概要

Amazon Redshift は、他のどのデータウェアハウスを運用するよりも低コストです。1 時間あたりわずか 0.25 USD で開始し、ペタバイト単位のデータと数千人の同時ユーザーに対応できるようにスケールアップできます。ビジネスニーズにぴったり合ったものを選ぶことができ、コンピューティングを過剰にプロビジョニングすることなくストレージを増大させる能力と、ストレージのコストを増やすことなくコンピューティング性能を増強する柔軟性を備えています。

実現できること
まず、Amazon Redshift コンソールのサイズ設定計算ツールでニーズに最も適したクラスター設定を見つけます。状況が変化した場合には、1 回の API コールで、または Amazon Redshift コンソールを数回クリックするだけで、クラスターを簡単にスケールすることも、ノードタイプを切り替えることもできます。
選択する前にはオンデマンド料金が表示されます。後からリザーブドノードを購入して大幅な割引を受けることも可能です。

Amazon Redshift のノードタイプ

Amazon Redshift には、ワークロードに合わせて 3 種類の異なるノードタイプがあります。必要なパフォーマンスとデータサイズに応じて、RA3、DC2、DS2 から選択できます。
 
マネージドストレージが付属する Amazon Redshift RA3 ノードでは、コンピューティング性能とストレージのスケーリングと支払いを独立させることで、データウェアハウスを最適化できます。RA3 を使用する場合、データウェアハウジングのワークロードのパフォーマンス要件に基づいて必要なノード数を選択し、使用したマネージドストレージに対してのみ支払いを行います。Redshift のマネージドストレージでは、各 RA3 ノードに大容量の高性能 SSD を使用し、ローカルストレージの高速化が行われています。また、Amazon S3 によって長期間の耐久性があるストレージが提供されています。1 つのノード内のデータが増加して大容量ローカル SSD のサイズを超えた場合、そのデータは Redshift のマネージドストレージにより自動的に Amazon S3 にオフロードされます。Redshift のマネージドストレージに対して支払うのは、データが高性能 SSD 内にあるか S3 内にあるかにかかわらず、同じ低額な料金です。多くのストレージを必要とする一方でそれほど多くのコンピューティング性能を必要としないワークロードの場合、マネージドストレージを使用することでデータウェアハウスのストレージ容量を自動的にスケールできます。ノードの追加やそのための支払いは必要ありません。

Redshift マネージドストレージは、幅広い高度なデータ管理技術を利用して、データの Amazon S3 へのオフロードと S3 からの取得の効率を最適化します。さらに、パフォーマンス向上とセキュリティ強化のため、RA3 ノードは AWS Nitro System 上に構築されています。このノードでは、高速な次世代 CPU、大容量のローカルソリッドステートドライブ (SSD)、広帯域ネットワークが使用され、ピーク時の負荷に最適なパフォーマンスを発揮します。

DC2 ノードでは、ローカル SSD ストレージを使用して、コンピューティング負荷の高いデータウェアハウスを作成できます。必要なノード数はデータサイズとパフォーマンス要件に基づいて選択します。データ量が 10 TB 未満の場合は、最も低い価格で最良のパフォーマンスを得るため、DC2 ノードタイプの利用を推奨します。データの急激な増大が見込まれる場合は、RA3 ノードを推奨します。

DS2 ノードには、ハードディスクドライブ (HDD) が使用され、大規模なデータウェアハウスを低コストで作成できます。ほとんどのワークロードについては、DS2 ノードを選ぶ前に RA3 ノードや DC2 ノードについて検討されるようお勧めします。現在 DS2.8xl を 3 ノード以上使用している場合は、RA3.16xl ノードに移行することで、最大 2 倍のパフォーマンスと 2 倍のストレージ容量を DS2 と同じ価格で利用できます。

Redshift コンソールには、適切なノードタイプを選択するのに役立つ料金計算ツールと料金情報が用意されています。また、クラスターのスケール実行やノードタイプの切り替えは、1 回の API コールやコンソールでのクリック数回でいつでも実行できます。

従量制料金体系の Redshift 機能

  • Amazon Redshift Spectrum の料金: エクサバイト規模の S3 データレイクに直接 SQL クエリを実行できます。支払いはスキャンされたバイト数の分だけです。
  • 同時実行スケーリングの料金: それぞれのクラスターは、1 日あたり最長 1 時間の無料同時実行スケーリングクレジットを獲得します。これは 97% のお客様にとって十分な時間です。これにより、同時クエリ数や同時ユーザー数が数千件に達しても、安定した高速なパフォーマンスを実現できます。無料クレジットを超える使用分については、秒単位のオンデマンド料金をお支払いいただきます。 
  • Redshift マネージドストレージの料金: プロビジョニングされたコンピューティングノードの数とはかかわりなく、RA3 クラスターに保存したデータに対してのみ支払うことができ、柔軟に利用できます。マネージドストレージに保存した合計データ量に対する時間単位の料金のみを支払います。

