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AWS Security Jamの歩き方

皆さん、こんにちは。
プロフェッショナルサービス本部の堀場です。

本日(2021年5月11日)より AWS Summit Online Japan 2021がいよいよ始まります。皆さまは既にログイン確認はお済でしょうか?まだの方は以下の画像からアクセスしていただき、ご登録ならびにセッションへのご参加をお願いいたします。

さて、当記事に興味を持っていただいた方は、AWS Summit Online のイベントが上記の画像にある通り11日、12日だけではなく、実は、13日にもあることを既にご存知かもしれません。そう、先日、こちらの記事で概要についてご説明したAWS Security Jam が5月13日(木)の14 時から開催されます。当記事では、Security Jamについて当日みなさまに楽しんでいただくための情報をご提供させていただきます。

2021/5/11 12:05 追記
参加人数を超えるお申込みをいただきましたので当イベントへの参加申し込みは終了させていただきました。

Security Jamは、本日5月11日AM 8:00 からAWS Summit Onlineサイトにてイベント申し込みが可能となりました。
なお、先着100名様までお申し込み可能となっておりますので、まだ、 AWS Security Jam の申し込みをされていない方は Summit Online サイトにログインの上、企画内の Security Jam にお申し込みください。

 

AWS Security Jam のお申し込みをSummit Onlineサイトで完了されましたら、お手数ですが、AWS Jam サイトでのユーザー登録・ログイン確認(以前に登録された方はログインできることの確認)をお願いします。AWS Jam サイトでのユーザー登録やログインでお困りの参加者様には、13日13:30より直前サポート時間を設けております。GoToWebinarにお越しいただき、サポートリクエストをいただければ対応させていただきます。

なお、参加登録が完了した方には、GoToWebinar のリンクが記載されたメールが送信されます。メールをご確認の上、当日、14時開始に合わせてお越しください。可能であれば3~5 分程度前までにはAWS Jam サイトならびにGoToWebinar にログインして待機いただけると幸いです。

2019 年までの Security Jam とオンライン化した Security Jam

過去にAWS Summit や AWS re:Invent 、 AWS re:Inforce などのイベントで開催された Security Jam では、オンラインではなく物理的に現地の会場に集まり、そこに準備されたテーブルに自由に座り参加していただきました。。各テーブルは4名で座れる構成となっており、そこで偶然出会ったメンバーと自己紹介や雑談をしながら問題を一緒に解くといった形で行われてきました。私がサポーターで参加したときには、日本人の別々の会社の方が一緒のテーブルでチームとなって競技していたり、多国籍チームの中で競技されたりしていました。日本でも、2019年の秋に開催された初回の Security Jam では上記の方法と同じように開催しました。当時は最大3名1チームになるようにテーブル配置を行い、参加者の方が偶然座った席のメンバーでチームを構成(きっと、どんな方がチームメートになるのかドキドキしながら着席した感じでしょうか)してチャレンジを解いていただきました。最初は遠慮がちに会話をされている参加者様でしたが、時間が経過するにつれ、段々とコミュニケーションがスムーズになりチャレンジを無事クリアした時は、一緒になって盛り上がっていたものです。

しかし、2020年、年初からのコロナウィルスの流行により状況は大きく変わりました。AWS Jam / AWS Security Jamもイベントが開催される現地での開催からこの1年でオンライン開催型に変わました。実際に昨年、日本で第2回目の開催となったSecurity Jamはオンライン形式で開催しチーム構成は1チーム1名、つまり、個人戦での競技という形で開催いたしました。

AWS Jam チームでは、オンライン開催ができるよう、また、オンライン開催でも従来と同じような体験ができるように AWS Jamのプラットフォームを日々日々進化させ、現在のスタイルに変わりました。

