Amazon FSx for Windows File Server のよくある質問

全般

Amazon FSx for Windows File Server は、業界標準の Service Message Block (SMB) プロトコルを介してアクセスできる、信頼性が高くスケーラブルなフルマネージドファイルストレージを提供します。Windows Server 上に構築され、ユーザークォータ、エンドユーザーファイルの復元、Microsoft Active Directory (AD) 統合などの幅広い管理機能を提供します。

Amazon FSx は、幅広いワークロードをサポートするために、高レベルのスループットと IOPS、および一貫したミリ秒未満のレイテンシーを提供します。

Amazon FSx には、Windows、Linux、MacOS のコンピューティングインスタンスとデバイスからアクセスできます。数千のコンピューティングインスタンスとデバイスが同時にファイルシステムにアクセスできます。 Amazon FSx File Gateway は、クラウド内のフルマネージドファイル共有への低レイテンシーのオンプレミスアクセスを提供します。

ファイルシステムは Amazon FSx のプライマリリソースです。ファイルやフォルダを保存し、それらにアクセスするためのシステムです。ストレージ量とスループットキャパシティー、およびアクセス用の DNS 名が関連付けられています。

ファイルシェアは、コンピューティングインスタンスにアクセスできるようユーザーが設定するファイルシステム内の特定のフォルダ (およびそのサブフォルダ) です。どのファイルシステムにもデフォルトで「share」と名付けられた Windows ファイルシェアが含まれており、任意の数の Windows ファイルシェアを作成して管理することが可能です。

Amazon FSx を利用するには、AWS アカウントが必要です。まだ AWS アカウントをお持ちでないお客様は、サインアップして AWS アカウントを作成してください。

AWS アカウントを作成すると、AWS マネジメントコンソール、AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI)、および Amazon FSx API (およびさまざまな言語専用の SDK) を使ってファイルシステムを作成できるようになります。

Amazon FSx は SMB プロトコルをサポートしているため、ファイルシステムを Amazon EC2、Amazon ECS、VMware Cloud on AWS、Amazon WorkSpaces、Amazon AppStream 2.0 インスタンスに接続できます。アプリケーションとの互換性を確保するため、Amazon FSx では、Windows Server 2008 と Windows 7 以降のすべての Windows バージョン、および Linux の最新バージョン (cifs-utils ツールを使用) がサポートされています。

Amazon FSx を利用して、Amazon ECS で実行されているコンテナ化されたアプリケーションのために永続的な共有ストレージを有効にすることができます。タスク定義でファイルシステムを参照することにより、Amazon ECS 上の Windows Server ファイルシステム用の Amazon FSx に簡単にアクセスできます。開始方法は Amazon ECS のドキュメントに記載されています。

Windows の [ネットワークドライブの割り当て] 機能を使用して、ドライブ名となるアルファベット (例:「Z:」) を Amazon FSx ファイルシステム上のファイル共有に割り当てます。cifs-utils ツールを使って Linux からファイルシステムにアクセスし、ファイルシェアにマウントすることも可能です。マウントが完了すると、ローカルファイルシステム内と同じように、Amazon FSx ファイルシステム内でファイルやフォルダを操作できるようになります。

Amazon FSx はフルマネージドサービスであるため、ファイルストレージインフラストラクチャの管理はすべて AWS 側で行われます。Amazon FSx を使用すると、複雑なファイルシステムインフラストラクチャをデプロイし、維持するという煩わしさがなくなります。

ファイルシステムとバックアップを作成、表示、タグ付け、削除するには、AWS マネジメントコンソール、AWS コマンドラインインターフェイス(CLI)、あるいは Amazon FSx API (およびさまざまな言語固有の SDK) を使用します。ファイル共有やアクティブなユーザーセッションの管理、ファイル、シャドウコピー、ユーザークォータの閲覧、およびデータ重複排除を含むファイルシステムを管理するには、PowerShell を介して Amazon FSx リモート管理 CLI を使用することができます。