オンデマンド料金

Amazon Redshift オンデマンド料金では、コミットメントと初期費用は不要で、時間単位で使用量分の料金を支払います。使用しているクラスターのタイプとノード数に応じて、時間単位の料金を支払うだけです。これにより、データウェアハウスの容量を事前にプランニングしたり購入したりする手間が省けます。また、開発またはテスト用の環境をコスト効率のよい方法で構築、解体することもできます。

現行世代

*各 RA3 ノード付属マネージドストレージの対応ストレージ容量の合計

旧世代

オンデマンドの場合の TB あたりの年間実質料金の計算

オンデマンド料金の場合、TB あたりの年間実質料金はインスタンスの時間料金 × 年間の時間数 ÷ インスタンスあたりの TB 数で計算されます。RA3 の場合、マネージドストレージに保存されたデータは、RA3 ノードタイプに保存された実際のデータ量に基づいて別途請求されます。年間の TB あたりの実質料金はコンピューティングノードのコストだけを計算したものです。

Redshift Spectrum の料金

Amazon Redshift Spectrum により、Amazon S3 にあるエクサバイト単位のデータに SQL クエリを直接実行できます。Redshift Spectrum によってスキャンされたバイト数に対して課金されます。バイト数はメガバイト単位で切り上げられ、10 MB 未満のクエリは 10 MB と計算されます。CREATE TABLE、ALTER TABLE、DROP TABLE などの Data Definition Language (DDL) ステートメント、パーティションを管理するステートメント、および正常に実行されなかったクエリに対しては課金されません。

圧縮され、パーティション化された列指向データ形式でデータを保存することで、クエリパフォーマンスの向上とコスト削減を実現できます。Redshift Spectrum がサポートするいずれかの形式でデータを圧縮すると、スキャンされるデータが減るため、コストを削減できます。同じように、Parquet や ORC などの列指向形式でデータを保存すると、Redshift Spectrum はクエリで必要な列のみをスキャンするため、料金が安くなります。

追加コスト

Amazon Redshift Spectrum では、スキャンされたデータ 1 テラバイト単位で課金されます。バイト数はメガバイト単位で切り上げられ、10 メガバイト未満のクエリは 10 メガバイトと計算されます。例えば、10 ギガバイトのデータをスキャンした場合、0.05 USD が課金されます。1 テラバイトのデータをスキャンした場合、5.00 USD が課金されます。

追加コスト

Redshift Spectrum のデータクエリに使用された Amazon Redshift クラスターに対して料金が発生します。Redshift Spectrum では、Amazon S3 のデータに対し、クエリが直接実行されます。S3 バケットへのオブジェクト保存と、S3 バケットに対して行われたリクエストについて、標準の S3 料金が発生します。詳細については、Amazon S3 の料金を参照してください。 

Amazon Redshift Spectrum で AWS Glue データカタログを使用する場合は、標準の AWS Glue データカタログ料金が課金されます。詳しくは、AWS Glue の料金を参照してください。

Amazon Redshift Spectrum を使用して Amazon S3 内の AWS Key Management Service (KMS) で暗号化したデータをクエリする場合、標準の AWS KMS 料金が請求されます。詳しくは、AWS KMS の料金を参照してください。

Redshift Spectrum の料金の例は、米国東部 (バージニア北部) の料金に基づいています。

非圧縮テキストファイルとして Amazon S3 に保存された、均等に区切られた 100 の列があるテーブルがあるとします。合計サイズは 4 テラバイトです。テーブルの 1 つの列からデータを取得するクエリを実行する場合、テキスト形式では分割できないため、Redshift Spectrum はファイル全体をスキャンする必要があります。このクエリでは 4 テラバイトがスキャンされ、料金は 20 USD になります (5 USD/TB × 4TB = 20 USD)。

GZIP を使用してファイルを圧縮して、圧縮率が 4:1 であるとします。この場合、圧縮されたファイルのサイズは 1 テラバイトになります。Redshift Spectrum はファイル全体をスキャンする必要がありますが、サイズは 4 分の 1 になっているため、コストも 4 分の 1、つまり 5 USD になります (5 USD/TB × 1TB = 5 USD)。

