Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2024/9/23週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの根本です。
今週も週刊AWSをお届けします。
猛暑を抜けて徐々に秋を感じてきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
毎年夏が終わるとre:Inventの近付きを感じます。今年は12月2日から6日に開催されるので、現地参加予定の方は申し込みお忘れ無く。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2024年9月23日週の主要なアップデート
- 9/23(月)
- Jamba 1.5 family of models by AI21 Labs is now available in Amazon Bedrock
AI21 LabsのJamba 1.5モデルファミリーが新たにAmazon Bedrockで利用可能になりました。Jamba 1.5 Largeは複雑な推論タスクに優れておりインプットの長さを問わず高品質な出力を必要とするケースに最適です。一方Jamba 1.5 Miniは長いプロンプトの低レイテンシー処理に最適化されています。これらのモデルは米国東部(バージニア北部)で利用可能です。詳細についてはブログやドキュメントをご確認ください。
- Amazon EC2 Instance Connect now supports IPv6
Amazon EC2 Instance ConnectがIPv6をサポートしました。EC2 Instance ConnectはSSHベースのインスタンスアクセスを簡単に実行できる機能です。これまではIPv4経由の接続のみをサポートしていましたが、今回IPv6をサポートし、IPv4、IPv6双方を利用可能になりました。詳細についてはドキュメントをご確認ください。
- Amazon SageMaker Studio now supports automatic shutdown of idle applications
Amazon SageMaker Studioが一定期間非アクティブなアプリケーションの自動シャットダウンをサポートしました。この機能はAmazon SageMaker Distribution image version 2.0以降を利用するJupyterLabとCodeEditor アプリケーションで、コンソールもしくはAPI経由で設定可能です。管理者はSageMakerドメインまたはユーザープロファイルレベルでシャットダウンまでのアイドル時間を設定可能です。詳細についてはドキュメントをご確認ください。
- Jamba 1.5 family of models by AI21 Labs is now available in Amazon Bedrock
- 9/24(火)
- Amazon Redshift data sharing governed through AWS Lake Formation is now available in 11 additional regions
Amazon Redshift データ共有のアクセスと権限を AWS Lake Formation で一元管理する機能が大阪を含む11のリージョンで新たに利用可能になりました。この機能を使うと、Lake Formationのデータレイク管理者が Redshift データ共有で共有されるテーブルやビューへのテーブルレベル、列レベル、または行レベルのアクセスなど、きめ細かい権限を管理できるようになります。また、AWS Lake Formation タグベースのアクセス制御を Redshift データ共有に適用することもできます。これにより、複数の AWS サービスおよびアカウントにわたるデータアクセスの管理が簡単になります。詳細については、ドキュメントやブログ、デモをご確認ください。
- AWS Resilience Hub extends support for Amazon ElastiCache
AWS Resilience HubがAmazon ElastiCacheを含むアプリケーションを評価できるように拡張されました。Resilience Hubは、アプリケーションのレジリエンスを定義、検証、監視することができるサービスで、ソフトウェア、インフラストラクチャ、またはオペレーションの中断による不必要なダウンタイムを回避するのに役立ちます。この拡張はResilience HubがサポートされているすべてのAWS リージョンで利用可能です。
- Amazon Redshift data sharing governed through AWS Lake Formation is now available in 11 additional regions
- 9/25(水)
- Llama 3.2 generative AI models now available in Amazon Bedrock
