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re:Invent 2018 AWS CloudFormation セッションガイド

re:Invent2018 開幕まであとわずかになりました。例年のように、 AWS CloudFormation が提供するインフラストラクチャデプロイの舞台裏やフロントエンドを語り尽くす、ブレークアウトセッション、ワークショップ、チョークトーク(ホワイトボードによる講義)などが予定されています。

ここではセッションカタログからいくつかのハイライトをピックアップし、続いてCloudFormationにフォーカスしたセッションやワークショップの一覧を示します。
re:Invent 2018 参加者の方はもちろん、会場にお越しでない方もイベント後の情報収集のためにご利用ください。

ブレークアウトセッション

ブレークアウトセッションは従来型の60分の講義形式で行われます。

  • DEV321 What’s New With AWS CloudFormation
    AWS CloudFormation チームが最近のアップデートとベストプラクティスを話します。特にAWS CloudFormationの利用者、そして経験豊富な一般のインフラストラクチャエンジニア向けの内容です。
  • DEV308 Earn Your DevOps Black Belt: Deployment Scenarios with AWS CloudFormation
    CloudFormationと、ビルドおよびパイプラインの自動化ツールの組み合わせについて説明します。繰り返し可能で一貫性があり、基準に基づくデプロイメントを、俊敏性を犠牲にすることなく実現する方法について解説します。
  • DEV327 Beyond the Basics: Advanced Infra as Code Programming on AWS
    クラウドインフラストラクチャの開発者が活用できる高度なユースケースについて話します。宣言型、命令型、そしてそれらの複合型のコーディングシナリオを扱います。

ワークショップ

ワークショップは2時間のハンズオンセッションです。チームで作業を行い、AWSを使用して問題を解いていきます。

チョークトーク

チョークトークは少人数を対象とした、高度にインタラクティブなセッションです。AWS エキスパートによる 10-15 分のレクチャーに始まり、その後、聴衆と 45-50 分の Q&A セッションを行います。

こちらにログインしてセッションの座席を予約できます

そして最後に、Expo Hall の AWS ブースに来ていただければいつでも、AWSの Management Tools チームと会話できます。

re:Inventでお会いしましょう!


COM401 Manage Amazon EC2 Auto Scaling Groups via AWS CloudFormation & Launch Templates
このセッションでは、起動テンプレートとその使い方について学びます。Amazon EC2 Auto Scaling と CloudFormation が対象です。起動テンプレートは作成する全ての環境についてインタラクティブで、使いやすいようデザインされています。起動テンプレートを使ってオートスケーリンググループを管理する方法について学びましょう。

DEV320 – Driving DevOps Transformation in Enterprises
このセッションでは、エンタープライズのクラウドジャーニーにおけるDevOpsモデルへの適応や自動化のために、AWSがどのように役に立つか学びます。インフラストラクチャをコードとして扱うためにDevOpsの原則を使用することで、環境を自動化やしたり容易にスケールさせることができます。AWS CloudFormation や AWS OpsWorksといったサービスによって、インスタンスのプロビジョニングやコンフィグレーションをコードで行い、一貫性を持ち、コンプライアンスに対応し、スケーラブルなクラウドインフラストラクチャを実現することを学びます。OpsWorksを使いChefやPuppetを活用することで、エンタープライズのクラウドマイグレーションをどのように加速するのか学びます。

DEV321 What’s New With AWS CloudFormation
AWS CloudFormationは AWS のエコシステムの中でも最も広く使われているツールの一つです。Infrastructure as Code、デプロイの自動化、繰り返し可能性、コンプライアンスへの対応、標準化を実現します。このセッションでは AWS CloudFormation チームが最近のアップデートとベストプラクティスを話します。特にAWS CloudFormationの利用者、そして経験豊富な一般のインフラストラクチャエンジニア向けの内容です。ここでは多くのユースケースに基づいて新機能と改善点を解説します。プログラミングオプション、クロスリージョンとクロスアカウントの自動化、運用上の安全性、そして多くのAWSサービスとのインテグレーションについて扱います。

DEV326 – Building a DevOps Pipeline on AWS
このワークショップでは AWS の Developer Tools と AWS の Management Tools を使って DevOps パイプラインを作る一連の流れを確認します。AWS CodePipeline を使ってテストを自動化しインフラストラクチャの変更も自動的に本番環境へリリースします。リソースプロビジョニングに AWS CloudFormation を使用し、インスタンス上のコンフィグレーションに AWS OpsWorks for Puppet Enterprise を使用し、 モニタリングとコンプライアンスに AWS OpsWorks for Puppet Enterpriseを使用します。これらのツールにより、AWS の環境をデプロイし、管理し、スケールさせる自動化されたパイプラインを構築します。

DEV329 Empower Lean Teams with Centrally Crafted CI/CD Pipelines Using AWS CodePipeline & AWS CloudFormation
この1時間のセッションでは、リーン(lean) なチームがAWS CloudFormation を使って、アプリケーションのコードとテストとインフラストラクチャを、調査し実行し承認して最終的に公開するパイプラインを構築する方法を学びます。