ファイルを圧縮して Apache Parquet などの列指向形式に変換し、圧縮率が 4:1 であるとすると、圧縮されたファイルのサイズは 1 テラバイトになります。上記と同じクエリを使用すると、Redshift Spectrum がスキャンする必要があるのは、Parquet ファイルのうちの 1 列のみになります。このクエリの料金は 0.05 USD です (5 USD/TB x ファイルサイズ 1 TB x 1/100 列、またはスキャンされる合計 10 ギガバイト = 0.05 USD)。

注: 上記料金は一例です。圧縮率はファイルや列によって異なります。

同時実行スケーリングの料金

Amazon RedShift は一時的な容量を自動的に追加し、数千の同時ユーザーやクエリに対応する場合でも、一貫して高速なパフォーマンスを提供します。リソース管理コストや前払いは不要で、一時的なクラスターのスタートアップ時間やシャットダウン時間も課金されません。メインのクラスター実行中は、24 時間ごとに 1 時間分の同時実行スケーリングクラスタークレジットが貯まります。無料クレジットを超えて使用された同時実行スケーリングクラスターの秒単位のオンデマンド料金は、クエリが実行されているときに限り、同時実行スケーリングクラスターがアクティブになるたびに課金されます (最小課金時間は 1 分)。秒単位のオンデマンド料金は Amazon Redshift クラスターのノードのタイプと数に基づきます。

同時実行スケーリングのクレジット

Amazon Redshift クラスターは、1 日あたり最大 1 時間の無料同時実行スケーリングクレジットを獲得します。クレジットは、AWS アカウントのアクティブなクラスターについて 1 時間単位で付与され、クレジットが付与された後に同じクラスターでのみ使用できます。アクティブなクラスターあたり最大 30 時間の無料同時実行スケーリングクレジットを累積できます。クラスターが解約されない限り、クレジットは期限切れになりません。

同時実行スケーリングの料金の例

米国東部の 10 DC2.8XL ノードの Redshift クラスター料金は 1 時間あたり 48 USD になります。2 つの一時的なクラスターが無料同時実行スケーリングクレジットを超えて 5 分間使用されるシナリオを考えてみます。同時実行スケーリングの秒単位のオンデマンド料金は、48 USD x 1/3600 = 0.013 USD (1 秒あたり) となります。この場合の同時実行スケーリングの追加コストは、0.013 USD/秒 x 300 秒 x 2 つの一時的なクラスター = 8 USD となります。したがって、この場合の Amazon Redshift クラスターと 2 つの一時的なクラスターの総コストは 56 USD となります。

Redshift マネージドストレージの料金

マネージドストレージに保存されたデータに対して、対象のリージョンにおいて GB 単位の固定月額料金が課金されます。マネージドストレージは RA3 ノードタイプのみに付属し、データサイズにかかわらず、同じ低額の Redshift マネージドストレージ料金が課金されます。マネージドストレージの使用量は、マネージドストレージ内に存在するデータの合計量に基づき、時間単位で計算されます (GB-時間の使用量から GB-月料金への変換については下記の例を参照してください)。RA3 クラスターのデータ量は、Amazon CloudWatch や AWS マネジメントコンソールでモニタリングできます。RA3 ノードとマネージドストレージの間のデータ転送に対する支払いは発生しません。マネージドストレージの料金に、自動/手動スナップショットによるバックアップストレージ料金は含まれません (バックアップストレージ参照)。クラスターが終了した場合、手動バックアップの保持には引き続き料金が発生します。

マネージドストレージ料金の例

RA3 ノードタイプを使用し、4 月にマネージドストレージに 100 GB のデータを 15 日間保存し、後半の 15 日間は 100 TB のデータを保存したとします。
まず、このシナリオでの使用量を GB-時間で計算します。前半の 15 日間の使用量 (GB-時間): 100 GB x 15 日 x ( 24 時間/日) = 36,000 GB-時間
後半の 15 日間の使用量 (GB-時間): 100 TB x 1,024 GB/TB x 15 日 x ( 24 時間/日) = 36,864,000 GB-時間

4 月末の使用量合計 (GB-時間): 36,000 GB-時間 + 36,864,000 GB-時間 = 36,900,000 GB-時間
GB-月に変換すると、36,900,000 GB-時間 / 720 時間 (4 月 1 か月の時間数) = 51,250 GB-月になります。