既存のファイルを Amazon FSx for Windows File Server ファイルシステムに移行する場合は、AWS DataSync を利用することをお勧めします。AWS DataSync は、AWS ストレージサービスとの間で大量のデータのコピーを簡素化、自動化、高速化するように設計されたオンラインデータ転送サービスです。DataSync は、インターネットまたは AWS Direct Connect を介してデータをコピーします。DataSync は完全マネージド型サービスとして、アプリケーションの変更、スクリプトの開発、インフラストラクチャの管理を行う必要性を取り除きます。詳細については、AWS DataSync を利用した既存のファイルの Amazon FSx for Windows File Server への移行に関するガイドをご覧ください。

副次的な選択肢として、Windows の Robust File Copy (RoboCopy) を利用して、ファイルを Amazon FSx に直接コピーすることができます。

ファイルとフォルダのデータを移動すると、Amazon FSx はプログラムによる共有管理サポートを提供し、ファイル共有設定を簡単に移行できるようにします。 ファイルアクセスの監査に既存の監査制御を使用し続けるためには、データ移行にセキュリティ ACL (SACL) を含める必要があります。 既存のファイル共有の移行については、ドキュメントガイドをご覧ください。

Amazon CloudWatch を利用してストレージキャパシティとファイルシステムのアクティビティを、AWS CloudTrail を利用してすべての Amazon FSx の API コールを、Amazon CloudWatch Logs と Amazon Kinesis Data Firehose を利用してファイルアクセス監査でエンドユーザーのアクションを、それぞれモニタリングできます。

Amazon FSx は、CRM、ERP、カスタムまたは .NET アプリケーション、ホームディレクトリ、データ分析、メディア/エンターテイメントワークフロー、ウェブ配信およびコンテンツ管理、ソフトウェア構築環境、Microsoft SQL Server など、Windows 共有ファイルストレージを必要とする幅広いさまざまなユースケースに対応するように設計されています。

高可用性 (HA) Microsoft SQL Server は通常、Windows Server Failover Cluster (WSFC) の複数のデータベースノードにデプロイされ、各ノードは共有ファイルストレージにアクセスできます。Amazon FSx for Windows File Serverは、高可用性 (HA) Microsoft SQL Server デプロイメントのための共有ストレージとして、アクティブデータファイルのストレージおよび SMB ファイル共有監視の2つの方法で使用できます。詳細については、「Microsoft SQL Server での Amazon FSx の使用」をご覧いただくか、または「Simplify Your Microsoft SQL Server High Availability deployments」のブログ記事をお読みください。

A: さまざまな Amazon FSx ファイルストレージ製品の選択方法に関するガイドについては、「Amazon FSx ファイルシステムの選択」ページをご覧ください。

はい。オンプレミスデータセンターと Amazon VPC の間で AWS Direct Connect または AWS VPN 接続を使用して、オンプレミス環境から Amazon FSx ファイルシステムにアクセスできます。Amazon FSx は AWS Direct Connect をサポートしているため、専用のネットワーク接続を経由して、オンプレミス環境からファイルシステムにアクセスできます。また、Amazon FSx では AWS VPN をサポートしているため、セキュアでプライベートなトンネルを経由して、オンプレミスのデバイスからファイルシステムにアクセスできます。

Amazon FSx File Gateway は、クラウド内のフルマネージドかつ低レイテンシーのファイル共有へのオンプレミスアクセスを最適化します。頻繁にアクセスされるデータのローカルキャッシュを維持することにより、Amazon FSx ファイルゲートウェイは、ファイルベースのワークロードおよびユーザー共有、ドキュメント、コンテンツ管理ワークフローなどのビジネスアプリケーションのパフォーマンスを高速化し、データ転送コストを削減します。

オンプレミスからのアクセスが実現することにより、Amazon FSx を使用して、オンプレミスのエンドユーザーによるユーザー共有をホストしたり、ワークロードをクラウドバーストしてアプリケーションの処理をクラウドにオフロードしたり、バックアップや災害対策ソリューションに活用したりすることが可能です。詳細については、オンプレミスからの Amazon FSx へのアクセスをご覧ください。

