Amazon Web Services ブログ
【マンガ連動ブログ】クラウド型ファイルシステムってなんだろう?
こんにちは、田中です。Solutions Architect として、中堅中小企業のお客様のご支援をしています。
現在ウェブページで連載中の AWS マンガ、「クラウドに乗って行こう!小さな会社の DX 日記」はご覧いただいているでしょうか?各所から少しずつ反応を頂いていて、制作チーム一同、とても嬉しく感じています!
本日は、第 2 話の最終ページが公開されました。前回なんとかデジタルトランスフォーメーション(DX)に向かい始めたところなのに、今回はハードウェアトラブルに直面してしまった美咲たち。「DXどころじゃない😭!」といった様子ですが…さて、どうなるのでしょうか?!まだご覧になっていない方は、ぜひアクセスしてみてくださいね。
☕制作こぼればなし:主人公八雲美咲について
主人公である八雲美咲は、北海道生まれ北海道育ち。美咲という名前も北海道にちなんでいるのですが、気になった方はぜひキャラクター紹介ページをチェックくださいね。マンガの中でもちょこちょこと北海道アイテムを忍ばせていて、このビールを飲むシーンでは、やはり美咲が飲むのは北海道ゆかりのビールにしたい、という思いで、美咲は仕事終わりの至福の一杯をサッポロビールで味わってもらいました🍺(※サッポロビール株式会社に絵のモチーフとして許諾を頂いています)。その他のページでも、北海道の隠れアイテムを忍ばせていますので、よかったら探してみてくださいね。
そして、仕事時間以外の美咲の趣味は「推し活」。ソファにあるクッションも何かのグッズかもしれません。美咲は何のファンなのでしょうか?今後出てくるかもしれませんので、要チェックです。
💡Amazon FSx について
2 話では、Amazon FSx というサービスが登場しました。これは、一体どんなサービスなのでしょうか?
Amazon FSx は、AWS が提供するストレージサービスのうち、ファイルシステムを AWS クラウド上にもつことができる「クラウド型ファイルシステム」のひとつです。Windows File Server、NetApp ONTAP など、広く利用されているサードパーティーのファイルシステムサービスと、同じ使い勝手で利用できる点が特徴です。
自社環境ですでに何らかのファイルサーバーやネットワークアタッチドストレージ(NAS)を持っていて、業務データを保存している、というケースは多いと思います。マンガの中で、自社運用の NAS の移行先として紹介されていたこのサービスですが、自社運用の NAS とは違うのか?DX とどう関係があるのか?について、少し紹介してみたいと思います。
ハードウェアの管理はAWSにおまかせ!インフラの管理業務が不要に
Amazon FSx は「フルマネージドサービス」と呼ばれます。フルマネージドサービスとは、サーバーの管理を全て AWS に任せることができるサービスのことを指します。電源やネットワークの管理、ハードウェアの点検や故障の対応、パッチ適用などのインフラの管理が不要になり、本業であるビジネスに集中することが可能になります。
DX は、IT 部門だけでは成り立たず、様々な部門が連携して、新しい価値を生み出していくこと求められます。IT 部門で閉じた管理業務は、思い切ってオフロードすることを検討してみると良いかもしれません。
様々なレベルの耐障害性をすぐに実現
Amazon FSx では、選択したファイルシステムの特性に合わせて自動的にデータが冗長化されます。これにより、内部的にハードウェア障害が発生した際も、業務影響は発生しないように設計されています。また、自動バックアップ機能を備えていて、日時バックアップやバックアップデータの保持期間を簡単に設定できます。この際バックアップ先となるのは、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3) という非常に耐久性の高いストレージサービスです。さらに、特に重要なデータは遠隔地に複製することもできます。(ないとは信じたいですが)大災害が起こるようなケースも想定したデータ冗長化は、自社運用ではなかなか難しいことなので、これがすぐに実現できるというのは頼もしいですよね。
高い耐障害性を運用負荷を下げつつ簡単に実現できることと、耐障害性のレベルをデータの重要性に応じて柔軟に選択できること。この二点はクラウドならではの利点と言えるでしょう。
使い慣れたファイルサービスの機能がそのまま使える
Amazon FSx は 2023年3月現在、広く利用されている計4つのファイルシステム(NetApp ONTAP, OpenZFS, Windows File Server, Lustre)から必要なものを選択することができます。既存のファイルシステムを利用した運用はそのままに、クラウドにデータを持てる、導入のハードルが低いサービスの一つです。
ファイルサーバーや NAS を自社運用している場合、ユーザーもその使い勝手に慣れていたり、アプリケーションが機器特有の動作になっていることもあると思います。DX に取り組む場合も、クラウド化をしたい場合も、既存のアプリケーションや運用を変えるのは大変ですよね。大きなリソースを割くことが特に難しい中堅中小企業では、まずは既存のアプリや運用を極力変えずにクラウドにデータを移してから、徐々にモダナイズに取り組んでいく、段階的なアプローチは非常によく取られます。こうした取り組みのなかで、仕組みを変えていくことに少しずつ慣れていくと良いかも知れません。
ちなみに移行の際は、移行元と移行先が同じファイルシステムであればネイティブのコピー機能を使うこともできますし、容量が大きい場合などはデータ転送のサービスを活用することもできますよ。
もっと知りたい時は
なんとなく興味があるけど、ちょっと不安、自社に合っているのか知りたい、そもそも何から始めていいかわからないから相談したい…
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