AWS Startup ブログ

スタートアップ企業のための今日からできるコスト管理セミナー(初級編) – AWS Startup.fm

AWS Startup.fm はスタートアップ企業をサポートするAWS社員が特定のテーマに沿ってオンラインで AWS のサービスや最新事例を紹介するイベントです。

2021 年 10 月 27 日(火)にスタートアップ事業部 アカウントマネジメント部 マネージャーの岡田 大志が「スタートアップ企業のための今日からできるコスト管理セミナー(初級編)」というセッションに登壇しました。

本セッションでは岡田が、AWS を活用し始めた方やこれからさらに活用したい方に向けて、AWS のコストを適切に可視化・最適化・監視分析する方法を 5 つのテーマに沿って解説しました。

1. AWS 利用料金を把握できるようにしましょう

1 つ目のテーマは AWS 利用料金の把握についてです。

AWS を利用している企業が「各サービスの費用を簡単に知りたい」「システムや部門、プロジェクトごとの利用料をグラフ化して知りたい」というニーズをもっているケースはよくあります。

そうしたケースにおいて有益なのが、AWS リソースの使用量・使用料金を確認・分析できる AWS Cost Explorer です。このツールを用いることで以下を実現できます。

・最大過去 12 か月分の AWS のコストをグラフで可視化

・フィルターやグルーピングによるカスタマイズ - メンバーアカウントごとのコスト分析

・タグを用いたプロジェクトごとのコスト分析

・Savings Plans およびリザーブドインスタンスの分析 -コスト削減効果の確認

・コスト最適化/効率よく利用する方法の提案 - Savings Plans やリザーブドインスタンスの導入によるコスト削減の余地を把握可能

セッション内では、AWS Cost Explorerを有効化〜起動する方法についても詳細に解説されました。

2. Savings Plans の導入を検討しましょう

2 つ目のテーマは Savings Plans の導入についてです。Savings Plans とは、Amazon EC2 や AWS Fargate、AWS Lambda、Amazon SageMaker の使用料を節約できる料金モデル。「1 年間または 3 年間にわたり 1 時間につき何ドル分 AWS を使う」という契約を結ぶことで、オンデマンド料金と比較して圧倒的に安価・安い料金でサービスを利用できます。

Savings Plans によってコスト削減を実現。

AWS は、Compute Savings Plans と EC2 Instance Savings Plans、Amazon SageMaker Savings Plans という 3 種類の Savings Plans を提供しています。

Compute Savings Plans は非常に柔軟性の高いプランであり、Amazon EC2 や AWS Fargate、AWS Lambda が対象です。このプランでは、途中でインスタンスの種類やリージョン、OS などを変更しても割引が解除されません。割引率はオンデマンド料金に比べて最大 66% です。

EC2 Instance Savings Plans は、Amazon EC2 のみが対象の、特定の AWS リージョンで適用可能なプランです。オンデマンド料金に比べて最大 72% という非常に高い割引率となっています。

Amazon SageMaker Savings Plans は Amazon SageMaker 系のサービスに適用されるプランです。

SageMaker Studio Notebooks 、
SageMaker On-Demand Notebooks、
SageMaker Processing、
SageMaker Data Wrangler、
SageMaker Training、
SageMaker Real-Time Inference、
SageMaker Batch Transform
などの使用時に自動反映され、コストをオンデマンド料金に比べて最大 64% 削減できます。

3. リザーブドインスタンスの導入を検討しましょう

3 つ目のテーマはリザーブドインスタンスの導入についてです。リザーブドインスタンスとは、1 年間または 3 年間にわたり特定のインスタンスを利用することで、サービス利用料が割引になるオプションです。

リザーブドインスタンスによる割引契約を適用可能なサービスは、Amazon RDS や Amazon ElastiCache、Amazon Redshift、Amazon OpenSearch Service、Amazon DynamoDB、Amazon EC2 など。

ただし Amazon EC2 の場合は、より柔軟性の高い Savings Plans を利用することをおすすめします。

オンデマンドインスタンスとリザーブドインスタンスにはそれぞれ特徴がありますので、用途に応じて使い分けてください。

4. その他のコスト最適化メニューを検討しましょう

4 つ目のテーマはその他のコスト最適化メニューについてです。Savings Plans やリザーブドインスタンス以外にも、コストを最適化する方法はいくつもあります。

AWS が用意している余剰リソースの一部を安価で利用できるスポットインスタンスは、オンデマンド料金に比べ最大 90% の割引になります。

また、現行世代の x86 ベースのインスタンスよりも最大で 40% 高いコストパフォーマンスを実現する AWS Graviton2 インスタンスファミリー。さらには、1 年間の月額使用量を確約することで、Lambda@Edge を含む Amazon CloudFront の請求額をオンデマンド料金に比べて最大 30% 割引可能にする CloudFront Security Savings Bundle などがその代表例です。

5. コストの監視・分析を行いましょう

5 つ目のテーマはコストの監視・分析についてです。過去の AWS 利用実績に基づいて、より良い利用方法を提案してくれる AWS Trusted Advisor や、AWSの利用料が一定のしきい値を超えた場合にアラートを出してくれる AWS Budgets、高度な機械学習を用いて異常な AWS 利用を検知する Anomaly Detection などをご活用ください。

コストの可視化・最適化・監視分析を実現し、より良いサービス利用を

AWS の提供する各種サービスやプランを有効活用していただくことで、コストの可視化・最適化・監視分析を実現できます。こうしたノウハウを知っておくことで、中長期的に見たサービス利用のコストは大きく変わってくるものです。ぜひ、本セッションの内容を参照していただき、AWS のより良いサービス活用を実現してください。


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