はい。Amazon FSx ファイルシステムには、VPC ピアリング接続または AWS Transit Gatewayを使用して、複数の Amazon VPC、AWS アカウント、AWS リージョンからアクセスできます。 VPC ピア接続は、2 つの VPC 間でトラフィックのルーティングを可能にするネットワーク接続です。Transit Gateway は、VPC を相互接続するためのネットワーク転送ハブです。VPC ピアと AWS Transit Gateway を利用することで、AWS アカウント間および AWS リージョン間で VPC を相互接続できます。

VPC ピアと AWS Transit Gateway 経由でファイルシステムにアクセスすることで、複数の VPC、AWS アカウント、AWS リージョンで、ユーザーとアプリケーションを横断してファイルデータセットを共有できます。詳細については、「複数の VPC、アカウント、またはリージョンからの Amazon FSx へのアクセス」をご覧ください。

はい。Amazon FSx では、VPC を共有している所有者アカウントと参加者アカウントの両方から、共有 Amazon Virtual Private Cloud (VPC) 内にファイルシステムを作成して使用することができます。VPC 共有により、作成および管理を要する VPC 数は削減されます。請求やアクセスコントロールにこれまでどおりの別々のアカウントを利用することも可能です。

Amazon FSx for Windows File Server サービスが利用可能なリージョンの詳細については、製品およびサービス一覧 (リージョン別) をご覧ください。

はい。Amazon FSx SLA では、ある請求サイクルにおいて、月間稼働率がサービスコミットメントを下回った場合にサービスクレジットを提供するよう定められています。

スケールとパフォーマンス

Amazon FSx for Windows File Server は、ファイルオペレーションのために、SSD ストレージで一貫したミリ秒未満のレイテンシーと、HDD ストレージで 1 桁ミリ秒のレイテンシーを提供します。HDD ストレージを備えたものを含むすべてのファイルシステムに対して、Amazon FSx はファイルサーバーに高速 (インメモリ) キャッシュを提供するため、ストレージタイプに関係なく、アクティブにアクセスされるデータに対して高パフォーマンスとミリ秒未満のレイテンシーを実現できます。

永続ディスクストレージからアクセスされるデータの場合、ファイルシステムは、最大 12 GB/秒および最大 350,000 IOPS を実現できます。ワークロードのアクセスパターンによっては、頻繁にアクセスされるキャッシュデータのスループットがさらに高くなる場合もあります。これは Windows ファイルサーバーのインメモリキャッシュによる効果です。

すべての Amazon FSx ファイルシステムでは、ファイルシステムの作成時にお客様がスループットキャパシティを設定し、いつでも変更することができます。このスループットキャパシティにより、ファイルシステムをホストする Windows ファイルサーバーがファイルデータを提供する際のベースラインおよびバーストネットワーク速度が決まります。Amazon FSx コンソールでファイルシステムを作成すると、スループットキャパシティが自動的に推奨されます。また、使用可能なスループットキャパシティレベルから選択することもできます。

SSD ストレージの各ギガバイトには 3 つのディスク IOPS が含まれており、必要に応じて追加の IOPS をプロビジョニングできます。詳細については、ドキュメントガイドをご参照ください。

アカウントで最大数千の Amazon FSx for Windows File Server ファイルシステムを稼働でき、各ファイルシステムには最大 64 TB のデータを保存できます。複数のファイルシステムを 1 つの共通フォルダ構造に統合するために、Amazon FSx は Microsoft の分散ファイルシステム (DFS) の使用をサポートしています。そのため、最大で数百 PB の容量の単一フォルダ構造に共有ファイルを整理できます。

はい。Amazon FSx コンソールで [ストレージを更新] もしくは [スループットを更新] をクリックするか、または AWS CLI/API で「update-file-system」を呼び出して必要なレベルを指定することで、(ファイルシステムの使用を継続しながら) いつでもストレージキャパシティを増やしたり、スループットキャパシティを増減したりできます。

Amazon FSx は、より大容量のディスクを追加し、バックグラウンドでデータを元のディスクから新しいディスクに透過的に移行してから、元のディスクをファイルシステムから削除することで、アプリケーションやユーザーにダウンタイムの影響を及ぼすことなく、既存のファイルシステムのストレージキャパシティを増やします。これは Windows File Server のストレージを増やすための標準的なプロセスです。

