Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/3/7週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
AWS のチーフエバンジェリストである Jeff Barr が執筆する1週間のまとめブログ、”AWS Week in Review” が復活しました。日本語ブログの「週刊 AWS 」の本家は Jeff Barr のまとめ記事の翻訳でしたが、今は日本側で下佐粉と小林の 2 名で執筆するオリジナル記事になっています。本家の復活を受けて日本版をどうするか相談したのですが、まとめの観点も違っているようなので日本版は日本版で独自に継続することになりました。本家 Jeff Barr の記事の和訳は「 AWS Week in Review – YYYY 年 MM 月 DD 日 」というタイトルで公開し、私たちの週刊 AWS はこれまで通り月曜〜火曜に前週分のまとめを公開します。という形でやっていきますので、引き続きよろしくお願いします!
もうひとつ、イベントのご紹介です。3 月24 日(木)に「AWS で実践!Analytics Modernization ~事例祭り編~」というオンラインイベントを開催いたします。AWSのアナリティクスサービスを使ったご経験を、ユーザ企業様から直接ご紹介を頂きます。各社様の課題に対する取り組みを一気にキャッチアップし学びを得るチャンスですので、ぜひご参加ください。
それでは、3 月 7 日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2022 年 3 月 7 日週の主要なアップデート
- 3/7(月)
- Amazon Aurora が PostgreSQL 11以降のバージョンに対する複数メジャーバージョンをまたぐアップグレードに対応
Amazon Aurora の PostgreSQL 互換エディションで、既存のクラスターに対する複数のメジャーバージョンを跨いだアップグレードができるようになりました。例えば PostgreSQL 9.6.X から 11.X / 12.X や、PostgreSQL 10.X から 12.X / 13.X というように、2 つ先のメジャーバージョンまでのアップグレードが可能です。 - Amazon RDS for Oracle が Oracle Database 21c をサポート
Amazon RDS for Oracle で Oracle Database 21c をご利用頂けるようになりました。CDB 環境の 19c から 21c へのアップグレードが可能ですが、現時点では Amazon RDS は非 CDB 環境からの 21c へのアップグレードがサポートされていませんのでご注意ください。なお、本記事執筆時点ではOracle 社から21cのサポートは 2024 年の 4 月 30 日までであり、Extended Support は対象外であるとされていますのでこちらも併せてご注意を。 - AWS Lambda 関数について、Amazon DevOps Guru と Amazon CodeGuru Profiler の統合を発表
AWS Lambda 関数について、DevOps Guru コンソールの推奨事項として Code Guru Profiler の結果が含まれるようになり、コードの問題をより統一的かつ容易に確認・対応することができるようになりました。現時点では双方のサービスでチェックが行われている Lambda 関数のみが、この統合の対象となります。
- Amazon Aurora が PostgreSQL 11以降のバージョンに対する複数メジャーバージョンをまたぐアップグレードに対応
- 3/8(火)
- Amazon Braket が OpenQASM 3.0 をサポート
Amazon Braket が OpenQASM 3.0 をサポートし、様々な開発環境の間で量子プログラムを移行することがこれまでよりも容易になりました。OpenQASM は量子プログラムを記述するための中間表現で、ユーザや量子ハードウェア開発者の間で広く使われるオープンソースプロジェクトです。今回 AWS は OpenQASM 3.0 Technical Steering Committee に参加し、OpenQASM の進化に貢献することも発表しています。
- Amazon Braket が OpenQASM 3.0 をサポート
- 3/9(水)
- AWS Systems Manager Change Manager で複数の変更処理を一括して承認・拒否可能に
AWS Systems Manager の Change Manager を利用すると、承認者に対して変更リクエストを表示し、それを実施して良いかどうかを承認するプロセスを踏むことが可能です。今回のアップデートでは、複数の変更リクエストを一括して承認・拒否できるようになりました。 - Amazon ECS で既存 ECS サービスの ELB、サービスレジストリ、タグプロパゲーション、ECS マネージドタグの更新が可能に
Amazon ECS で既存の ECS サービスの情報更新が可能になりました。対象は ELB、サービスレジストリ、タグプロパゲーション、ECS マネージドタグで、サービスを再作成することなく構成を柔軟に変更することができるようになりました。 - Amazon EC2 の AMI で新しいプロパティ lastLaunchedTime が利用可能に
Amazon EC2 で AMI の新しいプロパティとして lastLaunchedTime が利用可能になりました。このプロパティはその AMI が最後に EC2 インスタンス起動に利用されたタイムスタンプが保持されています。これを利用すると、過去に作成された AMI がいつ使われたのか、維持しなければいけないのか、削除して良いのかといった判断に役立てることができます。 - Amazon DynamoDB のテーブルに関するサービスクオータを引き上げ
Amazon DynamoDB のデフォルトのサービスクォータが引き上げられました。対象はテーブル数が従来の 256 から 2,500 になった点と、同時に実行できるテーブル管理操作数が従来の 50 から 500 になった点です。
- AWS Systems Manager Change Manager で複数の変更処理を一括して承認・拒否可能に
- 3/10(木)
- Amazon RDS for SQL Server が M6i / R6i インスタンスをサポート
Amazon RDS for SQL Server が M6i インスタンスと R6i インスタンスをサポートしました。 - Amazon EC2 X2idn / X2iedn インスタンスを発表
メモリを大量に消費するワークロード向けに設計された新しいインスタンスタイプ、X2idn と X2iedn を発表しました。前世代の X1 インスタンスと比較して、純粋な性能向上やメモリ容量当たりの単価が安価になり、全体的なコストパフォーマンスが向上しています。詳細なスペックについては製品ページをどうぞ。
- Amazon RDS for SQL Server が M6i / R6i インスタンスをサポート
- 3/11(金)
- Amazon RDS for MySQL がマイナーバージョン 5.7.37 と 8.0.28 をサポート
Amazon RDS for MySQL で MySQL のバージョン 5.7.37 と 8.0.28 をご利用頂けるようになりました。 - AWS Lambda のリソースベースポリシーで PrincipalOrgID を利用可能に
AWS Lambda のリソースベースポリシーで aws:PrincipalOrgID がサポートされました。このキーを利用すると IAM プリンシパルが所属する AWS 組織を判断してアクセスを制御することが可能です。言い換えると、これを利用するとひとつの組織で複数のアカウントを利用している際に、アカウント ID を列挙することなしに組織内のアクセスを自動的に許可することができます。
- Amazon RDS for MySQL がマイナーバージョン 5.7.37 と 8.0.28 をサポート
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)