AWS JAPAN APN ブログ

AWS 認定デバイスのご紹介 (AWS IoT Greengrass)

このブログシリーズでは、2020 年から 2022 年上半期までの間に AWS デバイス認定プログラム (DQP) に登録済み、かつ国内で入手可能となっている主な「AWS 認定デバイス (ハードウェア)」をご紹介します。DQP の種類には FreeRTOS、IoT Core、IoT Core for LoRaWAN、IoT Greengrass がありますが、今回は AWS IoT Greengrass カテゴリーに焦点を当てます。

AWS デバイス認定プログラム (DQP) とは

AWS デバイス認定プログラム (DQP) は、ハードウェアパスに参加している AWS パートナー向けのプログラムです。DQP によって認定を受け、AWS パートナーデバイスカタログに登録されたデバイスは、すべてパートナーおよび AWS によって検証済みのため、お客様はニーズにあったデバイスを安心して導入できるようになります。DQP により認定を受けたデバイスには「AWS Qualified Device (認定デバイス)」バッジが付与されます。

AWS IoT Greengrass カテゴリーの AWS 認定デバイス

                         Vieureka Camera

Vieureka Camera VRK-C301 (Vieureka株式会社)

「Vieureka カメラ」は Vieureka プラットフォーム対応のエッジ AI カメラです。高性能 CPU を内蔵し、多様な画像解析処理を実行できます。C/C++ だけでなく Python にも対応した専用の SDK を活用することで、ゼロから画像解析アプリを開発することなくスピーディーにサービス提供が実現できます。本カメラと画像解析アプリは Vieureka プラットフォームが提供する Vieureka Manager にてクラウド経由で定常的に制御・状態管理されます。またサービス導入後も遠隔から画像解析アプリをアップデートすることで、更にサービスの付加価値を向上ができます。

デバイスタイプ:Camera

MELIPC

三菱電機 産業用 PC MELIPC シリーズ MI2000 (三菱電機株式会社)

「MELIPC シリーズ MI2000」は、多彩なシステム拡張により、生産現場に最適な IoT 化を実現する産業用 PC です。高性能プロセッサと Windows® を搭載し、PCI や PCI Express 拡張ポートも備えることで、生産現場データの収集・分析・診断を実現し、生産性・品質向上に貢献するミドルレンジモデルです。AWS IoT Greengrass 1.10.1 に対応しているだけでなく、Edgecross 基本ソフトウェアをプリインストールしているため、AWS のクラウドサービスと生産現場の様々な FA 機器に簡単に接続可能です。また、SLMP データコレクタをプリインストールしているため、SLMP で接続されたシーケンサ等の機器からのデータ収集やデータ加工もプログラミングレスで実現可能です。

デバイスタイプ:Industrial PC (IPC)

OMRON NYB35

OMRON NYB35 Series Industrial Box P (オムロン株式会社)

デジタル化を牽引する「OT (制御進化) と IT (情報革新) の融合」を実現するコントローラです。機能をソフトウェアで提供するソフトウェアドリブン化のトレンドを牽引します。PC アーキテクチャーベースで構成されたシンプルなハードウェアとソフトウェアの構成によって 4 種類の特長的な IPC を構成し、魅力的な 4 種類のサービス・サポートと共に提供します。特に装置製造の前段階である IPC へのソフトセットアップや設定といった処理を代行する「キッティング・サービス」は、そのまま装置に取り付けて使用できる状態でお届けするカスタマイズ・サービスで、お客様の TCO 削減に貢献します。現場で使え、装置に組み込める高い信頼性と耐環境性を持ち、フィールドバス (EtherCAT) を通して現場データの分析や見える化を実現します。

デバイスタイプ:Industrial PC (IPC)

MACNICA

KEIm-CVSoC (株式会社マクニカ / 株式会社近藤電子工業)

「KEIm-CVSoC」はインテル® Cyclone V® SoC FPGA を実装しており、エッジ AI 機能を搭載した製品の試作から量産まで幅広い用途でご利用できる柔軟性の高いシステム・オン・モジュールです。AI 推論アクセラレーターもいくつかの選択を持ち、パートナーの IP を活用し FPGA 上で推論処理を実行するのはもちろん、外付けに用意されたインテル® Movidius™ Myriad™ X Vision Processing Unit (VPU) で実行することも可能です。AWS IoT Greengrass にも対応しており、簡単かつセキュアに AWS に接続することで、AWS クラウドとエッジの KEIm-CVSoC 全体で IoT アプリケーションをシームレスに実行できるようになります。

