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Amazon Translate が Memsource 翻訳管理システムで利用可能に

本記事は Memsource のソリューションアーキテクトチームのチームリードを努める Andrea Tabacchi によるゲスト投稿です。

Memsource では最先端の翻訳ソリューションを強化する注目の新統合を常に模索しています。ローカライゼーション業界では引き続き機械翻訳 (MT) が話題の中心ですが、Memsource ではお客様の増大する MT ニーズに相応しいイノベーティブな MT エンジンとの統合に重点を置いています。

特に、Memsource では Amazon Translate など、ニューラル機械翻訳 (NMT) エンジンを提供するために全力を尽くしています。NMT が大きな影響力を持つテクノロジーであることは明らかです。NMT の成果物の品質は継続的に改善され、パワフルな生産性向上ツールとなり、その結果さらに需要増につながっています。独自の深層学習メソッドを搭載した Amazon Translate は、翻訳およびローカライゼーション業界において、その足跡を残し始めました。Memsource にとって、自社の MT エンジンにこれを組み込むことが優先事項となっています。また、この製品は既存の AWS のお客様にも自然に適合するようになっています。

また、このエンジンが Memsource の事業的な対象、特に、B2C (一般消費者向けビジネス) に一致するということも魅力の 1 つです。Amazon Translate は消費者向け製品やコミュニケーション、そして、機械翻訳を使用して、同社が解決したローカリゼーション関連の問題にまつわる Amazon の専門知識に基づいて構築されています。

Memsource-Amazon Translate の統合はどのように機能するか?

Memsource と Amazon Translate は Amazon Translate API を介してつながっています。 つまり、ユーザーは自分の Memsource アカウントに Amazon Translate をセットアップし、Memsource 翻訳ワークベンチ、Memsource Web Editor、および Desktop Editor 内で、直接かつリアルタイムに、Amazon Translate からの結果を使用できるのです。

Amazon Translate などのような MT エンジンは、翻訳ワークフローに組み込むことで、翻訳者の生産性向上と、コスト削減を実現します。MT エンジンの推奨した内容が、翻訳の初期の草稿を生成するために挿入されます。MT の推奨した内容を使用することで、一から翻訳したときよりも所要時間が短縮されます。そして、その草稿はポストエディティングと呼ばれる校正作業に送信されます。

Memsource ではポストエディティングのレベルがポストエディティング分析を使用してモニタされています。これにより、MT の推奨内容と編集後バージョンの差分を把握できます。翻訳の利用客 (購入者) はこの情報からポストエディティングの作業量を知ることができます。また、ユーザーは言語ペアごとに MT パフォーマンスの情報にアクセスすることもできます。これは、より洗練された MT 戦略の開発に役立ちます。

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今回のブログ投稿者について

Andrea Tabacchi は Memsource、ソリューションアーキテクトチームのチームリードを務め、自身の幅広い経験を活用し、多国籍企業やグローバル翻訳会社向けに、お客様を中心とした言語テクノロジーソリューションを構築しています。 Memsource への入社前、Andrea は LSP サイドで 11 年の年月を過ごし、ローカライゼーションエンジニアリングからテクノロジーディレクターまで、言語テクノロジーにまつわる様々な役割を担ってきました。