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【開催報告】アップデート紹介とちょっぴり DiveDeep する AWS の時間 第二十五回 (12/22)

こんにちは!アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 ソリューションアーキテクトの高橋です。

2022 年 12 月 22 日に「第二十五回 アップデート紹介とちょっぴり DiveDeep する AWS の時間」をオンラインで開催しました。本イベントは、AWS の数あるアップデートの中から「すぐ使える、運用に役立つ、あったらいいなと思ってた、おもしろい、重要」なものをピックアップし、ちょっぴり DiveDeep してカジュアルな雰囲気でお伝えするイベントです。

今回は AWS re: Invent 2022 Live デモ祭り その1ということで、re:Invent 2022 で発表された新サービス・機能についてデモを交えながらご紹介させていただきました。
今回も非常に多くの方にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!

過去の開催報告はこちらからご確認いただけます。

実施内容

AWS ソリューションアーキテクトから、re:Invent 2022 で発表された新サービス・機能に関する 6 つのセッションを合計 2 時間でお届けしました。
本記事の最後に発表資料・録画へのリンクを記載していますので、ぜひご利用ください!

当日参加したメンバー(一部)

アジェンダ

  • 統合ソフトウェア開発サービスである Amazon CodeCatalyst (プレビュー) の紹介 (15分)
    • スピーカー: ソリューション アーキテクト 柳久保 友貴 (Yuki Yanagikubo)
    • Amazon CodeCatalyst は、ソフトウェア開発チームが AWS でアプリケーションを計画、コーディング、ビルド、テスト、デプロイするために必要なものをまとめて管理することができます。今回は、CodeCatalyst を使ってどのように開発プロセスを管理することができるかデモを通してお見せしたいと思います。
  • AWS Application Composer ではじめるサーバーレスアプリケーション (15分)
    • スピーカー: ソリューション アーキテクト 山崎 宏紀 (Hiroki Yamazaki)
    • AWS Application Composer の利用によって、サーバーレスアプリケーションを視覚的に設計・構築することが可能となります。AWS Application Composer での設計、Infrastructure as Code の生成、デプロイまでのプロセスをデモを通して紹介します。
  • re:Invent Re;Cap AWS Verified Access にちょっぴり DD (15分)
    • スピーカー: ソリューション アーキテクト 吉田 裕貴 (Yuki Yoshida)
    • サービスページに書いてある「AWS Verified Access により、VPN を必要とすることなく、企業アプリケーション用の安全なアクセスをより容易に実現できます。」これってつまりどういうこと?という疑問に対し、デモを交えてご説明します。
  • Amazon QuickSight API の新機能をつかった Assets as code をちょっぴり DiveDeep (15分)
    • スピーカー:ソリューション アーキテクト 深見 修平 (Shuhei Fukami)
    • Amazon QuickSight の新しい API を使うことで分析・ダッシュボードなどのアセットの定義を API から作成・移行・編集することができるようになりました。新しいアセット管理の方法をデモを交えてご説明します。
  • RDS Blue/Green Deployments による DB 入れ替えのダウンタイム最小化 (15分)
    • スピーカー:ソリューション アーキテクト 駒原 雄祐 (Yusuke Komahara)
    • RDS / Aurora の新機能として発表された RDS Blue/Green Deployments の概要や使いどころ、前提条件をご紹介した上で、実際に動作している様子をデモを通してお見せします。最小限のダウンタイムで安全かつ迅速に RDS / Aurora インスタンスの入れ替えが完了する様子をぜひご覧ください。
  • イベント駆動アプリケーションを簡単に実現!Amazon EventBridge Pipes を使った Point-to-Point 統合のご紹介 (15分)
    • スピーカー:ソリューション アーキテクト 鈴木 康士郎 (Koshiro Suzuki)
    • イベント駆動アプリケーションにおいて開発スピードを下げる要因になりやすいサービス間の統合コード。Amazon EventBridge Pipes を使うことで Producer/Consumer をシンプルかつコスト効率の高い Point-to-Point 統合が実現できます。当日はデモを交えながら利用方法についてご案内します。

