Amazon Web Services ブログ

見逃していませんか? 最近公開された AWS サービスの概要

目を疑うほどの数のリリースやクラウドの最新技術が開発されています。今回のブログでは、この夏から秋の終わりまでにリリースされた優れたサービスや機能の近況報告の概要を紹介します。

今回ご紹介するサービスと機能:

  • RDS MySQL と Amazon Aurora で行うデータベースユーザー認証の AWS IAM
  • Amazon SES 評価ダッシュボード
  • Amazon SES オープンおよびクリックのトラッキングメトリクス
  • ソリューションビルダーチームによるサーバーレスイメージハンドラ
  • ソリューションビルダーチームによる AWS Ops Automator

では、詳しい内容を見てみましょう。

RDS MySQL と Amazon Aurora で行うデータベースユーザー認証の AWS IAM

AWS IAM を使用して、Amazon RDS データベースインスタンスやクラスターへのアクセスを管理したいと思ったことはありませんか?なんと、それを実現できるようになりました。Amazon RDS はユーザーが IAM を使用して MySQL や Amazon Aurora DB の Amazon RDS へのデータベースアクセスを管理できるようにする機能をリリースしました。

このサービス機能の良い所は、使用開始が実に簡単なことです。IAM を使用してデータベースユーザー認証を有効にするには、DB インスタンスまたはクラスターの作成、変更、復元を行う際に [Enable IAM DB Authentication] のチェックボックスをオンにします。RDS コンソール、AWS CLI および (または) Amazon RDS API を使用して IAM アクセスを有効にすることができます。

IAM 認証用のデータベース設定が完了すると、IAM セキュリティトークンサービスが生成した一時的なセキュリティ認証情報が提供され、クライアントアプリケーションがデータベースエンジンで認証します。データベースエンジンにパスワードを提供する代わりに、この認証情報を使用することができます。

IAM を使用してターゲットにした許可や認証を MySQL と Aurora に提供する場合の詳細情報については「Amazon RDS ユーザーガイド (Amazon RDS user guide)」をご覧ください。

Amazon SES 評価ダッシュボード

Amazon Simple Email Service のユーザーがメール送信でベストプラクティスガイドラインを利用するようにサポートするため、評価ダッシュボードをリリースしてメール送信の状態を包括的にまとめたレポートを提供するようになりました。送信したメールを積極的に管理するためのサポートを提供することで、ユーザーは送信メトリクス、コンプライアンスや実行のステータスを送信し、アカウント全体の状態の可視性を高めます。

評価ダッシュボードは次の情報を提供します。

  • Account status: アカウントの状態を示す説明です。

    • Healthy – 現在、アカウントに影響する問題はありません。
    • Probation – アカウントが停止猶予状態になっています。使用停止を避けるには停止猶予状態になっている理由を解決してください。
    • Pending end of probation decision – アカウントが停止猶予状態になっています。Amazon SES チームのメンバーはアクションを行う前にアカウントをレビューしてください。
    • Shutdown – アカウントが停止されました。Amazon SES を使用してメールを送信することはできません。
    • Probation – アカウントが停止猶予状態になっています。停止猶予状態になっている理由が解決されていません。
  • Bounce Rate: バウンスした送信済みメールの割合とバウンス率のステータスメッセージです。
  • Complaint Rate: 受信者がスパムとして報告した送信済みメールの割合と苦情率のステータスメッセージです。
  • Notifications: 別のアカウントの評価問題に関するメッセージです。

Amazon SES オープンおよびクリックのトラッキングメトリクス

Amazon SES に最近追加されたもう 1 つの優れた新機能はメールのオープンおよびクリックのトラッキングメトリクスです。メールのオープンおよびクリックのトラッキングメトリクス機能は、SES ユーザーが送信したメールがいつ開封されたか確認したり、メール内のリンクがいつクリックされたかをトラッキングすることを可能にします。この SES 機能を使うことで、メールキャンペーンのエンゲージメントや、その効率性を今まで以上にトラッキングできるようになります。

動作の仕組み

メール開封トラッキング機能を使用すると、SES はトラッキングの対象にするメールに透過的な小さなイメージを埋め込みます。そのメールが開封されると、メールアプリケーションクライアントは Amazon SES で、オープントラックイベントをトリガーするそのトラッキングを読み込みます。メールクリック (リンク) トラッキング では、メールや (または) メールテンプレートにあるリンクがカスタムリンクと置き換えられます。カスタムリンクがクリックされると、SES でクリックイベントが記録され、カスタムリンクはオリジナルメールのリンク先にメールユーザーをリダイレクトします。

新しい設定セットを作成したり、SES 内の既存の設定セットを変更することで、新しいオープントラッキングとクリックトラッキング機能を利用することができます。オープンおよびクリックメトリクスを取得するために Amazon SNSAmazon CloudWatch または Amazon Kinesis Firehose を AWS サービスとして選び、送信したいメールで新しい設定セットを選択すれば新機能を有効にできます。

AWS ソリューション: サーバーレスイメージハンドラと AWS Ops Automator

AWS ソリューションビルダーチームは、AWS でのアプリケーション構築や実行をサポートするため、アーキテクチャに関したよくある質問の回答を提供できるように努めています。ソリューションについては AWS Answers ページをご覧ください。秋の始めに AWS Answers で公開した新しい 2 つのソリューションはサーバーレスイメージハンドラAWS Ops Automator です。
サーバーレスイメージハンドラは、ユーザーが AWS Cloud で行うイメージ処理を動的に処理、操作、最適化することをサポートするソリューションを提供するために開発されました。このソリューションは、キャッシングに Amazon CloudFront を、そして AWS Lambda でイメージを動的に取得しイメージの変更を行い、Amazon S3 バケットでイメージを保存することを組み合わせています。さらに、サーバーレスイメージハンドラは、イメージ操作、処理、最適化を追加するオープンソースイメージ処理スイートの Thumbor を利用しています。

AWS Ops Automator ソリューションは、時間ベースまたはイベントベースのトリガーを使用して手動タスクを自動化しやすくします。たとえば、自動タスクのフレームワークを提供することでスナップショットスケジューリングを自動化します。また、タスクの追跡記録、ログ記録、リソースの選択、スケーリング、同時実行の処理、タスク完了の処理、API リクエストの再試行などもこれに含まれます。このソリューションには次の AWS サービスが含まれています。

  • AWS CloudFormation: タスク設定を生成するマイクロサービスやソリューションのコアフレームワークを起動するためのテンプレート
  • Amazon DynamoDB: イベントトリガー、リソースを定義するためのタスク設定データの保存とアクションとエラーの結果を保存するテーブル
  • Amazon CloudWatch Logs: 警告やエラーメッセージをトラックするログ記録を提供
  • Amazon SNS: ソリューションからのログ記録情報を受信するように登録済みのメールアドレスにメッセージを送信

さらに理解を深め、コーディングをお楽しみください。

Tara