ファイルシステムでストレージ容量の更新をリクエストすると、数分以内に必要なストレージ容量が増えます。その後、バックグラウンドで実行される透過的なデータ移行プロセスは、移行されるストレージの量に応じて、数時間から数日かかることがあります。バックグラウンド移行プロセスは、ワークロードのパフォーマンスにほとんど影響を与えません。Amazon FSx コンソールまたは AWS CLI/API を使用して、いつでもデータ移行の進行状況を追跡できます。 詳細については、ストレージキャパシティの管理に関するドキュメントをご覧ください。

A: Amazon FSx は、ファイルシステムに電力を供給するファイルサーバーを切り替えて、新しいスループット容量構成を満たすことにより、ファイルシステムのスループット容量を更新します。この更新プロセスは通常、完了するまでに数分かかります。マルチ AZ ファイルシステムでは、このプロセス中に自動フェイルオーバーとフェイルバックが発生し、シングル AZ ファイルシステムは短時間オフラインになります。

Amazon FSx は、Microsoft の分散ファイルシステム (DFS) 名前空間の使用をサポートしており、同一名前空間内の複数のファイルシステム全体のパフォーマンスを、最大で数十 GBps、数百万 IOPS までスケールアウトします。

セキュリティとコンプライアンス

Amazon FSx は Microsoft Active Directory (AD) と連携して、既存の Windows 環境と統合します。Amazon FSx を使用してファイルシステムを作成するときは、Microsoft AD (AWS Managed Microsoft AD またはセルフマネージド型の Microsoft AD) に結合します。 その後、ユーザーは既存の AD ベースのユーザー ID を使用して直接認証を行い、Amazon FSx ファイルシステムにアクセスしたり、個々のファイルやフォルダへのアクセスを制御したりできます。

Amazon FSx では、ファイルとフォルダに対する標準的な Windows 権限を提供しています (Windows ACL をフルサポート)。

ファイルシステムにアクセス可能な Amazon Virtual Private Cloud (VPC) を指定したうえで、この VPC 内のどのリソースが VPC セキュリティグループを使用してファイルシステムにアクセスするかを制御します。

ファイルシステムやバックアップリソースの管理 (作成、削除など) ができるユーザーを制御するには、AWS IAM を使用します。

はい。Amazon FSx for Windows File Serverでは、ファイルシステムデータおよび保管時のバックアップは、お客様が管理する AWS Key Management Service (KMS) のキーを使用して常に暗号化されます。Amazon FSx では、SMB 3.0 (またはそれ以上) をサポートしているクライアントからファイルシステムにアクセスする場合、SMB Kerberos セッションキーを使って転送中のデータを暗号化します。または、SMB 3.0 以降をサポートするクライアントのみにアクセスを制限し、コンプライアンスの要件を満たすために、ファイルシステムへのすべての接続に転送中の暗号化を適用することもできます。

A: AWS マネジメントコンソールからファイルシステムを作成すると、デフォルトでファイルアクセス監査がオンになります。既に監査コントロール (SACL) が設定されている既存のファイルデータを移行する場合は、ファイルアクセス監査を活用するために実行する必要のある操作はありません。

ファイルアクセス監査は、AWS マネジメントコンソールや Amazon FSx CLI または API を介して、いつでも (ファイルシステムの作成中または作成後に) オンにすることができ、また、ユーザーアクセスイベントの公開先を、CloudWatch Logs へのロギング、または Kinesis Data Firehose へのストリーミングに変更することができます。

また、Windows File Explorer や PowerShell を使って、Windows の監査コントロールを使用して、個々のファイルやフォルダに対して、監査コントロール (どのユーザーやグループによるどのアクセスタイプに対して監査イベントを発行するか) を、いつでも設定・変更することができます。 

イベントが宛先で利用可能になったら、CloudWatch コンソールでログを表示および検索し、CloudWatch Logs Insights を利用してログをクエリできるほか、ログデータをアーカイブしたり、Lambda 関数をトリガーして事後対応アクションを実行したりでき (不正アクセスが試みられた場合にセキュリティチームに通知するなど)、Splunk や Datadog などのパートナーソリューションで後処理を実行することもできます。

