Amazon Web Services ブログ
【開催報告】「中堅・中小製造業におけるクラウド活用の実例とユースケース徹底解説!」セミナー
皆様こんにちは! アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 ソリューションアーキテクトの内田です。2021年7月1日にオンラインで開催した「中堅・中小製造業におけるクラウド活用の実例とユースケース徹底解説!」セミナーは、170名を超えるお客様にご参加いただき、ご好評いただけたセミナーとなります。
本セミナーでは、実際のお客様事例を通して中堅・中小製造業における Amazon Web Services (AWS) の価値をご理解いただくとともに、製造業の各業務領域における活用ユースケースをご紹介しております。同時に、お客様がクラウド活用に際して直面する不安や懸念に対する解決策を示し、AWSクラウド活用を開始する方法を提案しております。
本記事では、当日使われた資料、動画の掲載、および各発表をまとめた内容も記載しております。是非ご活用ください。
AWS概要のご紹介
Amazon Web Services Japan
ストラテジックアカウント本部 アカウントマネジャー 高野 洋一
最初のセッションでは、Amazon Web Services (AWS) の概要をお伝えしています。AWSはAmazonグループの1社であり、「地球上で、もっともお客様を大切にする企業であること」を掲げております。元々はAmazon.comの課題を解決するサービスとして誕生し、必要な時に、必要なだけ、低価格でご利用いただけるサービスを提供しております。 製造業のお客様でよく活用されている理由として、以下の点が挙げられます。
- AmazonがFulfillment Center運用で培った経験を活用できる点
- 製造業務を最適化させる特化型のサービスを提供している点
- 世界中の製造業向けソリューションリーダーが持つパートナーオファリングを利用可能な点
AWSを用いたK(Kaizen)aaS のご紹介
旭鉄工株式会社 / i Smart Technologies株式会社 代表取締役社長 木村哲也 氏
旭鉄工株式会社における取り組み事例のご紹介セッションとなります。製造ラインの効率を向上すべく、生産個数、作業時間、サイクルタイム等を可視化し、数値を基に現場の作業を改善し、最終的に年間5.7億円のビジネス効果を生み出した取り組みを発表していただきました。現場の細かい改善、可視化の重要性、具体的なビジネス効果、手法を理解できる素晴らしいセッションで、私自身刺激を受けました。ご紹介いただいた取り組みに関して木村様が執筆された書籍も出ております。 ご興味ある方は こちらの書籍 もご活用ください。
明日から始める設計領域のデジタル活用
Amazon Web Services Japan
デジタルトランスフォーメーション本部 インダストリーソリューションアーキテクト 瀬藤 佐智子
製造業のお客様の設計、開発領域でよく挙がる課題として、CADデータ等の設計データの共有や管理、運用に手が回っていないことが挙げられます。それらの課題に対してAmazon AppStream2.0をはじめとしたVDIサービス、各種AWSのソリューション活用やAWSパートナーによりAWS上に構築されたSaaSサービスによるPDMでのデータ共有、HPCによるコンピュータシミュレーションを実行することで、初期投資を抑えて俊敏にインフラを構築できます。また、構築する際に良き相談相手を見つけることも重要で、AWSパートナーソリューションネットワークのご紹介も行っております。
工場データ活用を促進するAWSのサービス
Amazon Web Services Japan
インダストリー事業開発本部 製造業担当 林 高之
工場におけるよくある課題として、品質担保に必要な装置データ、検査データ、画像データを適切に管理、保存するのに手間がかかることが挙げられます。現場ではこのようなことに忙殺されずに ”もっと付加価値の高い業務にシフトしたい” という要望も上がっています。それらを解決するために、データが大変欠損しづらいAmazon Simple Storage Service (S3)というストレージサービスに保存し、S3を中心としたデータ活用基盤とAWSのサービスを用いて外観検査の自動化などを実現できると解説しています。実際にAWS上で実現できた事例や工場現場で使えるAWSサービスをいくつか紹介し、後半では外観検査を実現した場合の概算費用も触れております。
AWSの始め方 – 業務データのクラウドアップロードパターンのご紹介、個別相談会のご案内
Amazon Web Services Japan
技術統括本部 技術推進本部 インダストリソリューション部 ソリューションアーキテクト 内田 大樹
ストラテジックアカウント本部 アカウントマネジャー 高野 洋一
「AWSの始め方 – 業務データのクラウドアップロードパターンのご紹介」資料
最後のセッションは、業務データをクラウドに保存する際のアップロードパターンに関して紹介しております。設計工程、工場、サービス開発において、それぞれのユースケースに応じたAWSの利用例、およびS3をはじめとする各種ストレージサービスを解説しております。外観検査、データ分析をする際、S3を中心としたデータ連携は鉄板でよく用いられるものとなっています。S3へのアップロード方法、Amazon FSx for Windowsを立ち上げるのも数クリックで可能で、具体的なイメージを持っていただくためにデモを交えております。(動画の27分あたりからデモがあります) 最後に、今回のイベントでご不明点があった方向けに相談窓口もご紹介しております。
終わりに
3時間という長丁場となりましたが、参加された皆様から「刺激を受けた」と多くの声をいただき、大変ありがたく感じております。100名を超える方にアンケートにご回答いただき、具体的には以下のようなフィードバックをいただきました。
- 似た類のセミナー比べて一番具体的でした。ありがとうございます!
- 旭鉄工様の事例が大変興味深い内容で、衝撃を受けました
- 事例が豊富で、AWSの活用シーンを具体的にイメージでき、大変参考になりました
- 内容が盛りだくさんだったため、何度も読み返していきたいと思います
今回のような中堅・中小製造業のお客様向けのセミナーを今後も実施できるよう我々も企画をしていきます。是非ご期待ください。 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
著者について
内田 大樹 (Hiroki Uchida) @nikuyoshi ソリューションアーキテクトとして、お客様の技術支援を行っています。 |