当日の様子

当日の内容を抜粋してご紹介します。

統合ソフトウェア開発サービスである Amazon CodeCatalyst (プレビュー) の紹介

この日最初のセッションは、ソリューションアーキテクトの柳久保による Amazon CodeCatalyst の紹介でした。Amazon CodeCatalyst は、コードリポジトリやイシュー管理、CI/CD パイプラインなど、チーム開発に必要な機能をオールインワンで提供するフルマネージドサービスです。デモでは、ブランチのマージをトリガーにして CI/CD パイプラインがキックされる様子などをお見せしました。動画を参考にして新サービスである Amazon CodeCatalyst を試していただけますと幸いです!

AWS Application Composer ではじめるサーバーレスアプリケーション

続いてソリューションアーキテクトの山崎より、AWS Application Composer を使ったサーバーレスアプリケーションの作成についてご紹介しました。AWS Application Composer は、GUI でサーバーレスアプリケーションを構築し、Infrastructure as Code (IaC) のコードを生成することができる新しいサービスです。デモでは、Serverless Application Model (SAM) で作成したサンプルアプリケーションを AWS Application Composer で読み込み、ブラウザ上で機能を追加し、生成されたテンプレートファイルを使ってデプロイする、という一連の流れをお見せしました。ローカルのテンプレートファイルがリアルタイムに変更される様子もご覧いただけるので、動画の方も確認してみてください!

re:Invent Re:Cap AWS Verified Access にちょっぴり DD

この日 3 つ目のセッションは、ソリューションアーキテクトの吉田による AWS Verified Access の紹介でした。AWS Verified Access は、AWS ゼロトラストの基本原則に基づいた、VPN を使わずに安全にアプリケーションにアクセスすることを可能にする新しいサービスです。デモでは、AWS Verified Access を使用して VPN を使わずに認証されたユーザーからのアクセスのみを受け付ける様子をお見せし、その後ポリシーの定義方法について解説を行いました。こちらも実際の動画を見ながらイメージを持っていただければと思います!

Amazon QuickSight API の新機能をつかった Assets as code をちょっぴり DiveDeep

4 つ目のセッションは、ソリューションアーキテクト深見による、QuickSight のダッシュボードのビジュアル定義をJSON ファイルで管理し、API で作成や編集をすることができる新機能の紹介でした。デモでは、ビジュアルを定義した JSON ファイルを修正して QuickSight API を叩くことで、ダッシュボードのテーマを変更する様子をお見せしました。また、デモの中で、コンソール上でアセットの管理ができるようになったアップデートについてもご紹介しています。こちらも是非動画でご確認ください!

RDS Blue/Green Deployments による DB 入れ替えのダウンタイム最小化

5つ目のセッションは、ソリューションアーキテクトの駒原による、Amazon RDS Blue/Green Deployments の紹介でした。これは、MySQL 互換の Amazon Aurora、Amazon RDS for MySQL および Amazon RDS for MariaDB の新機能です。この機能を使用することで、現行 DB (Blue 環境) からレプリケートされたステージング環境 (Green 環境) を数クリックで作成でき、アプリケーション側でのエンドポイント変更を必要としない Blue/Green 環境の安全な切り替えを行うことができるため、データ損失を防ぎながら最小限のダウンタイムでバージョンアップを行うことが可能になります。デモでは、実際に Blue/Green Deployment を行い、MySQL のバージョンがアップグレードされて短いダウンタイムで移行が完了する様子をお見せしました。非常に臨場感のあるデモとなっておりますので、是非動画でご覧ください!

