Amazon Web Services ブログ
Amazon SES 東京リージョン対応のお知らせ
みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン、アドボケイトの亀田です。
Amazon SESが東京リージョンでご利用いただけるようになりましたので、お知らせいたします。SESは、デジタルマーケティング担当者やアプリケーション開発者がマーケティング、通知、トランザクションに関するEメールを送信できるように設計された、クラウドベースのEメール送信サービスで、2011年1月にリリースされています。
AWSが提供するSMTPインターフェースやAWS SDKを用いて、既存アプリケーションへの統合をサポートし、従量課金型でメールを送信できます。また毎月62,000通のメールを無料で配信することができます。
2015年9月には、メール送信に加えて、メール受信機能がリリースされ、DNSのTXTレコードを設定することでメールを受信しAmazon S3へ保存したりAWS Lambda関数を起動したりすることでお使いの問い合わせ処理を行うアプリケーションとの統合も可能になりました。
さらに2016年3月には、カスタムFROMドメイン設定(SPFやDKIM)に対応し、メール送信時にFROMをAWS所有のamazonses.comドメインではなく、皆さんがお持ちのドメインを設定することが可能となりより使いやすくなっています。
バウンス、苦情、グローバルサプレッションリスト
SESを用いてメール配信を行う際には、発生するエラーの種類や迷惑メールとして扱われるケース、そしてメールが届かない原因などについてご理解いただき、エラーに対する処理を適宜行う必要があります。ここでは主なものを纏めます。
- バウンス – バウンスにはソフトバウンスとハードバウンスの2種類があります。
- ソフトバウンス – 一時的な E メール配信の障害。たとえば、メールボックスがいっぱいである、接続が多すぎる (スロットリングとも呼ばれる)、または接続がタイムアウトになった場合です。Amazon SES は、ソフトバウンスを何回か再試行します。それでも E メールを配信できない場合、Amazon SES は再試行を停止します。
- ハードバウンス – 永続的な E メール配信の障害。たとえば、メールボックスが存在しない場合です。Amazon SES は、DNS ルックアップの失敗を除いて、ハードバウンスを再試行しません。ハードバウンスの原因となっている E メールアドレスに対して配信の試行を繰り返さないことを強くお勧めします。
- 苦情 – 多くの E メールクライアントプログラムには、メッセージをスパムフォルダに移動して E メールプロバイダーに転送するためのボタン ([Mark as Spam (スパムとしてマーク)] など) が用意されています。また、ほとんどの E メールプロバイダーでは、ユーザーが不要な E メールメッセージを転送して E メールプロバイダーによる防止策をリクエストできる迷惑メール用アドレス (abuse@example.net など) を用意しています。どちらの場合も、受取人が苦情を申し立てます。E メールプロバイダーがスパム送信者であると判断し、Amazon SES により E メールプロバイダーにフィードバックループが設定されている場合、E メールプロバイダーは Amazon SES に苦情を送信します 。Amazon SES はそのような苦情を受け取ると、スパム発信者と見なされた送信者のシステムのセットアップに応じて、E メールまたは Amazon SNS 通知でその送信者に苦情を転送します。
- グローバルサプレッションリスト – Amazon SES のユーザーから送信された E メールがハードバウンスを起こすとこのリストにアドレスが追加されます。また、上記苦情の処理がされた場合、E メールプロバイダーがスパム送信者であると判断し、Amazon SES により E メールプロバイダーにフィードバックループが設定されている場合、E メールプロバイダーは Amazon SES に苦情を送信します 。Amazon SES はそのような苦情を受け取ると、スパム発信者と見なされた送信者のシステムのセットアップに応じて、E メールまたは Amazon SNS 通知でその送信者に苦情を転送します。この設定はすべての Amazon SES カスタマーに適用されます。
詳細はこちらのページをご確認ください。
– アドボケイト 亀田