DEV308 Earn Your DevOps Black Belt: Deployment Scenarios with AWS CloudFormation
AWS CloudFormation と Continuous Integration あるいはデリバリパイプラインを構築するツール群を組み合わせることで、頻繁なデプロイメントを自動化したり標準化することができます。これは従来型のインスタンスとオートスケーリンググループを使用するものから、サーバーレスまで、多様なタイプのアプリケーションに適用できます。このセッションでは、CloudFormationと、ビルドおよびパイプラインの自動化ツールの組み合わせについて説明します。繰り返し可能で一貫性があり、コンプライアンスに対応するデプロイメントを、俊敏性を犠牲にすることなく実現する方法について解説します。

DEV327 Beyond the Basics: Advanced Infra as Code Programming on AWS
AWS CloudFormation によって提供される基本的な Infrastructure as Code の機能のほかに、複雑なプロビジョニングユースケースに対処するため AWS は複数のプログラミングツールを提供します。このセッションでは、クラウドインフラストラクチャの開発者が活用できる高度なユースケースについて解説します。宣言型、命令型、そしてそれらの複合型のコーディングシナリオを扱います。例として、Transforms を使用して AWS Serverless Application Mode (AWS SAM) のようなカスタムリソースを作る方法や、単純または複雑なマクロを AWS CloudFormation で作る方法についても紹介します。

DEV368 Assembling an AWS CloudFormation Authoring Tool Chain
開発者はツールとともに生きます。このチョークトークでは AWS CloudFormation のテンプレート編集環境を構築します。その中で、コード生産性を改善するための多様なツール、すなわちIDE、検証プラグイン、ソースコントロール、テストツールを紹介していきます。

DEV417 Build AWS CloudFormation Custom Resources
カスタムリソースを使用することで AWS CloudFormation のテンプレートにカスタマイズしたプロビジョニングロジックを記述することができます。これらのロジックは変更を行う際、既存のリソースを作成し、変更し、削除したり、あるいはまだサポートされていないカスタムリソースタイプを含む場合に効果的です。このセッションではカスタムリソースを使うべきか、他のプログラム的手法を使うべきかのベストプラクティスについて解説します。また、ダウンロードして再利用可能な、既成のカスタムリソースについても解説します。

DEV343 Improve Consistency & Governance in Cross-Account & Global Deployments
AWS CloudFormation StackSets はアカウントやリージョンを跨ってスタックをデプロイするネイティブな手法として 2017 年にリリースされました。リリース後、StackSetsは多くの機能強化を行なってきました。デプロイメント数の増大、安全のための条件変数、一部デプロイメントなどです。これらのクロスアカウント、クロスリージョンの機能強化は、増大するクラウドリソースにより良いガバナンスプロセスとコンフィグレーションの一貫性をもたらします。このセッションでは AWS CloudFormation StackSets によって実現されるデプロイメントのユースケースについて解説します。

DEV341 Improve Your Security Posture with AWS CloudFormation
AWS アカウントのセキュリティコントロールを改善するには数多くの方法があります。このセッションでは、Center of Internet Security (CIS) のガイドラインを実現するための方法、つまりセキュリティチェックを強化する方法と、追加のツールを使って AWS リソースを作り、守る方法について解説します。このセッションで得られた情報を元に防御することで、新しいAWSアカウントを強化し、Day1 (初日) からセキュリティのベストプラクティスを実装することができます。

DEV372 – Infrastructure Is Code with the AWS Cloud Development Kit
AWS Cloud Development Kit (AWS CDK) は AWS が提供するオープンソースのフレームワークです。開発者はモダンなプログラミング言語をフル活用して再利用可能なクラウドコンポーネントやアプリケーションをを定義し、AWS CloudFormation を使ってプロビジョンできます。AWS CDK は詳細を定義済みのリッチなクラスライブラリとともに提供されており、アプリケーションの開発に集中することができます。このセッションでは、なぜ私たちが AWS CDK を作ろうと考えたのか、そのコンセプトの概要を解説し、コード作成のライブデモによってAWS CDK があなたの良き友になれることを紹介します。

DEV418 Programming Dynamic AWS CloudFormation Templates
このワークショップは AWS CloudFormation のコード変換の方法にフォーカスします。インフラストラクチャのコードの開発者が、ダイナミックにテンプレートを作れるようにします。
ラボでは複数の方法、つまりコードスニペットを挿入する方法、ユーティリティ関数を追加する方法、コードの置き換えを行う方法について解説します。加えてテンプレートに遅延バインディングを導入することで発生する問題を、デバッグ、トラブルシュート、テストする戦略についても解説します。これはコード中心のセッションであるため、参加者はラップトップを持参してください。

DEV335 Hands-On with Advanced AWS CloudFormation Techniques and New Features
あなたはAWS CloudFormationのテンプレートを書き上げました。さあ、次のステップに進みましょう。このワークショップでは複雑なテンプレートを編集しやすくする、高度な AWS CloudFormation の機能について解説します。AWS CloudFormationのマッピング (Mappings) や制約 (Constraints) 、 StackSets そして2つの最近リリースした機能を使ってインフラストラクチャ自動化の効果を高めます。また、ビジネス要件に継続的に追従するため、設定のドリフト(ずれ)検出を使用します。これはハンズオンであるため、参加者はラップトップを持参してください。

NET207 Using AWS CloudFormation to Manage Networking in AWS
このセッションでは AWS CloudFormation を使って完全なネットワーク環境をデプロイする方法を学びます。このセッションが終了するまでに、あなたは Infrastructure as Code に自信をもでることでしょう。参加者はラップトップを持参してください。

 

このブログの原文は Your AWS CloudFormation guide to re:Invent 2018 です。翻訳は SA 大村が担当しました。