Amazon Web Services ブログ
Amazon CloudWatch Synthetics が大阪リージョンでご利用いただけるようになりました
みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン、シニアエバンジェリストの亀田です。
Amazon CloudWatch Synthetics が大阪リージョンでご利用いただけるようになりましたので、ご報告いたします。
CloudWatch Synthetics
Synthetics は合成監視ともいわれ、ユーザーのようにあらかじめ指定された対象のWebサイトにアクセスして監視や計測を行う手法です。CloudWatch Syntheticsは、REST API、URL、ウェブサイトコンテンツを、指定された時間間隔ごとに24 時間年中無休で監視し、アプリケーションエンドポイントが想定通りに動作しなかった場合にアラートを発します。これにより、アプリケーションにお客様のトラフィックがない間も、カスタマーエクスペリエンスを継続的に検証できるようになり、お客様が問題に気付く前に問題を検出し、それらを修正するために迅速に対応することが可能となります。
従来AWSが提供していたAmazon Route53 のヘルスチェック機能に加えて、ユーザーがアクセスするパラメータを再現するような、より複雑な条件を設定することが可能となり、単純な死活監視に加えてWebサイトの特定の動作を監視することなどが可能です。
Canary
CloudWatch Synthetics の個別エンドポイントを監視する設定をCanaryと呼びます。Canary はユーザーと同じルートをたどり、同じアクションの実行をスクリプトベースで再現することが可能で、これにより、アプリケーションにトラフィックがない場合でも、Webサイトの挙動を継続的に検証できます。Canaryの設定にはスクリプトエディタが、備わっており、こちらのスクリプトで監視の際にユーザーの動きを再現する挙動を設定することができます。Node.js と Puppeteer、Python と Seleniumの2種類に対応しておりお好きな方をご利用いただくことができます。スクリプトの記述方法、対応ライブラリの詳細はこちらをご覧ください。
設定が完了すると、指定された時間間隔で監視が動作し、以下のように監視結果が出力されます。
監視結果はステータス(成功、失敗)だけではなく、ユーザーを模したスクリプトが取得した情報やそのパフォーマンスなどが、確認できるようになっています。以下はペット画像が投稿されているWebサイトに対して、ユーザーの動きを模し、犬画像を検索する挙動をCanaryのスクリプトで設定した際、監視結果として取得されるウェブサイトのイメージです。従来のヘルスチェックと異なり、単純な死活監視以上の動作をしていることがわかります。
このウェブサイトを読み込んだ際のパフォーマンス結果なども以下のように表示されます。
詳しくはこちらをご覧ください。
– シニアエバンジェリスト 亀田