Amazon ChimeとインテグレーションされたAWS Jam

過去に AWS Jam に参加された方は、Jamのサイトにログインされ、イベントが開始されると Jam のプラットフォームやチャレンジの構成が変わっていることに気が付かれるかもしれません。その中でも大きな変化の1つが Amazon Chime とインテグレーションされた点です。Amazon Chimeは、ミーティングやビデオ会議を行うためのサービスで、AWS Japanでもお客様との打ち合わせから、インターナルの打ち合わせまで Amazon Chime を利用して打ち合わせしております。その Amazon Chime ですが、ブラウザで利用可能ですし、デスクトップアプリケーションやスマホのアプリケーションでも利用可能です。それに加えて、Amazon Chime SDKを提供しており、アプリケーション内に統合が可能になっています。AWS Jam チームは昨年、この Chime SDK を利用して、従来から提供していたテキストチャットだけでなく、ビデオ・音声による対話、画面共有をJam プラットフォーム内に組み込みました。これにより、別々の場所で参加するチーム内でのコミュニケーションや、困った時のサポーターとのやり取りにおいても、テキストチャットだけでなく、Amazon Chimeを利用したリアルタイム双方向コミュニケーションが可能となりました。この機能を利用することで、物理的に集まれないイベントだったとしても、リモートでお互いが自己紹介をし画面共有で問題を一緒に見ながら、音声で分からない点や進むべき方向を会話しチームで Security Jam のチャレンジに挑戦することが可能になりました。

チームでリアルタイムコミュニケーションが可能に

まず、チームメンバーとの自己紹介、意思疎通にご利用いただくのが最初の利用ケースになるかと思います。チーム結成後にJamコンソール内のメニュー「チーム」より、「チームミーティングの開始(チームオーナーに限定)」や開始後に表示される「チームミーティングに参加」することにより、チームメンバー限定のオンライン会議が可能となります。以下の画像がチームオーナーによるChimeのミーティングを開始する際の画面です。開始するとチームミーティングへの参加ボタンがオーナーならびにメンバーに表示されます。

チームのミーティングに参加すると以下の画面が表示されます。音声、カメラ、デスクトップの共有が可能となります。ただ、チャットやファイルの添付はできませんのでご注意ください。

Chime

基本的にこちらを常時有効化し、コミュニケーションいただくとよいのではないでしょうか。
また、サポーターにヘルプを求める際にも、最初は参加者の皆様からチャットでヘルプをリクエストをしていただきますが、その後、サポーターがChimeの会議を作成することで、オンライン会議に参加し音声・画面共有をしながら状況を説明することが可能になります。

このように、オンライン開催でもAmazon ChimeとインテグレーションされたJam プラットフォームを利用することで、ブラウザベースでチームメンバーと会話・画面共通をしながらチャレンジに取り組み一緒に学ぶことや知識の共有、もちろん、交流も可能になります。

チーム構成と戦略も重要(2021/5/11 21:25 Update)

AWS Summit Online Japan 2021では、1チーム最大4名でチームを構成できるように現在セットアップ中です。AWS Security Jam を一人で静かに取り組みたいという方もいれば、過去の実際のイベントと同じように偶然出会ったメンバーで挑戦したいという方、あるいは、先輩・後輩や知り合いでチームを構成して挑戦したいという方もいらっしゃるでしょう。新しく追加された機能の1つがチームメンバーをAWS スキルをベースに自動決定するというオプションです。また、目的やスキルレベルをもとにチームを選ぶというオプションも加わりました。今回のイベントでは、以下の表の2,3,4のオプションが選択可能となりました。自動マッチングならびに任意チーム構成を
ここでは、チームメンバーの構成パターンは以下の表のパターンをご紹介します。

No. チームメンバー構成 特徴 チームの設定 パスワードの共有 当イベントでの利用
1

自動

マッチング

・Jamプラットフォームがスキルをベースに自動でメンバーを構成。

・偶然出会ったメンバーと一緒に挑戦したい方

・複数名で挑戦したい方

自動 N/A 利用不可
(2011/5/11 21:25更新)
2 目的別・スキルベース

・事前登録したスキルレベルやイベントの目的をもとに参加するチームを選択

または、新規に作成

自分で作成・または

既存チームに参加

N/A

利用可能

(2011/5/11 21:25追加)