AWS のコンプライアンスプログラムはクラウドで最も長く実行されており、AWS はコンプライアンス要件を満たせるようお客様を支援することを固く決意しております。Amazon FSx は、世界および業界のセキュリティ基準に適合していると評価されています。PCI DSS、ISO 90012700127017、および 27018、ならびに SOC 1、2、3 に適合しており、さらには HIPAA 対応です。これにより、お客様が AWS のセキュリティを確認し、ご自身の義務を果たすことが容易になります。詳細とリソースについては、コンプライアンスページを参照してください。また、コンプライアンスプログラムによる対象範囲内のサービスのページにアクセスして、サービスおよび認定の詳細な一覧を参照することも可能です。

可用性と耐久性

高い可用性と耐久性を実現するために、Amazon FSx は、アベイラビリティーゾーン (AZ) 内で自動的にデータをレプリケートして、コンポーネントの障害からデータを保護します。また、ハードウェア障害が発生していないかどうかを継続的にモニタリングし、障害が発生した場合はインフラストラクチャコンポーネントを自動的に置き換えます。マルチ AZ ファイルシステムを作成することによって、複数の AZ に冗長性を持たせることもできます。さらに、Amazon FSx では、Windows の Volume Shadow Copy Service を利用して、日常的に使用しているファイルシステムの耐久性の高いバックアップを (S3 内に) 保存します。任意の時点でバックアップを取ることもできます。

シングル AZ ファイルシステムは、単一の Windows ファイルサーバーインスタンスと、単一のアベイラビリティーゾーン (AZ) 内の一連のストレージボリュームで構成されます。シングル AZ ファイルシステムでは、データは、単一のコンポーネントの障害から保護するために、ほとんどの場合において自動的にレプリケートされます。Amazon FSx はハードウェア障害を継続的にモニタリングし、障害が発生したインフラストラクチャコンポーネントを交換することで、障害イベントから自動的に回復します。

マルチ AZ ファイルシステムは、2 つの AZ (優先 AZ とスタンバイ AZ) にまたがる Windows ファイルサーバーの高可用性クラスターで構成され、Windows Server Failover Clustering (WSFC) テクノロジーと、その 2 つの各 AZ のストレージボリュームのセットを活用します。データは、個々の各 AZ 内および 2 つの AZ 間で同期的にレプリケートされます。シングル AZ 配置と比較して、マルチ AZ 配置は、AZ をまたいでデータをさらにレプリケートすることで耐久性を強化し、計画的なシステムメンテナンスや計画外のサービス中断時の可用性を、スタンバイ AZ に自動的にフェイルオーバーすることで強化します。これにより、引き続きデータにアクセスできるようになり、インスタンスの障害や AZ の中断からデータを保護するのに役立ちます。

アクティブファイルサーバーの可用性が失われた場合、Amazon FSx は自動的にフェイルオーバーを実行します。これは、アクティブなアベイラビリティーゾーンの障害、またはアクティブなファイルサーバー自体の障害が原因である可能性があります。Amazon FSx は、計画的なメンテナンス中やファイルシステムのスループットスケーリングが開始された場合にも一時的にスタンバイファイルサーバーにフェイルオーバーします。

A: Amazon FSx では、障害の検出とリカバリが自動的に行われるので、管理者の介入は不要で、ファイルシステムの操作は可能な限りすみやかに再開できます。あるファイルサーバーから別のファイルサーバーにフェイルオーバーすると、新しいアクティブなファイルサーバーは、すべてのファイルシステムの読み書き要求のサービスを自動的に開始します。フェイルオーバーは、アクティブでの障害の検出と他のファイルサーバーのアクティブ化との間隔で定義され、通常30秒以内に完了します。優先サブネットのファイルサーバーが完全に回復すると(通常20分以内)、フェイルバックが発生し、30秒以内に完了します。

マルチ AZ ファイルシステムにアクセスする Windows クライアントは、自動的にファイルシステムでフェイルオーバーおよびフェイルバックします。つまり、Windows クライアントで実行されているユーザーまたはアプリケーションは、マルチ AZ ファイルシステムの拡張可用性のメリットを自動的に受けるということです。Linux クライアントは、フェイルオーバー時にスタンバイファイルサーバーに自動的に接続せず、優先ファイルサーバーへのフェイルバックが完了すると、ファイルシステムの操作を自動的に再開します。