データの保存先が米国東部 (バージニア北部) リージョンである場合、マネージドストレージの料金は 0.024 USD/GB-月です。51,250 GB-月に対する月額ストレージ料金: 51,250 GB-月 x 0.024 USD/GB-月 = 1,230 USD
4 月のマネージドストレージ料金の合計 = 1,230 USD

リザーブドインスタンスの料金

リザーブドインスタンスは、使用率が安定した本番ワークロードに最適です。オンデマンド料金と比べ、大幅な割引を受けられます。実験や PoC (概念実証) を実施して本番用の構成を検証してから、リザーブドインスタンスを購入するのが一般的です。

1 年または 3 年の契約で Amazon Redshift を使用すると、オンデマンドに比べて料金を大幅に節約できます。リザーブドインスタンスの料金は購入したノードタイプによって異なります。料金は予約期間が終了するまで有効です。価格には、データの 2 つの追加コピーが含まれています。1 つはクラスターノードへのコピー、もう 1 つは Amazon S3 へのコピーです。バックアップ、耐久性、可用性、セキュリティ、モニタリング、メンテナンスは AWS 側で維持管理します。

リザーブドインスタンスには、3 種類の料金オプションがあります。

前払いなし – 前払いは一切不要で、1 年の期間を通じて月単位で支払う契約を結びます。

一部前払い – リザーブドインスタンス料金の一部を事前に支払い、残額は 1 年または 3 年の期間にわたって支払います。

全前払い – リザーブドインスタンスの全期間 (1 年または 3 年) の料金を一括で前払いします。

リザーブドインスタンスは課金上の概念であり、データウェアハウスクラスターの作成には適用されません。購入すると、その時点で実行しているクラスターがなくても、関連する前払い料金と月単位料金が請求されます。リザーブドインスタンスを購入するには、コンソールの [Reserved Nodes] タブを参照してください。

* 以下に示す毎月の料金は、実際の使用時間数に月あたりの平均時間数を掛けた値です。

** 以下の実質的時間料金は、インスタンスの期間全体のコスト (前払い分も含まれます) を 1 時間ごとに支払うと考えた場合の金額です。

現行世代

旧世代

TB あたりのリザーブドインスタンス向け年間実質料金の計算

リザーブドインスタンスの場合、前払い料金 + (時間料金 × 期間内の時間数) ÷ (期間内の年数 × ノードあたりの TB) で計算されます。RA3 の場合、マネージドストレージに保存されたデータは、RA3 ノードタイプに保存された実際のデータ量に基づいて別途請求されます。年間の TB あたりの実質料金はコンピューティングノードのコストだけを計算したものです。

現行世代

旧世代

料金計算ツール

バックアップストレージ

バックアップストレージは、データウェアハウスの自動/手動スナップショットに関連するストレージです。データウェアハウスによるバックアップストレージの使用量は、バックアップ保持期間の延長やスナップショットの追加取得を行うと増加します。アクティブなデータウェアハウスクラスターについては、バックアップストレージの使用量がプロビジョニングしたストレージの 100% に達するまで、バックアップストレージ分の追加料金は発生しません。例えば、2 TB のストレージを備えたアクティブな 1 つの XL ノードクラスターの場合、毎月 2 TB まで追加料金なしでご利用いただけます。プロビジョニングされたストレージサイズを超えるバックアップストレージと、クラスターが停止した後に格納されたバックアップについては、標準の Amazon S3 料金で請求されます。

データ転送

バックアップ、復元、読み込み、アンロードといったオペレーションのために、同じ AWS リージョン内の Amazon Redshift と Amazon S3 の間でデータを転送しても、料金はかかりません。これ以外の Amazon Redshift との間のデータ転送すべてには、標準の AWS データ転送料金が請求されます。 特に、Amazon VPC で Amazon Redshift クラスターを実行する場合、Amazon Redshift クラスターエンドポイントへの JDBC/ODBC によるデータ転送に対し、標準の AWS データ転送料金がかかります。さらに、拡張された VPC のルーティングを使用する場合や、別のリージョンにある Amazon S3 にデータをアンロードする場合は、通常の AWS データ転送料金が発生します。AWS データ転送料金の詳細については、Amazon EC2 料金ページを参照してください。

料金に関するその他のリソース

TCO 計算ツール

総所有コスト (TCO) を計算

簡易見積りツール

AWS の月額料金を簡単に計算

エコノミクスリソースセンター

AWS に切り替えるための追加のリソース

Amazon Redshift リソースに関する詳細

リソースのページにアクセスする
構築を始めましょう。
Amazon Redshift の使用を開始する
ご不明な点がおありですか?
お問い合わせ