの成功体験が聞けるセッションも見逃せません。今年のre:Inventでは、11/27(火) 6:00pmよりARIAで軽食やお飲み物をAWS IoTのエクスパートと一緒に楽しみめる、AWS IoTのpub crawlも予定しています。

AWS IoTのVP であるDirk DidascalouによるAWS IoTのリーダシップセッションや、AWS IoT GMのSarah CooperとDistinguished EngineerのJames GoslingによるAIoT: AI Meets IoTも見逃せません。
以下に紹介するセッションは、今年のハイライトセッションでもありますので、セッション参加のスケジュールを立てる際にはぜひ参考にしてみてください。ここでは紹介しきれないため、すべてのセッションの一覧は、re:Inventセッションカタログから参照ください。

インダストリアルIoTセッション

インダストリアルIoT(IIoT)は、レガシーな産業機器やインフラストラクチャと新しいテクノロジーである機械学習、クラウド、モバイル、エッジコンピューティングとのギャップを埋めるものです。IIoTはカスタマーのこれらレガシーなものの運用を最適化し、生産性と効率を向上させます。
IIoTアプリケーションを使用することで、品質とメンテナンスの予測を可能にし、遠隔監視を実現することが出来ます。
以下のセッションに参加して、IIoTアプリケーションでAWS IoTをどの様に使うかを学ぶことが出来ます。

フェンダーがどのようにして生産の自動化をAWSでおこなっているか (Session IOT220-R)

このセッションでは、コンピュータビジョンなどのIoTとAIテクノロジの組み合わせによって、製造プロセスの生産性を向上させる方法について説明します。AWSのIoTとAnalyticsを使用して、環境の状態を検知して制御する方法を示します。最後に、補充のシナリオにおける、巡回ベースのモデルから通知ベースのモデルに素早く移行する方法を示します。

インダストリアルIoT:既存の機械を未来のIoTに接続する。Deutsche Bahn (Session IOT303-R)

今現在、圧倒的多数の産業用機械はインターネットに接続できていません。なぜならば、多くの産業用機械に接続する機能がないか、独自または業界固有のインターフェースを利用しているからです。これらの産業用機械の価値は、新しいビジネスチャンスを広げるために使用できるデータとメタデータへのアクセスにあります。このセッションでは、AWS GreengrassとAWS Lambdaを使用して、OPC UA、Modbus、Ethernet/IP、EuroMap63などの産業用インターフェイスと接続する方法について詳しく説明します。また、産業用機械に接続し、エッジとクラウドにデータとメタデータを提供する方法をデモを交えて紹介します。

サーバレスインダストリー4.0 & AI: マシンデータによってビジネスインサイトをドライブする – ワークショップ形式 (Workshop IOT402-R)

このワークショップでは、インダストリー4.0のAIフローをハンズオン形式で提供します。マシンのデータを収集し、AIのモデルを作成してエッジにデプロイする内容となっており、その様なソリューションにフルマネージドなAWS IoTをどの様に組み合わせるかを学びます。最初に、AWS Greengrassを利用して産業用のプロトコル(OPC UAなど)を使い産業機械と接続します。次に、AWS Analyticsを使ってAmazon SageMakerでAIモデル作成します。最後に、AWS Greengrass ML Inferenceにモデルをデプロイし、エッジで推論を行います。

インダストリアルIoTアプリケーション: 接続することで価値を取り出す – インタラクティブセッション(Chalk Talk IOT342-R)

インダストリアルIoTアプリケーションは、石油・ガス、製造、農業などの業界に急速に広がっています。このセッションでは、予測保守、製造品質、プロセス監視などの価値を提供するエンドツーエンドのソリューションを設計するのに役立ちます。このインタラクティブセッションでは、AWS Greengrass(オンプレミス)と他のAWS Cloudサービスの両方を活用するAWSとグリーンフィールドとブラウンフィールドのインフラストラクチャの接続方法を理解するのに役立ちます。セッションの中で、AWS Industrial IoT Reference Architectureを組み込んで、産業アプリケーションを構築する方法を示します。

コネクテッドホームセッション

コネクテッドホームは、デバイスとサービスを統合することで自動化された環境を提供し、消費者の生活を向上させます。コネクテッドホームでは、音声操作できる照明や、家庭掃除ロボット、機械学習可能なセキュリティカメラ、およびあなたのためにトラブルシューティングするWiFiルーターのすべてが含まれます。 ホームオートメーション、ホームセキュリティと監視、およびホームネットワーキングにAWS IoTを使用できます。接続されたホームアプリケーションにAWS IoTを使用する方法の詳細については、以下のセッションに参加してください。

AlexaとAWS IoT – VIZIO (Session IOT302-R)

