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【マンガ連動ブログ】クラウドサービスを使った働き方改革とは?

【AWSマンガ連動ブログ第6話】クラウドサービスを使った働き方改革とは?

こんにちは、田中です。Solutions Architect として、中堅中小企業のお客様のご支援をしています。

現在ウェブページで連載中の AWS マンガ、「クラウドに乗って行こう!小さな会社の DX 日記」はご覧いただいているでしょうか?

現在、第6話が進行中です。打ち合わせ後に会社に戻ろうとしたら、ふとカフェで目に入った風景…これをきっかけに、美咲は何か、新しいアイディアが浮かんだようですよ。何を考えたのでしょうか…?

第6話は、Season 2 最後のエピソードです。この回で、マンガの更新はしばらくお休みとなるので、ちょっとした集大成です。デジタルトランスフォーメーションにおけるステップの二段階目、デジタライゼーションに少しずつ取り組んでいた美咲の、成長が見られる回でもあります。まだご覧になっていない方は、ぜひ楽しく読んでみてください!

☕制作こぼればなし:AWS マンガの最終稿ができるまで

6 話が公開され、今年の 2 月から連載していたこのマンガシリーズも、いよいよ Season 2 のラストとなりました。

主人公の美咲は、三つ編み眼鏡👓の女性社員ですが、実は、今の最終形となる前に、全く違うストーリーで違う風貌をした、幻の美咲がいたのです。その美咲のストーリーはラフまで仕上がっていたのですが、「いや、もっと違う形があるのでは…?!」ということになり、もう一度最初からやり直そう!と、いったん形にしたストーリーとキャラクターを捨てて、今の形となりました。予定していた公開は一度延期となりましたが、今の最終形で無事お届けすることができてよかったと思っています。

最初の 1 話で、「でぃーえっくす…?」と全くの DX 初心者だった美咲も、6 話になると、積極的に働き方改革を推進するまでに成長しました。美咲の DX ジャーニーを皆さまに楽しんでいただきつつ、少しでも DX の知識を深めていただけていたら、制作担当としてとても嬉しいです。感想はお気軽に、#AWSDX日記 でお寄せください😊

💡💡働き方改革に AWS のサービスをどう活用するの?

6 話では、AWS Client VPNAmazon WorkSpaces の2つのサービスが登場しました。これらは、どんなサービスなのでしょうか?

AWS Client VPN は、AWS が提供するマネージドな仮想的プライベートネットワーク(VPN)サービスです。このサービスを活用すると、ユーザーの PC からインターネットを介して、AWS に構築した社内システムや企業ネットワークにセキュアに接続することができます。このサービスは、既存の企業インフラに影響を与えず導入でき、非常にお手軽に始めることができる、というのが嬉しいポイントです。VPN は PC を社内ネットワークそのものに接続する仕組みなので、個別のシステムごとに暗号化通信を確立する必要がないからです。このサービスは、営業担当社が、社用 PC を使って外出先から社内システムにアクセスしたいケースに向いています。

Amazon WorkSpaces は、マネージドな仮想デスクトップ(VDI)サービスです。仮想デスクトップは、AWS 上に用意した仮想デスクトップ環境に、リモートからアクセスする仕組みです。アクセス元のクライアントデバイス上にはデータを持たないので、データ漏洩のリスクを下げながらリモートで業務を行えます。利用には、PC やタブレット、スマートフォンにクライアントソフトウェアをインストールするほか、Web ブラウザから利用することもできます。幅広いデバイスから利用できるため、普段は社用 PC を持ち歩くことはないけれど、時々普段と異なる場所からの企業内のシステムにアクセスしなければいけない場合や、研修や外部からのユーザー受け入れなど一時的に通常より多くの PC 環境が必要となるようなケースなどによく利用されます。

働き方改革には様々な形がありますが、特に中堅中小企業が働き方改革を目指す場合に、AWS のサービスを利用するとどういった価値があるのか、本ブログでいくつか紹介します。

