Amazon Web Services ブログ

【開催報告 & 資料公開】Amazon Neptune の歴史を紐解く – 最新の移行ソリューション/アップデートのご紹介

アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 ソリューションアーキテクトの上原です。

2022年10月27日にオンラインで開催された「Amazon Neptune の歴史を紐解く – 最新の移行ソリューション/アップデートのご紹介」では、Amazon Neptune の 歴史と openCypher にフォーカスした移行についてご紹介しました。まずは AWS 五十嵐より Amazon Neptune の これまでの進化とセミナー当日に発表された大型アップデートをご紹介し、後半では AWS 上原 より openCypherアプリケーションを Amazon Neptune にどう移行するのかをお伝えしました。

グラフデータベースの歴史と共に Amazon Neptune のこれまでの進化と最新アップデート [Slides]

アマゾン ウェブ サービスジャパン合同会社
プリンシパル ソリューションアーキテクト 五十嵐 建平

本セッションでは、データベースの歴史からグラフデータベースが生まれた背景を振り返り、Amazon Neptune のこれまでの進化をご紹介しました。Workbench や実行計画の確認、無料枠などユーザビリティに関するアップデート、Neptune ML やPandas との連携といったOLAP処理に関するアップデート、ルックアップキャッシュなど性能向上に関わるアップデート、さらにシステムをグローバルに展開するお客様向けのグローバルデータベースなど、5年間の数多くのアップデートから20個を紹介して振り返りました。そしてセミナー当日にリリースされた Amazon Neptune Serverless について 、ユースケースや移行方法をご紹介し、さらに実際にマネージメントコンソールで クラスターを作成する様子をご覧頂きました。

OpenCypher にフォーカスした Amazon Neptune への最新移行ソリューション [Slides]

アマゾン ウェブ サービスジャパン合同会社
ソリューションアーキテクト 上原 友理

本セッションでは、openCypher ユーザが Amazon Neptune を利用するメリットと既存の OpenCypher アプリケーションを移行する方法をご紹介しました。openCypher ユーザのよくある課題に対して、Amazon Neptune を支えるクラウドネイティブストレージの仕組みや、リードレプリカやグローバルデータベースを活用した解決策をお伝えしました。
そして Amazon Neptune の openCypher サポートにより移行が容易になったことや移行する際の確認ポイントをお伝えし、openCypher を利用した既存アプリケーションの接続先を Amazon Neptune に変更するデモをご覧頂きました。

Q&A

セミナーの最後に、視聴者の皆様から頂いたご質問に回答いたしました。頂いたご質問と回答をこちらでも共有いたします。

Q. サーバレスの無料使用枠はありますか?
A. Amazon Neptune Serverless に無料使用枠はありません。Amazon Neptune の無料使用枠対象インスタンスは db.t3.medium および db.t4g.medium です。初めて Amazon Neptune を利用される場合は、こちらのインスタンスタイプの利用をご検討ください。詳細はこちらをご参照ください。

Q. これから openCypher を学ぼうと思ったら何から始めたらいいでしょうか?
A. セッション内でご紹介したサンプルノートブックで openCypher のクエリをお試しいただけます。また、公開されている Amazon Neptune の ハンズオン でも openCypher 用のノートブックを提供していますので、こちらもご活用ください。また、openCypher の仕様について詳細を確認する際は openCypher のリファレンス をご確認ください。

Q. Boltプロトコルを使用する際に、既存のユーザ名とパスワードが指定されているとどうなりますか?
A. Amazon Neptune における Bolt プロトコルの利用では、auth パラメータは無視されます。Bolt プロトコルの利用についてはこちらをご参照ください。

Q. サーバレス の自動スケールアップのスピードは?
A. 秒間数十万件のトランザクションに対して自動的にスケールします。Neptune Capacity Unit のスケールアップおよびスケールダウンのレイテンシーについてこちらをご参照ください。

Q. QuickSight で Neptune のデータを利用できますか?
A. Amazon Athena Neptune コネクタ を利用することで Amazon QuickSight から Amazon Neptune のデータを活用いただけます。詳細はこちらのブログをご参照ください。

まとめ

「Amazon Neptune の歴史を紐解く – 最新の移行ソリューション/アップデートのご紹介」では、Amazon Neptune の 歴史と openCypher にフォーカスした移行についてご紹介しました。いち早く Amazon Neptune Serverless をご紹介できて嬉しく思います。本セミナーにご参加頂いた皆様ありがとうございました。ぜひ Amazon Neptune Serverless そして openCypher アプリケーションでの Amazon Neptune 利用をお試しください。