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AWS と EU の一般データ保護規則 (GDPR)

by AWS Japan Staff | on | in General |

ちょうど 1 年ほど前、欧州委員会は新しい「EU一般データ保護規則」(General Data Protection Regulation, GDPR)を承認し、採択しました。ヨーロッパにおけるデータ保護についての法律において、GDPR は 1995 年に導入された「EUデータ保護指令」(「指令 95/46/EC」とも知られている) 以来の大きな変化です。GDPR は EU における個人データ(personal data)のセキュリティや保護を強化を目指しており、EUデータ保護指令や関連する全ての特定地域の法律を置き換えます。

AWS は GDPR の制定を歓迎します。この新しい強固な要件はデータの保護、セキュリティ、コンプライアンスの基準を引き上げ、最も厳しい統制に従うよう産業界を後押し、全ての方を安全になるよう助けます。GDPR が 2018年5月25日に施行される際に、全ての AWS サービスは GDPR に適合することをアナウンスさせて頂きます。

このブログ記事では、お客様が EU データ保護要件に対応する事ができるよう AWS は継続的に支援して行くというコミットメントの一部として、GDPR についてお客様を支援させて頂く内容を説明します。

AWS は何をしてくれるか?

AWS は世界中にある全てのリージョンにわたってセキュリティやコンプライアンスについて高い基準を継続して維持します。セキュリティは常に我々にとって最も優先順位の高い「0番目の仕事」(job zero) です。AWS クラウドは現在実現できる最も強力で、柔軟性が高く、安全なクラウドコンピューティング環境をお客様に提供できるように設計されています。また AWS 上でお客様が GDPR 要件を満たしたインフラストラクチャ構築が行えるように多数のサービスやツールを提供しています。

ツールの一つは、AWS データ処理契約 (Data Processing Agreement, DPA) です。GDPR の要件を満たすようになる DPA を準備できたことを本日アナウンスさせて頂きます。この GDPR DPA は施工される 2018年5月25日 に向けての準備を支援するために全ての AWS のお客様に提供可能です。新しい GDPR DPA について追加の情報や文章の入手については、AWS担当にお問い合わせください。

担当に加え、ヨーロッパ全域のお客様に協力させて頂いるコンプライアンスのエキスパート、データ保護のスペシャリスト、セキュリティのエキスパートのチームがあり、質問に回答したり、GDPR 施行後に AWS クラウド内で稼働させるシステムの準備を支援しています。また、ご質問にさらに回答できるよう EU データ保護のウェブサイトを更新しました(日本語版も反映済み)。ウェブサイトには、GDPR が何であるかや、EU 内で活動を行っている組織に与える変化、お客様に GDPR を満たす手助けになる AWS のサービス、どのように準備することができるかのアドバイスを載せています。

EU データ保護のウェブサイトに掲載しているもう一つのトピックは、CISPE Code of Conduct (行動規則) についての AWS のコンプライアンスについです。CISPE Code of Conduct は、クラウドを利用されるお客様が GDPR に準拠したルールに従ってデータを保護するために、クラウド提供会社が適切なデータ保護標準を利用しているかを確認するのに役立ちます。AWS は、Amazon EC2、Amazon S3、Amazon RDS、AWS Identity and Access Management (IAM)、AWS CloudTrail、Amazon Elastic Block Storage (Amazon EBS) が CISPE Code of Conduct に十分に適合していると宣言します。この宣言は、AWS を使う際に、安全で準拠した環境でデータを統制していることを保証します。CISPE Code of Conduct についての AWS のコンプライアンスについてより詳細な内容については、CISPE のウェブサイトを確認してください。

GDPR に準拠した環境を構築するために多数のツールやサービスを提供しているのと同様に、国際的に認められている多数の認証や評価を取得しています。この過程で、AWS は クラウドセキュリティについての ISO 27017、クラウドプライバシーについての ISO 27018、PCI DSS レベル 1、SOC 1/2/3 のような第三者認証のフーレムワークに準拠している事を実証しています。また、AWS はドイツにおいて重要な BSI のクラウドコンピューティングコンプライアンスコントロールカタログ (C5) のように各地域固有のセキュリティ標準に対応できるよう支援しています。AWS は引き続きお客様にとって重要な認証や評価に追従していきます。

あなたは何ができるか?

GDPR は 2018年5月25日 まで適用されませんが、AWS はお客様やパートナー様が準備を始められる事をお薦めしています。もし既にコンプライアンスやセキュリティ、データプライバシーについて高い基準を実現されていれば、GDPR に対応することは単純なはずです。しかしながら、GDPR コンプライアンスへの対応をまだ始めていなければ、2018年5月までにスムーズに対応すためにセキュティやコンプライアンス、データ保護プロセスの見直しを今すぐ開始する事を強くお薦めします。

GDPR コンプライアンスへの準備には以下のキーポイントを考慮してください。:

適用範囲 – あなたの組織の活動に GDPR が適用されるかを判断することは、コンプライアンス責任を果たすに重要なポイントです。

データ主体の権利 – GDPR はデータ主体 (Data Subjects, 個人データに関連する該当個人) の権利を様々な方法で拡大させます。個人データの処理をするのであれば、データ主体の権利を受け入れることができるか確認する必要があります。

データ侵害の通知 – データ管理者の場合、データ侵害(漏洩)に気づいた際にはどのようなイベントであっても遅れずに 72 時間以内に監督機関に報告しなければいけません。

データ保護責任者 (DPO) – データセキュリティや個人データ処理に関連するその他の事項を管理する DPO の選任が必要な場合があります。

データ保護影響評価 (DPIA) – データ処理について評価を行い、幾つかの状況では DPIA を監督機関に申告する必要がある場合があります。

データ処理契約 (DPA) – 個人データを欧州経済領域 (EEA) 域外に移転させる場合は特に、GDPR の要件を満たす DPA が必要になるかと思います。AWS はお客様が GDPR の要件を満たす事を助けるアクセスコントロール、監視、ロギング、暗号化など幅広いサービスと機能を提供しています。これらのサービスや機能についてより詳しい情報は EU データ保護を確認してください。

AWS ではセキュリティ、データ保護、コンプライアンスを最優先事項とし、お客様がヨーロッパと世界中を分断せずに AWS のセキュリティやコンプライアンスの恩恵を得られるように弛まずに働き続けていきます。また 2018年5月 に向けて、GDPR の要件を満たす支援をするために今後ニュースやリソースを提供してきます。

– スティーブ(翻訳はSA 辻が担当しました。原文はこちらです。)