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教育分野のスタートアップが繋がる EdTech LT Night and Meetupを開催しました

アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社( AWS ) パブリックセクター 事業開発マネージャー(Startup)の田村です。

AWS は、2022年 11月 2日 に EdTechスタートアップ企業や、学習塾、行政の方々など教育に関わっている方をお招きし、EdTech LT night and Meetup (*)を開催しました。

今回はEdtech スタートアップの方々が課題としている Go to Market や、ネットワーキングなどの課題解決に向けたヒントを提供するべく、急成長中の Edtech スタートアップ CxO の方々をお招きし、パネルディスカッションを開催しました。

AWS 目黒オフィスの会場で対面開催となり、約 50 名の方にご参加いただきました。大変お忙しい中、目黒オフィスに足を運んでいただき、ありがとうございました。

(*) LT とは Lightning talk の略称で、イベント等で発表内容を短時間に集約して簡潔にプレゼンするスタイルのこと

急成長中のEdTechスタートアップによるパネルディスカッション

パネルディスカッションでは Go-to-Market 戦略や、教育分野での起業にあたり苦労したこと、行政への依頼事項などについて議論していただきました。以下、それぞれのパネリストのお言葉を抜粋して掲載します。

株式会社アクティブブレインズ 代表取締役社長 平山 喬恵 氏

株式会社アクティブブレインズは ICT 教育関連のソフトウェア開発および販売をしており、子どもたちが学ぶことに興味を持ち、学ぶことが楽しいと感じ、学びを通じて夢を描くことができる社会の実現を目指しています。

Go-To-Market 戦略について

「学校へのソフトウェア導入はボトムアップも重要。影響力のある先生に活用いただき評価の上、使えるソフトとして推薦いただく。この2年間、GIGA スクールで状況は変わってきているので、現場ではアプリケーションの導入を積極的に検討している。EdTech にもどんどんチャンスが来る」

SOZOW 株式会社 代表取締役 小助川 将 氏

SOZOW 株式会社は小・中学生向けに新時代の教育×エンターテイメント事業を展開しており、子どもの創造性や意欲・自己肯定感等の非認知能力を育むアクティビティへ自宅から参加できるオンライン・メタバース教育「 SOZOW 」を展開しています。「一人ひとりが Vision に向けて進める社会をつくる」というビジョンを掲げています。

行政への要望に関して

「不登校・長期欠席の生徒が増えている中、これらの人を如何に支援するか。通信制の小中学校の認可など子供達が自分の個性にあった教育ができるような環境作りに力を入れてほしい。」

ワンダーラボ株式会社 CTO 北畑 建 氏

ワンダーラボ株式会社は STEAM 教育分野の通信教育サービス「 WonderBox 」を提供しています。「世界中の子どもが本来持っている知的なわくわくを引き出す」をミッションに掲げています。

行政への要望に関して

「我々の会社は日本だけではなくグローバルに進出し、いろんな国の子供達にサービスを広げていきたい」

株式会社コードタクト 代表取締役社長 後藤 正樹 氏

株式会社コードタクトはWebブラウザだけで手軽に利用できる授業支援システム「スクールタクト」を主軸に、児童生徒同士による協働学習や、人間関係の分析・可視化を通じた学級経営支援などを実現するソリューションを展開しています。

教育ビジネスの苦労に関して

「公教育で一番難しいのが入札で、マネタイズポイントが年に一度しかない。複数年契約の場合もあるので、教育マーケットは特殊」

懇親会では 文部科学省 大臣官房国際課 田渕エルガ 氏、経済産業省 サービス政策課 総括補佐 野草 俊哉 氏よりご挨拶いただき、 AWS パブリックセクター 教育事業本部長 岡谷 より乾杯の挨拶をさせていただきました。また懇親会の中で3社のEdTechスタートアップよりピッチをしていただきました。各社の事業紹介ピッチを頂き、ユニークなソリューションを展開しておりました。また野村総合研究所 山本 実侑 氏より次代のEdTechイノベーター支援プログラム( Edvation Open Lab:EOL )」についてご紹介いただきました。

Lightning talk に参加されたスタートアップの方々は以下の通り。

株式会社 ARROWS CEO 浅谷 治希 氏

株式会社 アルゴ式 代表取締役 CEO 中村 聡志 氏

株式会社 SUNBLAZE 代表 常盤 瑛祐 氏

AWS パブリックセクター 教育事業本部長 岡谷 重雄

「海外市場参入に関心のある EdTech は多く、文部科学省の Eduport 、 AWS のグローバルネットワークを活用できるように、 Edtech の皆様を強く支援していきたいと思っています」

AWS EdStart について

AWSでは、AWS EdStart プログラムを通して、EdTech スタートアップをご支援しています。こうしたイベントも、EdStartプログラムのコミュニティ作りの一環として行っています。

AWS EdStartは、教育技術 ( EdTech ) に関する AWS のスタートアップ支援プログラムで、必要な技術支援・トレーニング、EdTech エキスパートのグローバルコミュニティへのアクセス・Go-To-Market 支援、AWS 無料利用クレジットの提供を通じて、EdTechスタートアップの事業成長を支援し、イノベーションを加速させることを目的としています。

詳細は AWS EdStart をご覧ください。

AWSでは、今後もこうした EdTech スタートアップの Meetup を継続的に開催する予定です。 EdStart は、今後より一層コミュニティを強化していきますので、EdTechのイノベーションに取り組まれる皆様のご参加を引き続きお待ちしております。

AWS EdStart への参加お申込み方法

まずお申込みリクエストフォームにオンラインでご記入ください。フォームご記入後に表示される、「 AWS Edstart 申込書」( Word ファイル)を指定のアドレスにメールでご提出いただくことで、ご応募が完了します。 AWS EdStart プログラムでの活動にご興味のあるEdTech スタートアップは、通年でプログラムに応募することができます。皆さまのご参加をお待ちしております!

このブログは、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 パブリックセクター 事業開発マネージャー( Startup )である田村 圭が執筆しました。