Meta社のLlama 3.2がAmazon Bedrockで利用可能になりました。Llama 3.2モデルは、高解像度画像や高度な推論に対応するま中規模なマルチモーダルモデルである90Bと11Bに加え、エッジデバイスに適したテキストのみ扱う軽量な3B, 1Bモデルまでさまざまなサイズが展開されています。MetaのLlama 3.2 90Bおよび11Bモデルは、米国西部(オレゴン)リージョンのBedrockで利用できるのに加え、米国東部(オハイオ、バージニア北部)リージョンではクロスリージョン推論によりご利用いただけます。Llama 3.2 3Bおよび1Bモデルは、米国西部 (オレゴン) およびヨーロッパ (フランクフルト) リージョンのBedrockで利用できるのに加え、米国東部 (オハイオ、バージニア北部) およびヨーロッパ (アイルランド、パリ) リージョンではクロスリージョン推論によりご利用いただけます。詳細については、ローンチブログ、およびドキュメントをご確認ください。
- Llama 3.2 generative AI models now available in Amazon SageMaker JumpStart
Amazon Bedrockと同時に、Amazon SageMaker JumpStartでもLlama 3.2が利用可能になりました。90B,11B, 3B,1Bに加え責任あるイノベーションとシステムレベルの安全をサポートするように設計されたLlama Guard 3 11B VisionもSageMaker JumpStartで簡単に利用を開始出来ます。現時点では米国東部 (オハイオ)リージョンでご利用いただけます。詳細についてはローンチブログとドキュメントをご確認ください。
- Amazon EC2 G6 instances now available in additional regions
NVIDIA L4 GPUを搭載したAmazon EC2 G6インスタンスが新たに東京を含む5つのリージョンで利用できるようになりました。G6インスタンスはGPUあたり24GBのメモリを搭載した最大8つのNVIDIA L4 Tensor コア GPUと、第3世代 AMD EPYC プロセッサが搭載されており自然言語処理、言語翻訳、ビデオと画像の分析、音声認識などのユースケースでご活用いただけます。
- Introducing Amazon EC2 C8g and M8g Instances
Amazon EC2 C8gインスタンスとM8gインスタンスの一般提供が発表されました。これらのインスタンスはAWS Graviton4 プロセッサを搭載しており、Graviton3 ベースのインスタンスよりも最大30%高速かつより大きなCPU, メモリを兼ね備えています。C8gインスタンスは、HPCやビデオエンコーディング、広告配信など、計算量の多いワークロード、M8gインスタンスは、アプリケーションサーバー、ゲームサーバーなどの汎用ワークロードに向いています。現時点では米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、およびヨーロッパ (フランクフルト)の4つのリージョンでご利用いただけます。ワークロードのGraviton ベースのインスタンスへの移行に興味のある方は「AWS Graviton Fast Start program」「Porting Advisor for Graviton」もご確認ください。
- Amazon Kinesis Data Streams announces support for Attribute-Based Access Control (ABAC)
Amazon Kinesis Data Streamsがストリームタグを使用した属性ベースのアクセス制御 (ABAC) をサポートしました。Kinesis Data Streamsは、あらゆる規模のデータストリームをキャプチャ、処理、保存できるようにするサーバーレスのデータストリーミングサービスです。ABACサポートにより、ユーザーまたはプロジェクトの追加、削除、または更新時にポリシーを更新しなくてもきめ細やかなアクセス制御が可能になりました。この機能はAWS GovCloud (米国)リージョンを含むすべてのAWSリージョンで利用可能です。詳細に関してはドキュメントや「Attribute-Based Access Control (ABAC) for AWS」をご確認ください。
- AWS CloudTrail launches network activity events for VPC endpoints (preview)
VPC エンドポイント向けの AWS CloudTrail ネットワークアクティビティがプレビューとして公開されました。この機能を利用するとネットワーク内のリソースにアクセスしているユーザーの詳細を表示できるため、データ境界での悪意のあるアクションや不正なアクションを特定して対応しやすくなります。プレビューではAmazon EC2、AWS KMS、AWS Secrets Manager、AWS CloudTrailの4つサービスで有効に出来ます。詳細はドキュメントをご確認ください。
- AWS announces general availability for Security Group Referencing on AWS Transit Gateway