イベント駆動アプリケーションを簡単に実現!Amazon EventBridge Pipes を使った Point-to-Point 統合のご紹介

この日最後のセッションは、ソリューションアーキテクト鈴木による、Amazon EventBridge Pipes を使った Point-to-Point 統合のご紹介でした。Amazon EventBridge Pipes を使うことで、イベントバス不要でソースとターゲット間をシームレスに接続することができ、さらにその中でフィルタリングや変換、追加データの付与を行うことが可能になります。デモでは、Pipe の設定をコンソール上で行い、設定した Pipe によってストリームのログが指定された場所に出力される様子をお見せしました。サービス間の連携を簡素化できるサービスとなっておりますので、動画を参考にしながら試してみていただければと思います!

いただいたご質問とその回答

セッション当日にいただいたご質問の中で、回答しきれなかったものをこの場で回答させていただきます。

Q. Amazon EventBridge Pipes と Amazon SNS と Amazon SQS が、ざっくり見ると似ているように思えるのですが、それぞれどのように使い分けを行えばよいでしょうか

A. 疎結合を実現する上で機能がそれぞれ異なる為、目的や実現したい機能に合わせて選択いただくのが良いと思います。概要のお伝えとなりますが SQS はキューイングとして送信側と受信側の流量制御を順序を保ってシンプルに行う配信管理。SNS は Pub/Sub として送信側のメッセージをフィルタリングした上で複数の受信側にファンアウトするのに向いています。EventBridge はバスとしてルーティングや変換の仕組みを利用して、送信側のメッセージを受信側に合わせて加工して配信することが出来る為、異なるサービス・アプリケーション間での相互接続に向いています。

各種資料・動画のダウンロード

本イベントの動画と各セッションの資料は以下からダウンロードできます。

  • 統合ソフトウェア開発サービスである Amazon CodeCatalyst (プレビュー) の紹介 [資料動画]
  • AWS Application Composer ではじめるサーバーレスアプリケーション [資料動画]
  • re:Invent Re;Cap AWS Verified Access にちょっぴり DD [資料動画]
  • Amazon QuickSight API の新機能をつかった Assets as code をちょっぴり DiveDeep [資料動画]
  • RDS Blue/Green Deployments による DB 入れ替えのダウンタイム最小化 [資料動画]
  • イベント駆動アプリケーションを簡単に実現!Amazon EventBridge Pipes を使った Point-to-Point 統合のご紹介 [資料動画]

次回予告

次回も引き続き、re:Invent 2022 で発表された新機能をデモを交えてご紹介します。
以下のページからお申し込みいただけます。
次回も多くの方々のご参加を心よりお待ちしております!

第二十六回 「アップデート紹介とちょっぴり Dive Deep する AWS の時間」AWS re: Invent 2022 Live デモ祭り その2編

  • 開催日時:2023 年 1 月 26 日(木)16:00 – 18:00 オンライン開催
  • アジェンダ
    • 16:00 – 16:10 オープニングセッション
    • 16:10 – 16:25 Step Functions Distributed Map で実現する、大規模分散処理
      • スピーカー:ソリューション アーキテクト 大磯 直人 (Naoto Oiso)
    • 16:25 – 16:40 Security Lake ではじめる簡易な SIEM
      • スピーカー: ソリューション アーキテクト 北川 友稀 (Yuki Kitagawa)
    • 16:40 – 16:55 Amazon Verified Permissions のご紹介
      • スピーカー: ソリューション アーキテクト 前田 駿介 (Shunsuke Maeda)
    • 16:55 – 17:10 AWS Glue Custom Visual Transforms で実現するローコードな ETL 開発
      • スピーカー:ソリューション アーキテクト 高橋 佑里子 (Yuriko Takahashi)
    • 17:10 – 17:25 AWS Glue on Ray ではじめるデータ分析とそのパフォーマンス
      • スピーカー:ソリューション アーキテクト 押川 令 (Ray Oshikawa)
    • 17:25 – 17:40 Amazon ECS Service Connect によるサービス間通信の管理
      • スピーカー: ソリューション アーキテクト 加治 博章 (Hiroaki Kaji)
    • 17:40 – 17:50 質疑応答
    • 17:50 – 18:00 クロージングセッション