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Amazon RDS Online Seminar 「忘れちゃいけない!Amazon RDS/Amazon Aurora のアップグレードとその方法」資料・動画及び QA 公開
先日(2021/6/17) に開催した Amazon RDS Online Seminar「忘れちゃいけない!Amazon RDS/Amazon Aurora のアップグレードとその方法」の資料・動画を公開しました。
当日、参加者の皆様には数多くの QA を頂きありがとうございました。頂いた QA の一部についても共有しております。
【動画】
Amazon RDS/Aurora Update
RDS for PostgreSQL/Aurora PostgreSQL upgrade (major/minor version up)
RDS for MySQL/Aurora MySQL upgrade (major/minor version up)
【資料】
資料ダウンロード
Q. Amazon RDS クロスリージョン自動バックアップを利用する際、管理者の方でなにか手順が必要になりますでしょうか?
A. Amazon RDS クロスリージョン自動バックアップは管理者の方に設定を頂く必要がございます。手順等に関しては下記をご参照下さい。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_ReplicateBackups.html
Q. AuroraのインスタンスタイプをAWS Graviton2プロセッサ搭載のr6gに変更する時の、制約事項や注意点等はありますでしょうか?
A. Aurora MySQL/PostgreSQL ともに r6g を利用できるバージョンに制約がございます。下記で対象バージョンをご確認下さい。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/Concepts.DBInstanceClass.html#Concepts.DBInstanceClass.SupportAurora
DBのバージョンアップを伴う場合の注意点は、インスタンスタイプを変えない場合の注意点と同様になります。パフォーマンスに関しては、お客様環境においてパフォーマンステストを実施することをお勧め致します。
Q. 利用メジャーバージョンの廃止の通知はダッシュボードからの確認以外にメール通知のような手段はありますでしょうか?
A. ご利用中のメジャーバージョンの廃止の通知はパーソナルヘルスダッシュボードでの通知の他、ルートアカウントのご連絡先メールアドレスへの通知も行っております。ルートアカウントのメールアドレスが確認しづらい場合、代替連絡先にお客様の社内のメーリングリストなどを登録いただくと便利です。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/awsaccountbilling/latest/aboutv2/manage-account-payment.html#manage-account-payment-alternate-contacts
その他、AWS フォーラムやAWS blogなどでも告知が行われる場合がございます。
Q. マイナーバージョンの自動アップグレードを事前に把握する方法はございますでしょうか?
A. AWS CLI の desctibe-db-engine-versions において AutoUpgrade:True がされているインスタンスがマイナーバージョンの自動アップグレードの対象となっています。詳細は下記をご参照下さい
https://docs.aws.amazon.com/cli/latest/reference/rds/describe-db-engine-versions.html
Q. メンテナンスウィンドウで実施されるメンテナンスにはどの様なものが含まれているのでしょうか?
A. 「ハードウェアメンテナンス」「OS のメンテナンス」「DB エンジンのメンテナンス」が含まれます。こちらの詳細は下記をご参照下さい
https://aws.amazon.com/jp/premiumsupport/knowledge-center/rds-required-maintenance/
Q. PostgreSQLの論理レプリケーションとAWS Database Migration Service (DMS) によるレプリケーションはどのように使い分けたら良いでしょうか?
A. PostgreSQLの論理レプリケーションを行う場合は、追加の費用が発生しませんが、論理レプリケーション設定をお客様にて実施する必要がございます。DMSの場合、DMSインスタンスの費用が発生しますが、初期移行・差分移行・移行検証といった機能をDMSの機能としてご利用いただくことが可能です。
Q. Aurora をアップグレードする際、Reader インスタンスを明示的に指定してアップグレードする必要があるのでしょうか?
A. Aurora MySQL / PostgreSQL ともにアップグレード操作は DB クラスター単位で実行されます。そのため、操作時に指定するのはDB インスタンスではなく、DB クラスターとなります。
アップグレード時の操作において、Reader インスタンスを指定することはございません。詳細は下記をご参照下さい
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/AuroraMySQL.Updates.Upgrading.html
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/USER_UpgradeDBInstance.PostgreSQL.html#USER_UpgradeDBInstance.PostgreSQL.MajorVersion
【今後の Amazon RDS Online Seminar の予定】
RDS/Aurora で Graviton2 を利用したお客様事例と RDS/Aurora アップデート
RDS for Oracle のアップグレードとサポートへのケース登録の Tips も添えて
開催日時: 2021年8月26日(木) 開演: 09:30 〜 12:00
形式: オンライン
【アジェンダ】
9:30~10:00 (30分) Amazon RDS/Aurora Update
本セッションでは 2021年6月から8月までに追加された Amazon RDS/Amazon Aurora のアップデートを中心にご説明します
10:05~10:20 (15分) r6g の説明
AWS Graviton2 は、Arm ベースNeoverse N1 コアを使用してAWSが独自に設計したプロセッサで、Amazon Auroraでもご利用いただく頂くことができ、既存のインスタンスと比較して高いコストパフォーマンスが期待できます。本セッションでは、AWS Graviton2の概要についてご説明致します。
10:20~10:50 (30分) インターパーク様 r6g 検証結果
株式会社インターパークが提供するマーケティングツール「サスケ」で 、Graviton2 インスタンスが利用できるか実際に検証を行い、移行を行いました。その際の検証結果やこれまで利用していたインスタンスタイプと Graviton2 インスタンスとの性能比較についてご説明します。
10:50~11:20 (30分) RDS for Oracle Upgrade (major/minor)
本セッションでは RDS for Oracle のサポートバージョン情報・メジャー/マイナーバージョンアップの方法に関して説明します。
11:25~11:55 (30分) サポートケース登録 Tips
AWS サポートにデータベースのトラブルを質問頂く際に、サポートケースの本文に記載して頂けると大変助かる情報について、典型的ないくつかのパターンに分類して説明いたします。
著者
北澤英崇
データベース スペシャリスト ソリューション アーキテクト
様々なデータベースの技術担当を経験。現在はデータベースを AWS 上に実装する際の技術支援全般を担当。