AWS JAPAN APN ブログ
内製化支援推進 AWS パートナーの新規参加、ソフトウェアオファリングと生成 AI の活用についてのご紹介
今回の記事では、2024 年 10 月に新たに加わった「内製化支援推進 AWS パートナー」を紹介します。また、新規発表となる「内製化支援推進 AWS パートナーと連携するソフトウェアオファリング」と「内製化における生成 AI 活用の考え方」についても取り上げます。
AWS では様々な AWS パートナープログラムを通じ、AWS パートナーとともにお客様のデジタルトランスフォーメーションの支援を行っています。その中で、AWS に対する深い知見と多くの経験を持ち、ユーザー企業の内製化を支援するためのソリューションを持った AWS パートナーを、日本独自に「内製化支援推進 AWS パートナー」と位置づけました。AWS は、「内製化支援推進 AWS パートナー」とともに企業の内製化に向けての課題解決に取り組んでいます。
新規参加パートナーのお知らせ
本日 2024 年 10 月 7 日、新規参加となった AWS パートナーは以下の 4 社です。これらのパートナーは、お客様の内製化を支援するソリューションを持ち、お客様の内製化を支援した実績が認められ新規参加となりました。
参加 AWS パートナー | 内製化支援ソリューション名 |
株式会社JSOL | AWS内製化支援ソリューション |
シンプレクス株式会社 | 内製化・アジャイル開発支援サービス |
Sky株式会社 | 内製化支援サービス |
株式会社スリーシェイク | 内製化・SRE支援サービス |
上記の 4 社を追加し、内製化支援推進 AWS パートナーは合わせて以下の 42 社となりました。
これまでに参加済みの内製化支援推進 AWS パートナーと AWS とのこれまでの活動実績についてはこちらのブログの一覧をご参照ください。
内製化支援推進 AWS パートナーと連携するソフトウェアオファリング
システムを開発する場合、機能要件を実現するためのアプリケーション開発そのもの以外に、セキュリティや、アプリケーションを素早くリリースするための継続的インテグレーション/継続的デリバリー (CI/CD) パイプライン、クラウドを活用するための Infrastrucutre as Code (IaC)、アプリケーションの状況を可視化するためのオブザーバビリティなどの様々な考慮事項があります。内製化においてもそれらの要素に対応したソフトウェアオファリングの活用が有効です。一方で、様々なソフトウェアが登場していますが、お客様が内製化に取り組むにあたってどのようなソフトウェアを利用するべきか判断に悩まれることもあるのではないでしょうか?そうしたお客様側のツール導入における検討負荷を下げ、スムーズに内製化に取り組んでいただけるよう、この度内製化にあたって有用なソフトウェアオファリングを持つパートナーとも連携を開始することにいたしました。お客様はこれらのソフトウェアを活用することで、オブザーバビリティを高めること、アプリケーションのモダナイズ、DevSecOps プラクティスの実践に取り組むことができます。
本日 2024 年 10 月 7 日、ご賛同いただいた AWS ソフトウェアパスのパートナーは以下の 9 社です。今後、AWS はこれらのパートナーと「内製化支援推進 AWS パートナー」のコラボレーションによる事例創出や、オファリング開発などのご支援を行っていきます。
参加 AWS ソフトウェアパスパートナー | AWS Marketplace から利用できるソフトウェアオファリング |
株式会社インサイトテクノロジー | Insight SQL Testing |
CircleCI合同会社 | CircleCI |
株式会社サイバーセキュリティクラウド | CloudFastener |
Splunk Services Japan合同会社 | Splunk Cloud |
Datadog Japan合同会社 | Datadog |
GitLab合同会社 | GitLab |
HashiCorp Japan株式会社 | HashiCorp Products |
New Relic株式会社 | New Relic |
ビジョナル株式会社 | yamory |
内製化における生成 AI 活用支援
昨今、様々な企業で生成 AI の活用が研究・試行されています。また、生成 AI に関する需要の高まりに合わせ、AWS パートナーによるお客様向けのご支援も活発化しています。AWS は、AWS パートナーの生成 AI ビジネスアプローチを以下の 4 つのパターンに分類できると考えております。生成 AI 活用は、AWS パートナーによる内製化支援においても有効なアプローチの一つです。
「内製化支援アドバイザリ/コンサルティングサービス」は、AWS パートナーが Amazon Bedrock などの生成 AI サービスを利用する環境構築を行った上で、お客様が生成 AI を活用するための内製化支援を行うものです。「生成 AI を含むシステムインテグレーションサービス」は、AWS パートナーが Amazon Bedrock などの生成 AI サービスを利用する環境構築を含むシステム全体の設計と構築を対応し、そのシステムをお客様に提供することを指します。「生成 AI 組み込み済みソリューション」は、AWS パートナーが自社の Web サービスなどに生成 AI を組み込んで提供するものを指します。最後の「パートナー自身の生産性向上」は、生成 AI をソフトウェア開発ライフサイクルに適用し IT プロジェクトや業務への活用を行うことで生産性向上を図るものを指します。
お客様が AWS 上で生成 AI を利用するにあたって、AWS は Amazon Q 、 Amazon Bedrock 、Generative AI Use Case JP や Bedrock Claude Chat などの様々な AWS サービス、OSS アプリケーションを提供しています。これらにより、お客様ご自身が生成 AI の様々な機能を手軽にご利用いただけます。例えばチャット形式のアプリケーションに生成 AI を組み込むとすぐにレスポンスが得られ、容易に利用いただくことが可能です。一方で、生成 AI を本格的に業務で活用するにあたっては、プロンプトの最適化や、RAGなどのシステムにおいて利用するデータ基盤の整備・構築、基盤モデルに対するファインチューニングなどの高度なシステム構築に加え、プロンプトインジェクションなどへのセキュリティ対策なども必要な場合があります。お客様が生成 AI 活用の内製化を図りつつも、こうした専門性の高い領域においてAWS パートナーの支援が求められている状況となっております。
「日本の生成 AI 活用を支援」に掲載されている多数の事例から分かるように、生成 AI は PoC などを行う実験のフェーズから、業務での本格利用を行うフェーズへと移り変わってきています。AWS パートナーは、生成 AI 活用に関するアドバイザリやコンサルティングサービスを提供することで、その周辺で求められる高度なシステム構築対応も含めたビジネスを展開することもできます。実際に、AWS が提供する「Generative AI Use Case JP」を利用し、AWS パートナーがアプリケーションのカスタマイズやお客様による生成 AI 活用を支援する事例も出てきています。
AWS は、AWS パートナーの皆様とともにお客様に対して、内製化における生成 AI の活用、およびその周辺の高度なサービス提供によりご支援を進めていきます。
まとめ
今回の記事では、2024 年 10 月に新たに加わった「内製化支援推進 AWS パートナー」を紹介しました。また、新規発表となる「内製化支援推進 AWS パートナーと連携するソフトウェアオファリング」と「内製化における生成 AI 活用の考え方」についても取り上げました。様々なソフトウェアオファリング、生成 AI 技術の活用は、ユーザー企業のデジタルトランスフォーメーションとその実現のための手段である内製化においても重要な要素となっています。これらの活動にご興味のある AWS パートナーは是非、貴社の担当までご相談ください。AWS パートナーアライアンスチームは、ユーザー企業自身が AWS パートナーと連携し、自社のやり方にあった「内製化の形」に向かってオーナーシップを持って取り組めるように、今後も AWS パートナーと連携して支援していきます。