運用負荷と導入負荷を小さくできる、マネージドなサービス

AWS Client VPN では、VPN を実現するための基盤のリソース(VPN サーバーや VPN ゲートウェイなど)は AWS が管理を行います。また Amazon WorkSpaces でも、AWS 上の VDI 基盤のリソース(仮想デスクトップの本体、ゲートウェイ、イメージを保管するディスクなど)はAWSが管理を行います。どちらのサービスも、利用するユーザーが増えた場合は動的にリソースが拡張されます。企業の IT 管理者は、運用時は認証のためのクライアント側の整備だけに集中でき、自前で仕組みを構築するのと比較して運用負荷が大幅に削減されます。

オンプレミス環境で VPN や VDI を実現する場合、アクセス時間やアクセス量の事前予測が必要になるのですが、正確な予測が難しいことから設計の難易度は高く、結果的にリソースの余剰や不足が発生してしまうといったことも多いです。実際のアクセス量に応じて自動的に拡張してくれるというのは、実はとても嬉しいポイントです。

スモールスタートできる従量課金体系

働き方改革をしたい。とは言っても、全社的な取り組みをする場合は大掛かりになってしまうこともあります。まず、効果が出やすそうなところ、例えば外出が多い営業部、人手が足りないバックオフィス…など、ターゲットを決めて少しずつ取り組み始めたいですよね。

AWS のサービスは、スモールスタートがしやすい従量課金です。AWS Client VPN の利用料金は、Client VPN エンドポイントの時間料金と、クライアント毎の接続時間に対する料金の合計で算出されます。接続するユーザーが増えれば、その分だけが課金されるため無駄がありません。また Amazon WorkSpaces の利用料金は、月額料金と時間料金の二種類から、利用状況を鑑みてコストメリットがある料金体系を1ユーザー環境ごとに選択できます。

いずれのサービスでも、小さく初めて、良い効果が出てきたら社内で業務改善のスコープを広げるといったように、段階的な業務改善の取り組みに活用できます。働き方改革は、ルールの整備も大事ですから、ユーザーのフィードバックを得ながらルールを作り上げていくプロセスにもぴったりですね。

ユースケースによって様々な使い方を、セキュアに実現

外出が多く 社用 PC を持ち歩きながら仕事をする人もいれば、いつもはオフィスで業務をするけれど急遽リモートワークに切り替える人もいたり…業務も生活も多様化した現代では、働き方は様々です。業務システムの利用方法についても、様々な選択肢は欲しいけれど、アクセス管理が煩雑になったり、セキュリティレベルが下がるのは避けたいですよね。

AWS Client VPN と Amazon WorkSpaces はいずれも、セキュアなアクセスを実現する仕組みが充実しています。Client VPN では、接続可能なネットワークを制限したり、接続元の IP アドレスに指定を加えたり、証明書を利用した認証と組み合わせることで接続元の端末を特定できるようにしたりなどといった、きめ細やかな制御が可能です。Amazon WorkSpaces でも、証明書管理を利用できるほか、例えばスマートフォンからのアクセスを禁止するなど細やかな制御ができるので、企業のユースケースに合わせて様々なセキュリティ運用をとることができます。

セキュリティがしっかり担保されていれば、ユーザーの安心感につながり、さらには新しい仕組みをより早く浸透ことにつながるかもしれません。

もっと知りたい時は

なんとなく興味があるけど、ちょっと不安、自社に合っているのか知りたい、そもそも何から始めていいかわからないから相談したい…

そんな場合は、ぜひカジュアルに質問できる、AWS のチャットをご利用ください。チャットはその場でやり取りできますので、カジュアルに質問いただくことができます(平日 10時〜17時 /土日祝日除く)。また、フォームでのご質問も受け付けています。フォームのご質問への回答は、翌営業日中にお送りいたします。何を質問したらいいかわからない、そんなご相談でもお気軽にご活用ください。

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