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AWS IPv6 の更新 – 15 のリージョンおよび複数の AWS のサービスにまたがるグローバルサポート

過去数年間に、IPv6 のサポートを AWS の多くの異なる部分に追加してきました。最初は Elastic Load BalancingAWS IoT、AWS Direct Connect(専用線接続サービス)、Amazon Route 53Amazon CloudFront、AWS WAF、および S3 Transfer Acceleration から開始し、最終的には先月発表した Virtual Private Cloud の EC2 インスタンスに対する IPv6 のサポート (当初は US East (Ohio) リージョンで利用開始) にまで拡大されました。本日は、VPC の EC2 インスタンスに対する IPv6 のサポートが、合計 15 のリージョンで利用でき、これらのリージョンのうち 9 つで、IPv6 に対する Application Load Balancer のサポートが利用できるようになったことをお知らせします。IPv6 アドレスを使用できるアプリケーションを構築およびデプロイして、サーバー、オブジェクトストレージ、ロードバランサー、およびコンテンツ配信サービスと通信できます。Apple および他のベンダーからの IPv6 サポートの最新のガイドラインに従い、モバイルアプリケーションは、AWS と通信するときに IPv6 アドレスを使用できるようになりました。

IPv6 が 15 リージョンで利用可能に
新しい VPC および既存の VPC の EC2 インスタンスに対する IPv6 のサポートが、US East (Northern Virginia)、US East (Ohio)、US West (Northern California)、US West (Oregon)、South America (Brazil)、Canada (Central)、Europe (Ireland)、Europe (Frankfurt)、Europe (London)、Asia Pacific (Tokyo)、Asia Pacific (Singapore)、Asia Pacific (Seoul)、Asia Pacific (Sydney)、Asia Pacific (Mumbai)、および AWS GovCloud (US) リージョンで利用可能になり、今すぐ使用を開始できます。新しい VPC を作成するときに、AWS Management Console から IPv6 を有効にできます。

Application Load Balancer
US East (Northern Virginia)、US West (Northern California)、US West (Oregon)、South America (Brazil)、Europe (Ireland)、Asia Pacific (Tokyo)、Asia Pacific (Singapore)、Asia Pacific (Sydney)、および AWS GovCloud (US) リージョンの Application Load Balancer は、デュアルスタックモードで IPv6 をサポートし、IPv4 または IPv6 経由でアクセス可能になりました (その他のリージョンのサポートは数週間以内に追加する予定です)。ALB を設定するときに dualstack オプションを有効にし、セキュリティグループで要件に応じて IPv6 トラフィックを許可または拒否するようにします。dualstack オプションの選択方法は次のとおりです。

このオプションを有効にするには、 set-ip-address-type コマンドを実行するか、 SetIpAddressType 関数を呼び出します。この新機能の詳細については、ロードバランサーのアドレスタイプに関するドキュメントをご覧ください。

IPv6 のまとめ
VPC の EC2 インスタンスに対する IPv6 のサポート開始までに行われた IPv6 のリリースは、CloudFront、WAF、および S3 Transfer Acceleration です。このリリースにより、個別の CloudFront ディストリビューションに対して IPv6 のサポートを有効にできます。新しく作成したディストリビューションはデフォルトで IPv6 をサポートし、既存のディストリビューションはわずかなクリック操作でアップグレードできます (Route 53 エイリアスレコードを使用している場合、ドメインに AAAA レコードを追加する必要もあります)。IPv6 のサポートを有効にすると、新しいアドレスが CloudFront アクセスログに表示されます。また、このリリースにより、AWS WAF を使用して、IPv4 または IPv6 アドレス経由で到着するリクエストを検査し、S3 Transfer Acceleration 用の新しいデュアルスタックエンドポイントを使用できます。Route 53 – このリリースでは、IPv6 経由の DNS クエリのサポートが追加されました (必要な AAAA レコードのサポートは既に提供されています)。それ以降のリリースで IPv6 エンドポイントのヘルスチェックのサポートが追加され、エンドポイントの状態をモニタリングし、DNS フェイルオーバーを準備できます。IoT – この製品のリリースには、デバイスと AWS IoT 間のメッセージ交換に対する IPv6 のサポートが含まれます。S3 – このリリースでは、デュアルスタックのエンドポイント経由で S3 バケットへのアクセスのサポートが追加されました。Elastic Load Balancing – このリリースにより、Elastic Load Balancer 用のパブリック環境でルーティング可能な IPv6 アドレスが追加されました。Direct Connect – パブリックおよびプライベート VIF (仮想インターフェイス) で single および dualstack 設定をサポートします。

Jeff;