 

3 一人 自分のペースで黙々とチャレンジを解いて学びを最大化させたい方。 自分で作成 共有しない 利用可能
4 知り合い限定

見知ったメンバーでチームを構成。

お互いの強みを生かしながらチャレンジを解き学びを最大化させたい方

自分またはメンバーが作成 共有したメンバーが参加可能
(最大1チーム4名まで)
利用可能

イベント当日のオープングでご案内するシークレットキーを入力後にチーム構成を決定します。まず、選択してとして、以下の画面にあるように、自動でチームマッチングを目的別やスキル別のチームに参加するか、一人または、知り合い限定のチームを作成する、または、既存のチームに参加することを選択できます。おすすめは目的別・スキルベースでのチーム参加です。知り合いと楽しく挑戦するのもよいですが、目的が同じメンバーで戦うこと、普段、交流することのないメンバーと交流し新たな気づきや今後の業務で生かせる何かを手に入れられることが期待できます。是非ご検討ください。

以下、チーム選択の画面です。1つ目が上記、表のNo.2に該当し、二つ目の選択肢がNo.3,4に該当します

チーム選択

チーム構成の選択画面

以下の画面にある通り、「学び」を目的にするのか「勝つこと」を目的にするのか選択可能です。また、参加可能なチームがなければご自身で新しいチームを作成することが可能です(ただし、他の参加者が必ず来るという保証はありませんが・・・)

 

目的別・スキルベースでのチーム構成

目的別・スキルベースでのチーム構成

一人で黙々と試したい・学びたいという方や、先輩後輩で教えながら取り組みたいという方は、二つ目の選択肢をお選びいただき、自身でチームを作成いただきパスワード設定することで、メンバーを限定(一人チームも可能)できます。
チームへの参加、チームの作成は以下の画面で実施します。クールなチーム名を考えていただければと思います。

作成・参加

パスワード付きののチームの作成・参加

さて、チームを知り合いまたは、目的別・スキルベースでの構成にした場合に重要になるのが「どのチャレンジをどの順番で、どのように解くか」の戦略決定です。一人であれば、自分が挑戦したいチャレンジを自分で決めて挑戦できますが「チームの場合はどのチャレンジを優先的に解くのか?」を決める必要があります。まずは、イベント開始後に構成されたチームメンバー同士で、Amazon chimeを利用して会話いただくと良いと思いますチームメンバーと対話し、「最優先事項」を合意したうえで戦略を決めていただくとよいかと思います。

学習の最大化には、Scrumを組むことがお勧め

先日、とあるイベントで AWS Jam を利用しました。その際には「全員で1つの問題を解く、つまり Scrum を組むこと」を私からガイドしてイベントを実施しました。理由はイベントの目的が「学習とチームビルディング」を実現するためだったからです

様々な経験・レベルのメンバーで構成されたチームでは、得意・不得意がでてきます。AWS Jam というゲームで高得点を獲得することも大切なことかもしれませんが、「Learn」を最大化するという意味では、「分かっている人」はメンバーに説明をしながら、「分からない方」は分からないことを伝えながら進めることで、お互いが学びを得ることになり、最大化されるのではないかと考えます。知っているつもり、分かっているつもりだったが、いざ、説明してみると、理解が曖昧な点を確認(つまり、自分のスキルをValidate )でき、自身の成長にもつながります。

また、おすすめの方法としては、AWS マネージメントコンソールを Amazon Chime で画面共有して操作する際、一人当たりの操作時間を決めて、操作する方をローテーションする方法です。できる方が何も説明せずにどんどん進めるのではなく、全員で、AWS ドキュメントを参照したり、調査して理解を共有しながら進めるとチームの団結や学びが大きくなり、コミュニケーションも時間経過とともにスムーズになると思います。