音声は自然なインターフェイスであり、会話するだけのものではありません。ライト、サーモスタット、テレビなどの接続された家庭用機器などの物理的なデバイスとのやり取りでも使えるインターフェースです。
このセッションでは、AWS IoTプラットフォームとAlexa Skills Kitを使用して家庭内のデバイスを接続および制御する方法について説明します。 AWS IoTとAlexaを使用して何十万人もの顧客に音声制御されたテレビ体験を提供していることについて、お客様からVIZIOの話を聞きます。

スマートホーム向けにIoTアプリケーションを開発する – Vestel (Session IOT306-R)

IoTの変革は家で始まります。 現在、デバイスメーカーとネットワークプロバイダは、あなたの家をスマートにする画期的なコネクテッドデバイスとアプリケーションを構築しています。このセッションでは、スマートホームのコネクテッドデバイスとアプリケーションを構築するためのベストプラクティスと、一般的なパターンについて説明します。このセッションでは、デバイスを消費者のアカウントと安全に関連付けし、IoTを活用すること、エッジでマシンラーニングを使用すること、ホームセキュリティのためのビデオストリーミングに焦点を当てます。セッションの最後には、IoT製品を使ってスマートホームを構築するためのベストプラクティスが用意されています。また、Vestelのスマートホームアプリケーションについて話を聞くことが出来ます。

コネクテッドホームでのAWS IoT Analytics – ワークショップ形式 (Builders Session IOT339-R)

どうすれば家をもっと賢くできるのか?このセッションでは、コネクテッドホームで一般的な分析のケースについて学びます。参加者はハンズオンを通して、AWS IoT Analyticsを使ったコネクテッドホームの分析方法について体験します。

環境知能 – コネクテッドホームにマシンラーニングとAIを提供する – インタラクティブセッション (Chalk Talk IOT350-R1)

フルマネージドサービスであるAWS IoT Analyticsは、膨大な量のIoTデータに対して洗練された分析を実行して操作することを容易にします。このセッションでは、AWS IoT Analyticsを使用してIoTワークフローに環境知能を組み込んで、生成されたIoTデータから貴重な洞察を抽出する方法を紹介します。また、具体的な例を紹介しながら、各サービスコンポーネント、その使用方法、一般的なベストプラクティスについて説明します。

AWS IoTサービスセッション

成功したIoTプロジェクトを解説する – Pentair (Session IOT202)

IoTプロジェクトの成功のパターンは、業種やプロジェクトの種類によって出現し始めています。 このセッションでは、高度な課題を特定してレビューし、その課題に対する最も一般的な解決策について説明します。
このセッションでは、プロジェクトに必要な共通のフェーズと人物、そしてプロジェクトと組織を成功に導くための一般的なガイドラインについて説明します。Pentair社の代表が、同社のIoTプロジェクトを事例研究の例として取り上げています。

AWS GreengrassとAmazon FreeRTOSでエッジコンピューティングを実現する – Enel (Session IOT213)

エッジコンピューティングは、コンピューティングパワーをクラウドに持ち込むのではなく、データソース側に持っていきます。
エッジはIoTの基本的な部分であり、IoTとはインターネットに接続するだけではありません。
このセッションでは、IoTのエッジソフトウェアであるAWS Greengrassが、センサから風力タービンまでの小型機器と大型機器にどのように電力を供給できるかについて説明します。 これらのIoTデバイスは、AWS Greengrassを使用して、クラウドを管理、分析、および耐久性の高いストレージに使用しながら、データを安全に収集し、デバイスデータを同期させ、相互に通信することができます。IoTのエッジについてもっと知りたい人は、是非参加してください。

IoTデバイスをセキュアに保つ (Session IOT205)

IoTデバイスのセキュリティを管理することは、AWSの最優先事項です。
AWS IoT Device Defenderを使用すると、ベストプラクティスを確認したり、セキュリティ設定を変更したり、デバイスの異常動作を検出したり、アラートを受信して問題を調査したりすることができます。
このセッションでは、AWS IoT Device Defenderを使用して、安全なポリシーとコントロールを実装および維持し、データとデバイスを安全に保つ方法を紹介します。
セキュリティ保護されていないデバイス構成を特定する方法と、DDoS攻撃やボットネット攻撃を検出するために使用できるメトリックを設定する方法を理解します。また、AWS IoT Device DefenderがAWS IoT CoreおよびAWS IoT Device Managementと連携してセキュリティアラートに対応する方法についても説明します。

スケールするデバイスをAWS IoT Device Managementで管理する – Hudl (Session IOT207-R)

