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AWS Well-Architected フレームワーク – ホワイトペーパー更新、ツールおよびベストプラクティスについて

当社では、AWS を活用するアプリケーションの設計と構築を、可能な限り適切に、お客様に行っていただけるようにしたいと考えています。このことの実現に向け必要な情報をすべてご提供するため、2015 年には、AWS Well-Architected を立ち上げました。このフレームワークには、次のような 5 本のピラー(柱)があります。

オペレーショナルエクセレンス – ビジネスに付加価値を与え、サポートプロセスとその手順を継続的に向上させるための、システム実行とモニタリングの機能です。

セキュリティ – 情報とシステム、およびアセットを保護するための機能です。リスクの評価と緩和戦略を通じ、ビジネスに付加価値を生み出します。

信頼性 – インフラストラクチャもしくはサービスにおける障害から、システムを復旧させるための機能です。需要に呼応してコンピューティングリソースを動的に獲得します。また、設定の誤りや一時的なネットワークの問題に起因する障害などにも対応します。

パフォーマンス効率 – システムの要件に合わせ、コンピューティングリソースを効率的に使用する機能です。需要の変動だけでなくテクノロジーの進歩にも合わせながら効率性を維持します。

コスト最適化 – ビジネスに付加価値を提供するシステムを、
最低限の料金で実行するための機能です。

お客様がスタートアップもしくはユニコーン企業でも、あるいはエンタープライズ企業であっても、AWS Well-Architected フレームワークは適切な方向性を示し、クラウドアプリケーションの構築に関するガイドとなります。

更新点は多数
本日、Well-Architected フレームワークに関し多数の更新を行いました。 概要は次のとおりです。

Well-Architected フレームワーク – この更新では、新たに寄せられた質問事項、ベストプラクティス、改善プランなどに加え、サンプル例とアーキテクチャ上の考慮事項などが追加されています。オペレーショナルエクセレンス(組織)、信頼性(ワークロードアーキテクチャ)、コスト最適化(クラウドフィナンシャルマネジメントの実践)に、新たなベストプラクティスを追加しました。また、新たに以下の 8 つの言語で、このフレームワークが利用可能になっています: スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、ブラジル系ポルトガル語、簡体字中国語、伝統的中国語。詳細については、Well-Architected フレームワーク(PDFKindle)をご参照ください。

ピラーホワイトペーパー & ラボ – 5 つのピラーを解説するホワイトペーパーを更新し、コンテンツを追加しました。新たに寄せられた質問事項、実際の導入例、追加クロスレファレンスを掲載し、さらに現実的なベストプラクティスも取り上げています。さらに、次のような各ピラーに対応したラボも更新しました。

Well-Architected ToolAWS Well-Architected Toolを更新し、フレームワークおよびホワイトペーパーでの更新内容を反映させました。

追加情報
先にリンクを示したドキュメントに加え、次のような動画もご用意しています。

この動画では、AWS のお客様である Cox Automotive 社から、200 を超えるプラトフォームを改善するための、AWS Well-Architected の使用方法をご説明いたいています。

こちらの動画では、当社社員である Rodney Lester が、Well-Architected フレームワークとツールを使用しながらワークロードを改善、構築するための手法を解説します。

今すぐ使用開始いただけます
私自身もそうですが、「いつの日か」取り出そうと考えながら、多くの興味深いサービスやアイディアを他の事項とともに貯めこんでいる、というお客様もいらっしゃると思います。 先にお話しした 5 つのピラーの重要性を見ても、Well-Architected はそういった貯蔵庫に放置されるようなものではないと言えるでしょう。今すぐにでも、詳細を学ぶためにできる限りのことを行い、より良いアーキテクチャ(well-architected)を手に入れましょう!

Jeff;