Amazon Web Services ブログ

自動推論で「25519」楕円曲線暗号の高速化と正当性保証を実現

自動推論と CPU マイクロアーキテクチャ固有の最適化を組み合わせ、AWS-LC における x25519/Ed25519 楕円曲線暗号の高速化と正当性保証を実現しました。HOL Light 定理証明器による形式的証明で実装の正しさを検証し、AWS Graviton 2、AWS Graviton 3、Intel Ice Lake の 3 つのマイクロアーキテクチャ全体で平均 86% のパフォーマンス向上を達成しています。定数時間実装によるサイドチャネル攻撃対策や、アプリケーションでの活用方法についても紹介します。

Graviton での RSA の高速化: 形式的検証で正当性を証明し開発も加速

Amazon の Automated Reasoning グループが、Graviton チップにおける RSA 署名のスループットを、モンゴメリ乗算やカラツバアルゴリズム、SIMD 命令の活用により鍵サイズに応じて 33~94% 向上させました。さらに、HOL Light 対話型定理証明器と形式的検証済み多倍長整数演算ライブラリ s2n-bignum を用いて最適化コードの機能的正当性を証明し、開発時間の短縮も実現した取り組みを紹介します。

Amazon OpenSearch Serverless のコレクショングループでマルチテナントワークロードのコストを最適化

Amazon OpenSearch Serverless のコレクショングループ機能が一般提供開始されました。マルチテナントワークロードで、テナントごとの暗号化によるセキュリティ境界を維持しながら、異なる KMS キーを持つコレクション間で OCU リソースを共有し、コンピューティングコストを最大 90% 削減できます。

Amazon OpenSearch Service のセマンティック検索で注文履歴検索を改善する

Amazon の注文履歴検索チームが、Amazon OpenSearch Service と Amazon SageMaker を使ってレキシカル検索にセマンティック検索機能を追加し、顧客体験を改善した方法を紹介します。セルベースアーキテクチャによるスケーラビリティ向上、エンベディングモデルの評価と選定、ハイブリッド検索の実装について解説します。

AI コーディングに潜む非効率性とその発見方法

AI コーディングエージェントの評価では、合格/不合格メトリクスだけでは見えない非効率性が存在します。Kiro チームは CORAL と呼ぶ適応学習システムを構築し、実際のユーザーセッションからトラジェクトリベースの分析を行っています。具体的な発見として、glob パターンの違いによるサイレント検索失敗(修正後に誤りを 99% 削減)や、cd コマンドの誤用(18% のセッションに影響)への自動修正対応などが挙げられます。このシステムにより、モデル再トレーニング不要で継続的な改善が実現されています。