デバイスタイプ:SOM/COM

OKI AE2100

AE2100 (沖電気工業株式会社)

OKI の「AIエッジコンピューティング」の中核となる「AE2100」。ディープラーニングの推論環境を提供するインテル社の OpenVINO™ ツールキットと AI アクセラレーターである「インテル® Movidius™ Myriad™ X VPU」を搭載する、国内初のコンピューターアーキテクチャーを有しています。また、各種センサーを収容する豊富なインターフェースや、多様な通信方式に対応しており、LTE や無線 LAN、920 MHz マルチホップ帯無線「SmartHop」にも対応しています。今後 5G にも対応する予定です。OKI は AE2100 を中核に、より早く、より最適で価値のある解を提供できる「リアルタイム-インテリジェンス」で、お客様が抱えるさまざまな課題を解決していきます。

デバイスタイプ:Industrial PC (IPC)

Renesas R-Car

Renesas R-Car Starter Kit Premier / CCPF StarterKit (ルネサス エレクトロニクス株式会社)

Renesas R-Car Starter Kit 及び CCPF StarterKit は、ルネサスエレクトロニクス社製ソフトウエア開発環境です。様々なミドルウェア、ドライバをリファレンスで準備しており、アプリケーションエンジニアが PC・Linux 環境で構築したアプリケーションを容易に移植することが可能です。CCPF StarterKit に関してはシガーソケットから電源を取ることができ、車内評価等実証実験などにも最適です。M.2 PCIe M-Key ソケットを 2ch、USB 3.0 と USB 2.0 をそれぞれ 1ch、CAN を 2ch、Display out を 2ch など、様々な拡張インターフェースを搭載しています。

デバイスタイプ:Development Kit

Armadillo-IoT

Armadillo-IoT ゲートウェイ G4 (株式会社アットマークテクノ)

「Armadillo-IoT ゲートウェイ G4」は、エッジ AI 処理や機械学習にも最適な高性能 IoT ゲートウェイです。CPU は NXP セミコンダクターズ製「i.MX 8M Plus」を採用。Gigabit Ethernet を 2 ポート搭載し、HDMI 出力や USB 3.0 インターフェースによる画像の入出力に対応するほか、LTE 通信モジュール搭載モデルもラインアップしています。また、専用のコンテナ型 OS やセキュアエレメントを搭載しており、高セキュアな IoT デバイスとしてユーザーが自由に独自の製品を開発できます。内蔵の NPU により高効率な演算を省電力で実現可能なため、顔認識や人物検知、製造・建築業における AI ソリューションなど、様々な現場で採用いただけます。

デバイスタイプ:Gateway/Router

Edgeplant

EDGEPLANT T1 (株式会社アプトポッド)

「EDGEPLANT T1」は NVIDIA® Jetson™ TX2 を搭載した高性能なエッジコンピュータで、AI 実行環境、ビデオ処理をはじめとした GPU エッジコンピューティングを実現します。また、SIM スロット、GPS モジュールなど、高度な IoT 端末としての機能を備えています。車載組込みコンピュータとして利用可能な高信頼性ハードウェア / 広い電源電圧仕様 (9~36 V)、広い動作温度範囲 (-20℃~+65℃) でエンジン (モーター) のイグニッションに連動した自動起動と自動シャットダウン機能や、特定の CAN 信号に連動して起動する Wake on CAN に対応しております。車載機器に求められる EMC 規格 (E マーク) に準拠し、周辺機器や車両電源系統へのノイズ伝搬の抑制と高いイミュニティ性能を実現しており、乗用車はもちろん、商用車・建設機械にも安心して利用可能です。

デバイスタイプ:Industrial PC (IPC)

※ 掲載は DQP 登録日順です

AWS デバイス認定プログラム (DQP) の進め方

STEP 1: AWS パートナーセントラルでハードウェアパスに参加する。
※ パスへの参加方法は AWS パートナー アライアンス手引書 (P.8) に記載があります
STEP 2: パートナーセントラル上部メニューの「デバイスの掲載」ページでデバイス情報を登録する。
STEP 3: AWS の貴社担当にご連絡ください。