AWS Transit Gateway(TGW)で接続されたVPC間でのセキュリティグループ参照が一般提供されました。これまではTGW経由で接続されたVPC間のトラフィックを制御するためにセキュリティグループを利用することが出来ませんでした。セキュリティグループ参照ができるようになったことで、TGWの設計時にセキュリティグループを参照先として指定したり、インバウンドセキュリティルールの一致基準を指定してインスタンス間のトラフィックを許可したりできます。この機能はTransit Gatewayが利用可能なすべてのAWSリージョンで利用可能です。詳細についてはドキュメントをご確認ください。
- Llama 3.2 generative AI models now available in Amazon Bedrock
- 9/26(木)
- Amazon MWAA now supports Apache Airflow version 2.10
Amazon Managed Workflows for Apache Airflow(MWAA)でApache Airflow version 2.10がサポートされました。Apache Airflow 2.10にはダークモードへの対応のほか、リソース使用率の可視化、動的なデータセットスケジューリングなどの機能強化のほかセキュリティアップデートやバグ修正が含まれています。詳細なApache Airflow 2.10の変更点に関しては変更ログをご確認ください。
- Amazon Aurora MySQL now supports RDS Data API
Amazon Aurora MySQL 互換エディションで、Aurora Serverless v2および Aurora インスタンス向けに再設計されたData APIがサポートされました。Data APIはHTTP エンドポイントを介してAuroraクラスターにアクセスし、ドライバーなしでSQLを実行できるAPIです。これまでは1 秒あたり 1,000 リクエスト (RPS) のレート制限があるAurora Serverless v1クラスターのみサポートしていましたが、再設計によりスケーラビリティが向上し、Aurora Serverless v2および Aurora インスタンスではリクエストにレート制限は課されません。この機能は14のリージョンで、Aurora MySQL 3.07以降のバージョンで利用可能です。現在Aurora Serverless v1でData APIを利用するお客様は再設計のメリットを享受するために移行をお勧めします。
- Amazon RDS Performance Insights now supports queries run through Data API
Amazon RDS Performance InsightsがAurora PostgreSQLクラスターの RDS Data API経由のクエリのモニタリングをサポートしました。RDS Performance Insightsはデータベースのパフォーマンスを可視化し、チューニングを支援するモニタリング機能です。これまではData APIを介して実行されたクエリはサポートされませんでした。機能の詳細に関してはAmazon RDSのユーザーガイドをご確認ください。
- AWS ParallelCluster 3.11 now available with login node enhancements
AWS ParallelCluster 3.11一般公開されました。AWS ParallelClusterは研究者や研究機関のIT管理者がAWSでHPCクラスターを運用できるようにするためのオープンソースのクラスター管理ツールで、科学、工学、機械学習 (ML/AI)などさまざまな目的の大規模ワークロードで活用されています。3.11ではログインノードでのNICE DCVサポートとカスタムアクションスクリプトが追加されています。リリースの詳細については、AWS ParallelCluster 3.11.0のリリースノートを参照してください。
- Amazon MWAA now supports Apache Airflow version 2.10
- 9/27(金)
- AWS CodePipeline introduces pipeline variable check rule for stage level condition
CodePipeline V2のステージ条件で変数チェックを行うことができるようになりました。CodePipeline V2ではステージの開始時、もしくは終了時に任意の条件で成功、失敗の判断条件を設定可能です。今回、変数をサポートしたことで、例えばCodeBuildアクションの出力結果が特定のあたいの時に成功/失敗を判断するなどより柔軟な条件設定が可能になります。詳細はこちらのドキュメントもご確認ください。この機能はCodePipelineがサポートされているすべてのリージョンで利用できます。
- AWS CodePipeline introduces pipeline variable check rule for stage level condition
最後に一つ。
11月1日に「AWS 秋の Observability 祭り ~明日使えるアセット祭り~」と題してAWS Startup Loft Tokyoでイベントが予定されています。Observabilityにお悩みの方がいらっしゃればぜひご活用ください!
– 2024年11月1日 19:00-21:00 @ AWS Startup Loft Tokyo
AWS 秋の Observability 祭り ~明日使えるアセット祭り~
申し込みはこちら
それでは、また来週!