多くの場合、IoTの導入は、数千から数百万のデバイスが複数の場所に配置されて構成されています。接続されたデバイスの集まりを大規模に追跡、監視、管理するソリューションが不可欠です。このセッションでは、AWS IoT Device Managementを使用して、接続されたデバイスのオンボード、リモート管理、およびモニタリングを支援する方法を学びます。このセッションでは、インデックスの作成と検索、リモートコマンド、OTA(Over-The-Air)アップデート、デバイスモニタリングなど、AWS IoT Device Managementの主な機能について説明します。 AWS IoT Device Managementを使用すると、デバイスの規模を拡大し、IoTデバイスの導入を管理するためのコストと労力を削減する方法を学ぶことができます。また、スポーツビデオ分析の世界的リーダーであるHudlの代表は、最新の製品であるHudl Focusを使用して、全国の高校の録画およびアップロードプロセスをどのように変更しているかについて話し合っています。

AWS IoT Device managementの基本 – インタラクティブセッション (Chalk Talk IOT326-R)

このセッションでは、AWS IoT Device Managementを使用して機器をオンボードで管理し、規模が拡大する機器を管理する方法を学びます。 お客様の使用事例について話し合い、デモを提供し、直面している可能性があるデバイス管理の課題を解決するためのベストプラクティスを共有します。

Amazon FreeRTOS: マイクロコントローラ向けのIoTオペレーティングシステム (Session IOT208-R)

このセッションでは、Amazon FreeRTOSの詳細を見ていきます。OEMが安価で小型のIoTデバイスに多くの機能を組み込むために、セキュリティ脆弱性、非効率的なコード、互換性の問題、および不明なライセンスをもたらす一連の課題と開発に直面しています。Amazon FreeRTOSを使用すると、接続されたマイクロコントローラベースのデバイスを迅速かつ経済的に構築、展開、および更新することが容易になります。

エッジでのマシンラーニング (Session IOT214)

自動車、スマートな家庭用デバイス、産業用アプリケーションのいずれであっても、IoTアプリケーションは急速にインテリジェントになっています。
エッジコンピューティングは、IoTデバイスがデータを収集して送信するだけでなく、予測分析を実行し、クラウド接続がなくてもローカルイベントに対応するため、この変革を導く手助けを行なっています。このセッションでは、エッジでのML推論がなぜ重要なのか、インテリジェントなIoTアプリケーションの構築方法について学びます。AWS Greengrassを使用してクラウドでMLモデルを学習し、AWS Greengrassデバイスに展開し、オンデバイスコンピューティングパワーにアクセスし、モデルをクラウドに接続せずにローカルに生成されたデータに対して推論を行う方法について学びます。

AWS IoT Analyticsを利用しているカスタマーの事例 (Session IOT219)

お客様がAWS IoT Analyticsをどのように使用しているかを学べます。

AWS IoT Analyticsによる分析の運用 (Session IOT358-R)

AWS IoT Analyticsを使用すると、独自のIoTアナリティクスプラットフォームを構築するために必要なコストと複雑さを気にすることなく、膨大な量のIoTデータに対して洗練された分析を容易に実行できます。分析用のデータを収集して準備し、IoTデータを探索して可視化して、より正確なビジネス上の意思決定を行うことができます。AWS IoT Analyticsは、IoTの分析プラットフォームを構築するために通常必要となるコストと複雑さを気にすることなく、膨大な量のIoTデータに対して洗練された分析を簡単に実行し、運用する完全管理サービスです。これは、IoTデータに対して分析を実行し、IoTアプリケーションや機械学習のユースケースをより正確に判断するための洞察を得る最も簡単な方法です。AWS IoT Analyticsで構築およびトレーニングされたモデルは、接続されたデバイス上で実行できます。 AWS IoT Analyticsを使用して分析ワークフローを操作する方法のディープダイブとデモをご体験してください。

マルチリージョンに対応したAWS IoT – Analog Devices (Session IOT401)

あなたのデバイスは世界中に出荷されています。そして異なる国々でハードウェアを使用する消費者がいます。 この様なデバイスの地理的範囲を反映するIoTアプリケーションをどのように構築できますか?このセッションでは、AWS IoTを使用してマルチリージョンに進む段階を説明します。まず、AWS IoTのアカウントと権限の設定に関する共通の課題に取り組んでいます。 次に、複数のAWSサービスを使用して、さまざまなモードのマルチリージョン展開に取り掛かります。 また、IoTアプリケーションを計画、監視、実行する方法についても説明します。 このセッションでは、IoTのマルチリージョン展開の良い、悪い、醜いことを示すコードとアーキテクチャーを紹介します。アプリケーションのグローバル化に合わせて、最初にどのように取り組むべきかを共有します。 また、Analog Devices社の顧客事例も紹介します。

re:Inventで予定されているIoTのアクティビティーをもっと詳しく知りたい場合は、 今すぐre:Inventガイドをこちらからダウンロードしましょう。

翻訳は SA 市川が担当しました。原文はこちらです。