Amazon FSx は、それ自身が管理する Windows Server ソフトウェアのソフトウェアアップデートを定期的に実行します。ソフトウェアのパッチ適用を行う曜日や時間は、メンテナンスウィンドウから設定できます。パッチ適用は頻繁には行われず、通常は数週間に 1 回の実行されます。メンテナンスに必要な時間はわずか 30 分ほどです。

データ保護

Amazon FSx には、ファイルシステムのデータを自動的にレプリケートして高い耐久性を実現する以外に、ファイルシステムに保存されているデータをさらに保護するための 2 つのオプションが用意されています。1 つは Windows シャドウコピーであり、これにより、エンドユーザーはファイルを以前のバージョンに復元して、ファイルの変更を簡単に元に戻したり、ファイルのバージョンを比較したりできます。もう 1 つはバックアップであり、これにより、バックアップの保持とコンプライアンスのニーズをサポートできます。

Amazon FSx は、ある時点でのファイルシステムのスナップショットである Windows シャドウコピーをサポートすることにより、ファイルレベルまたはフォルダレベルでの以前のバージョンへの復元をサポートしています。シャドウコピーを有効にすると、エンドユーザーは Windows ファイルエクスプローラーでボタンをクリックするだけで、以前のスナップショットから個々のファイルやフォルダーを表示、復元できます。Amazon FSx を使用すると、ストレージ管理者は、Windows PowerShell コマンドを使用して、シャドウコピーを定期的に作成するように簡単にスケジュールできます。

ファイルシステムの定期的なバックアップを作成することは、Amazon FSx がファイルシステムのために実行するレプリケーションを補完するベストプラクティスです。バックアップの作成、バックアップからのファイルシステムの復元、バックアップの削除など、Amazon FSx でのバックアップはどれも簡単に行うことができます。

Amazon FSx は、ファイルシステムのバックアップを毎日自動で作成しています。また、任意の時点でバックアップを作成することもできます。Amazon FSx のバックアップはインクリメンタルバックアップになります。これは保存された最新のバックアップについてのみ料金がかかることを意味します。データが重複しないため、バックアップストレージコストの削減になります。

Amazon FSx を利用すると、バックアップはファイルシステムと整合した、耐久性の高いものとなります。ファイルシステムとの整合性を保証するために、Amazon FSx では Windows の Volume Shadow Copy Service を使用して、ファイルシステムの特定時点のスナップショットを復元できます。Amazon S3 にバックアップを保存することで、高い耐久性も保証しています。

デイリーバックアップウィンドウは、ファイルシステムの作成時に指定する 30 分間の時間枠です。Amazon FSx は、毎日、この時間枠でファイルシステムの自動バックアップを行います。デイリーバックアップウィンドウのある時点で、バックアッププロセスの初期化が行われている間にストレージ I/O が一時中断 (通常 2~3 秒未満) することがあります。

ファイルシステムに対して指定されるデイリーバックアップ保持期間 (デフォルトでは 7 日間) は、毎日の自動バックアップが保持される日数のことを指します。

ファイルシステムを削除すると、そのファイルシステムに関連して自動的に実行されたデイリーバックアップもすべて削除されます。ユーザー操作によって作成されたバックアップは保持されます。

まず、AWS Backup で保護されたサービスとして Amazon FSx を有効にします。その後、AWS Backup コンソール、API、または CLI を介して Amazon FSx リソースのバックアップを設定できます。AWS Backup を介して Amazon FSx リソースの予定バックアップとオンデマンドバックアップの両方を作成し、これらのバックアップを新しい Amazon FSx ファイルシステムとして復元できます。Amazon FSx ファイルシステムは、他の AWS リソースと同じ方法で、ARN を指定するか、バックアッププランで保護するために Amazon FSx ファイルシステムにタグを付けることにより、バックアッププランに追加できます。詳細については、AWS Backup ドキュメントにアクセスしてください。

