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[AWS Black Belt Online Seminar] AWS Cloud Development Kit (CDK) 資料及び QA 公開

先日 (2020/03/03) 開催しました AWS Black Belt Online Seminar「AWS Cloud Development Kit (CDK)」の資料を公開しました。当日、参加者の皆様から頂いた QA の一部についても共有しております。

20200303 AWS Black Belt Online Seminar AWS Cloud Development Kit (CDK)

AWS クラウドサービス活用資料集(すべての過去資料が閲覧できます)

Q. CircleCI などの他社製品との親和性はいかがなものでしょうか?
A. 特に外部サービスで使うことの制限はなく、実際に使っていらっしゃるお客様もいらっしゃいます。各種デプロイツールのビルドフェーズで cdk synth までを実施し、デプロイフェーズで cdk deploy を実施することで、AWS上に環境をデプロイするといったことが行われています。

Q. ライフサイクルが異なる複数の Stack を連携する場合は、どのようにするのが良いでしょうか?
A. Appの中で異なる Stack として定義していただき、参照が必要なオブジェクトをそれぞれの Stack 間で渡すことで、クロススタックリファレンスによるスタック管理が可能です。デプロイする場合は 「cdk deploy スタック名」のコマンドで指定したスタックだけをデプロイできますので、ライフサイクルが異なる場合でも分けて管理ができます。

Q. Stack 作成時のパラメータを、扱うときに、環境変数とコンテキストなどがあると思いますが、どう使い分けるのが良いでしょうか?
A. パラメータを渡すためにはEnvironment(環境変数)、Context、SSM ParameterStore/SecretsManager などの方法があります。基本的には Context でパラメータを渡すことが一般的かと思います。これは cdk.json などのファイルに明示的にパラメータを定義して使い分けることができるためです。コーディングの環境ではなく、デプロイメントの環境でグローバルに定義されているパラメータを参照したい場合は SSM ParameterStore/SecretsManager を使うことが多いでしょう。環境変数で値を渡すことも可能ですが、環境変数を別途設定する仕組みが必要であり、ここに情報を集めていくと管理が煩雑になることが想定されます。あくまでデプロイのパラメータを切り替えるなど一時的かつ少数の情報を渡すためだけに使うことがよいでしょう。

Q. “CDK アプリケーションの構成” のスライドのところで、App の下に複数の Stacks を持つことができ、各 Stack がリージョンとアカウントを持つと書いてあるように見えたのですが、ということはアカウントやリージョンにまたがるアプリケーション、みたいなものを CDK の単一コマンドでデプロイできるという理解であってますでしょうか?
A. はい。可能です。例えば異なるアカウント/リージョンを指定したApp に SampleA, SampleBといったスタックがあった場合、「cdk deploy Sample*」のようにすることで、一括して複数のアカウント、リージョンにまたがったデプロイが可能です

Q. 既にコンソール等で作成してあるリソース(DynamoDBとか)を AWS CDK を使って読み込んだり、設定変更することは可能でしょうか?
A. 直接はできません。CloudFormation の Stack Import 機能を使って一度 CloudFormation 管理下にして、さらにそのテンプレートをCDKで生成するようにすればCDKで既存リソースを管理することは可能です。BlackBelt資料の最後のほうに「既存環境からCDKコードを生成する(参考)」というページを用意しましたので、こちらもご覧ください。

Q. Appに定義された account を Stack から参照は可能でしょうか。
A. App で Stack を作成する際、env プロパティに account や region を指定します。Stack 内ではこれを参照できます。

Q. クロススタック参照を扱う場合、参照先を更新することができないですが、そこら辺の制御は CDK を使ったとしても利用者側で行う必要がありますか?
A. クロススタック参照に関する制約は CloudFormation と同じです。Export した値が変わるような変更を行う場合は、ユーザ側でもそれを意識する必要があります。場合によっては依存する方のスタックを一度すべて削除し、依存される方のスタックを変更して、再度依存する方のスタックを作成するような操作が必要です。

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3 月分の詳細・お申込はこちら≫

  • Amazon Redshift | 2020 年 3 月 18 日 (水) | 18:00 – 19:00
  • AWS WAF アップデート | 2020 年 3 月 24 日 (火) | 12:00 – 13:00
  • AWS におけるマイクロサービスアーキテクチャの設計パターン | 2020 年 3 月 25 日 (水) | 18:00 – 19:00
  • AWS Elemental MediaConvert | 2020 年 3 月 31 日 (火) | 12:00 – 13:00