とはいえ得点の最大化には・・・

さて、チームで学習を最大化して Scrum で挑戦する場合の弊害としては、高得点を得にくくなる可能性があるという点です。全員で同じチャレンジを挑戦することで一人の視点では気が付かなかった点に気が付いてスピードアップする場合もあれば、逆の場合も出てくるわけです。チームを組んで得点を最大化するための戦略の1つとしては、全員で別々のチャレンジを並行して解くというという方法です。4人1 チームの場合、同時に4 問挑戦するわけですね。確かに高得点になる可能性がありますが、結果として各参加者が既に利用経験がある知っている得意な領域のチャレンジを優先的に挑戦することになるかもしれません。つまり、新たな学びが小さくなるかもしれないのです。その場合には、チャレンジを解いたら、ぜひ、チーム内で以下を共有してみてください。その際には以下を3-5分程度で解説し、AWS マネジメントコンソールで操作を説明するとよりよい体験になるかと思います。

  1. どのような課題だったか
  2. どのような AWS サービスを利用するのか
  3. 解決に必要なポイントは何か
  4. 参照した AWS ドキュメントはなにか

クロージングもお見逃しなく

今回のイベントでは、17時半にAWS Security Jam が自動終了し、順位が確定します。過去のフィードバックを見ると「気が付いたら終わっていた」や「あっという間に終わった」というフィードバックをいただくケースが多いです。皆さん、集中して3時間取り組まれ、どっと疲れがでる時間帯かもしれません。ただ、そこでイベントから抜けるのではなく、ぜひ、もう30分程度お付き合いいただければと思います。

日本で開催しているAWS Security Jam では、皆さまが挑戦した全チャレンジに対して、どのような課題のチャレンジに対して、どういうポイントで解いていただいたのか、また、普段の業務ではどういう点を考慮いただきたいのかを1問につき1分程度という短い時間ではありますが簡単に解説する時間を設けています。ご自身、チームが挑戦して解いたチャレンジも解けなかったチャレンジに対しても検討していただきたいことをお話させていただきますので、ぜひ、最後までご参加いただければと思います。もちろん、確定した順位の発表や、各チャレンジごとのデータの紹介等も行います。ぜひ、リラックスしながら、聞いていただければと思います。

Blog/SNS(Social Network Service) による発信を!

過去開催させていただいたAWS Security Jamでは、参加者様がその日のうちにBlogで体験された感想等の記事を発信いただいたり、Twitter等のSNSで感想をつぶやいてくださる方がいらっしゃいました。運営メンバーも イベント中は Twitter を確認したり、イベント終了後は Blog を確認したりしております。
是非、皆さまのチーム、個人での体験や感想をつぶやいたり記事化して発信いただけると嬉しいです。もちろん、当記事の確認直後からつぶやいていただくことも歓迎です。当日まで一緒に盛り上げていきましょう!

なお、チャレンジの概要・解き方・ヒント等については掲載しないようお願い申し上げます。今後、イベントに参加される方が楽しんで解いていただけるようにするためにもご協力よろしくお願いします。

Tweetする際には、
#AWSSummit
#SecurityJam
のハッシュタグをつけていただけると幸いです。

最後に

まもなく、AWS Security Jamが開催されます。是非、AWS ドキュメントで自分の知識をリフレッシュさせながら当日の開催に向けてご準備いただければと思います。様々な方が参加されると思いますので、ぜひ、新たな出会いを楽しみ、チームを構成していただければ幸いです。そして一番重要なことは、クールなチーム名を考えることかもしれません。得点状況や順位がリアルタイムにダッシュボードで表示される際にもチーム名で表示されます。ぜひ、クールなチーム名ご検討ください!!

それでは、当日、お会いしましょう。

 

追記・更新

2021/5/11 12:05 追記 申し込みの受付を終了しましたのでその旨の追記と一部内容を修正しました。
2021/5/11 21:25 追記 チーム編成に関する設定が変わりましたので内容を変更いたしました。