AWS Backup でバックアッププランを設定して、希望の頻度と保持ポリシーで、Amazon FSx ファイルシステムのバックアップを定期的に作成し、他の AWS リージョン、他の AWS アカウント、またはその両方にコピーできます。クロスアカウントバックアップコピーの場合、AWS Organizations の管理アカウントを使用して、送信元アカウントと送信先アカウントを指定します。

AWS DataSync を使用して、2 番目のファイルシステムへの Amazon FSx for Windows File Serverファイルシステムの定期的なレプリケーションをスケジュールできます。この機能は、同一リージョンとクロスリージョンの両方のレプリケーションで利用できます。詳細については、「AWS ストレージサービス間のデータ転送」をご覧ください。

総所有コスト (TCO) の最適化

Amazon FSx は、ハードディスクドライブ (HDD) とソリッドステートドライブ (SSD) の 2 種類のストレージを提供し、ワークロードのニーズに合わせてコスト/パフォーマンスを最適化できるようにします。HDD ストレージは、ホームディレクトリ、ユーザーと部門の共有、コンテンツ管理システムなど、幅広いワークロード向けに設計されています。SSD ストレージは、データベース、メディア処理ワークロード、データ分析アプリケーションなど、最高のパフォーマンスとレイテンシーの影響を最も受けやすいワークロード向けに設計されています。

既存のファイルシステムにおけるストレージタイプを変更することはできませんが、バックアップを作成して、そのバックアップを別のストレージタイプの新しいファイルシステムに復元することはできます。

多くの場合、大規模なデータセットには冗長データがあります。たとえば、ユーザーファイル共有では、複数のユーザーが類似または同一のファイルを持つ傾向があります。別の例として、ソフトウェア開発共有では、ほとんどのバイナリはビルドごとにほとんど変更されません。 データ重複排除とは、Windows Server の機能の一つで、ファイルの重複部分を一度だけ保存し、重複排除後にデータを圧縮することで、冗長データや非圧縮データに関連するコストを削減します。 詳細については、データ重複排除の使用に関するドキュメントにアクセスしてください。

データ重複排除で実現するストレージの節約は、ファイル間でどの程度の重複があるのかなど、データセットの性質によって異なります。平均的な節約可能な割合は、汎用ファイル共有で 50〜60%、ユーザードキュメントで 30〜50%、ソフトウェア開発データセットで 70〜80% です。

Amazon FSx リモート管理 CLI で PowerShell を介して単一のコマンド (Enable-FSxDedup) を実行することにより、ファイルシステムにおけるデータ重複排除を有効にできます。有効にすると、データ重複除去はバックグラウンドでファイルを継続的に自動スキャンして最適化します。

ファイルシステムのユーザーストレージクォータを有効化および構成して、使用量を監視し、それぞれのチームにストレージコストを割り当て、特定のユーザーが大量のデータを保存するのを防ぐためにユーザーレベルで制限を設けることができます。

料金と請求

料金は、使用したリソースに対してのみ発生します。ファイルシステムのデプロイメントタイプ (シングル AZ または マルチ AZ) に応じて、ストレージタイプ (SSD または HDD)、ストレージ容量 (GB-月単位で請求)、スループットキャパシティ (MBps-月単位請求)、および SSD ストレージ 1 GB ごとに含まれるデフォルトの 3 IOPS を超える SSD IOPS レベル (IOPS-月単位で請求) に基づいて、ファイルシステムに対して時間単位で請求されます。また、バックアップストレージ (GB 月単位請求) にも時間単位で課金されます。料金については、Amazon FSx の料金ページにアクセスしてください。

別途記載がない限り、表示される料金には VAT、売上税その他取引に対して適用される一切の税金等および関税は含まれません。日本の居住者であるお客様が AWS サービスをご利用になった場合には、料金とあわせて別途消費税をご請求させていただきます。詳細はこちら。

ストレージキャパシティとスループットキャパシティのスケーリングは、追加費用なしで利用できます。ストレージ容量のスケーリングが完了すると (通常、ストレージ容量の引き上げをリクエストしてから 1〜2 分以内)、そのストレージ容量の料金が請求されます。スループット容量のスケーリングが完了すると (新しいスループット容量が利用可能になると)、その時点以降の新しいスループット容量に対して請求が行われます。