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AWS IoT Eventsハンズオンを公開 – ノンコーディングで複雑な条件の組み合わせが必要な状態を管理を行う方法について学べます

こんにちは、Prototyping Solutions Architectの市川です。この記事では、AWS IoT Events ハンズオンについてご紹介します。

AWS IoT Eventsサービスページより抜粋

AWS IoT Events は、IoT センサーやアプリケーションで発生したイベントを容易に検出し対応できるようにする、完全マネージド型の IoT サービスです。(中略) ユーザーは、取り込みたい関連のデータソースを選択し、単純な if-then-else 文を使って各イベントのロジックを定義して、イベント発生時にトリガーさせるアラートまたはカスタムアクションを選択するだけで済みます。

このハンズオンでは AWS IoT Eventsを導入するにあたり、GUIで構築する検知器の作成方法について、実際に手を動かしながら2時間程度で学ぶことができます。ハンズオンでは擬似的なデバイスとしてCloud9を利用しますので、ブラウザがあればすぐにでもこのハンズオンを試すことが出来ます。このハンズオンを体験することで、基本的な使い方を理解し、デバイスの接続状況の監視を行う仕組みを簡単に作成することができます。

ハンズオンの概要

https://aws-iot-events-for-beginners.workshop.aws/

このハンズオンで作成する構成は以下の図のようになっています。

ハンズオンでは、AWS IoT Eventsで検知器を作成し、AWS IoTのライフサイクルイベントを利用してデバイスの接続状況を管理します。デバイスの接続断を検出すると、SNSを利用してメールで通知を行います。

単純に検出して通知するだけであれば、IoT Coreのルールエンジンを利用して、そのままSNSで通知することも可能ですが、IoTデバイスではネットワークが不安定なことが理由で、一瞬切れてしまうこともありえます。その場合では、ルールエンジンを利用すると頻繁に通知が飛んてきてしまいますが、IoT Eventsを使うとタイマーなどと組み合わせることが可能でですので、ルールエンジンでは判定できない複雑な条件で通知することができます。

ハンズオンから実ユースケースへの応用

このハンズオンで学んだ内容を応用することで、例えば以下のようなユースケースを実現することができます。

  • 車両の位置情報を利用して、正しいルートを通らずに移動していることを検出して、オペレーターに通知する仕組み
  • 温度センサーから送られてくるデータをもとに、指定された時間を超えて温度が低かったり高かったりしたら、エアコンで温度調整を行う様な仕組み
  • 複数のデータを利用して、システム全体の状態を管理する仕組み

さいごに

この記事では、AWS IoT Events ハンズオン の構成や、その応用例についてご紹介しました。是非ハンズオンで AWS IoT Eventsへの理解を深めていただければと思います。また、ハンズオン内容に関するフィードバックや修正依頼がある場合は Github リポジトリ へ Issue としてご報告いただけますと幸いです。


著書について

市川 純

AWS では IoT に関連するプロトタイピングを支援する、プロトタイピング ソリューション アーキテクトとして、お客様の IoT 関連案件を支援しています。