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AWS Snowmobile – エクサバイトのデータを数週間でクラウドに移動

by AWS Japan Staff | on | in AWS Import/Export |

移行作業の一環として、オンプレミスにある大量のデータをクラウドに移動することは、本来有るべき姿よりもより困難です。ハイエンドの接続をもってしても、ペタバイトあるいはエクサバイトの映画書庫や、財務記録、衛星画像、インターネット上の科学データを移動するには、何十年もかかることがあります。ビジネス面から見ると、移行後に廃止する予定のデータセンターに新しいネットワークを引いたり、より良い接続を追加したりするには、高額な費用がかかり、正当化することは困難です。

昨年、大規模データ移行対応に向けた1つのステップととしてAWS Import/Export Snowball (AWS Import/Export Snowball – Amazon所有のストレージアプライアンスを利用して1週間あたり1ペタバイトのデータ転送を実現を参照)を発表しました。80TBのストレージを備えたこれらのアプライアンスは、多くのお客様のご要望を満たしてきており、今日広く普及しています。

しかしながら、エクサバイトスケールのオンプレミスストレージを所有するお客様が、80TBを見て数学的な計算をすれば、依然として全面的なデータ移行を行うには、沢山のデバイスと頭を抱えたくなるロジスティクスが必要なことがわかります。

AWS Snowmobileの導入

これらのお客様のニーズを満たすために、本日Snowmobileを発表します。このセキュアなデータトラックは、最大100PBのデータを保管し、エクサバイトのデータを数週間でAWSへ転送するのに役立ちます(必要に複数台利用することが可能です)。金融、メディア&エンターテイメント、科学分野およびその他の産業のお客様のニーズに合うようにデザインされたSnowmobileは、ネットワークにアタッチされ、ローカルのNFSマウントされたボリュームのように見えます。Amazon Simple Storage Service (S3)あるいはAmazon Glacierに保管するデータを書き込むために、現在利用中のバックアップやアーカイブのツールを利用することが可能です。

物理的には、Snowmobileは長さ45フィート、高さ9.6フィート、幅8フィートの耐久性のある耐タンパー性輸送コンテナです。防水性があり、気候調節性があり、既存のデータセンターに隣接するエリアに駐車することができます。それぞれのSnowmobileは350KWの交流電力を消費します。現場に十分な容量がなければ、発電機を手配することも可能です。
セキュリティ面では、Snowmobileは、流通過程の追跡やビデオ監視を含む、複数のレイヤーでの論理的、物理的な保護を組み込んでいます。データは、AWS Key Management Service (KMS)キーによって書き込み前に暗号化されます。各コンテナはセルラーまたは衛星通信を利用したGPSトラッキングが組み込まれており、AWSに戻されます。輸送中に警備車両による護衛を付けることも出来ます。また、オンプレミスにSnowmobileがいる間、専任の警備員を手配することもできます。
各Snowmobileには、複数の40Gbps接続を跨って1Tbpsのデータ転送をサポートする高速スイッチに接続されたネットワークケーブルが含まれています。既存のネットワークがこの転送速度でデータを転送できると仮定すると、約10日間でSnowmobileを満たすことが出来ます。

Snowmobile 利用の流れ

私はエクサバイトスケールのデータセンターを持っているわけではありませんし、私の家の隣には45フィートのコンテナを置くスペースも有りません。Snowmobileを手配して利用するプロセスを示すために、(Doc Brown の慣例に従って)LEGOテーブルに座ってスケールモデルを作ってみました。皆様がこのブロックベースの物語を楽しんでいただける事を願っています!

あなたのデータセンターから始めましょう。少し前に建設され、その時間の経過がはっきりと現れています。ラックは貴重なミッションクリティカルデータが保管された複数のビンテージなディスクおよびテープドライブでいっぱいになっています。あなたとあなたの同僚は、床上げフロアの中で非常に多くの時間を過ごし、ケーブルを追跡して、少しでもパフォーマンスを絞り出そうとしています:

あなたのマネージャーは不満を抱き始めていて、次に何をすれば良いのか分からない状態です。

幸運にも同僚の一人がこのブログを毎日呼んでいて、何をすればよいのかを知りました:

すぐにAWSに電話し、ミーティングをセットしました:

Snowmobileについてもっと学習し、移行を計画するため、AWSオフィスに全員で集まりました:

 

Snowmobileのスケールモデルを見るためにみんな集まっています。犬でさえ興味をもっており、マネージャーは写真を撮っています。:

Snowmobileがデータセンターにお目見えしました。:

AWS Professional Serviceが、接続およびデータ転送開始の支援をします:

SnowmobileがAWSへ向けて戻り、指定された場所にデータがインポートされます!

 

Snowmobile at DigitalGlobe

DigitalGlobe社に勤める友人が、100PBの衛星画像をAWSへ移行するのにSnowmobileを利用しています。ここで、Jay Littlepage(以前はAmazonに勤めていて、現在はDigital Globeのnfrastructure & Operations担当VP)がこの作業についてどう話しているかをご紹介します。

多くの大企業のように、我々はデータセンターから、AWSへとITオペレーションを移行する過程に居ます。我々の地理情報ビッグデータプラットフォームであるGBDXは開始当初からAWS上で稼働しています。しかしながら、60億平方キロメートルの地球表面データを可視化する高解像度衛星画像の16年間のアーカイブは、我々の施設に保管されています。アーカイブを徐々にAWSに移行してきましたが、そのプロセスは遅く非効率でした。私達の衛生群はこの方法で移行できるよりも多い、毎年10PBの地表画像データを生成しています。

我々は100PBのアーカイブを移行できるソリューションを必要としていましたが、Snowmobileの登場まで見つけることはできませんでした。DigitalGlobeは現在、Snowmobileを利用してAmazon Glacier Vaultへ直接転送する形式で、RAW画像アーカイブ全体を移行中です。AWS Snowmobileのオペレーターは、構成、モニタリング、および物流を管理する驚異的なカスタマイズサービスを提供します。Snowmobileのデータ転送能力により、タイムプラス画像アーカイブをより迅速にcloudへ移動できるため、お客様やおパートナーがユニークな大量データセットにアクセスできるようになります。GDBX内の、AWSのエラスティックなコンピューティングプラットフォームを利用することで、尋常でないスケールかつ比類なきスピードの世界の変化を明らかにするための分散イメージ分析を、インフラストラクチャ全体の優先度付けを行う洞察によって、よりコスト効率の高い方法で実行できます。Snowmobileなしでは膨大なデータをこのような短時間で転送することはできず、顧客に新しいビジネスの機会を作り出すこともできませんでした。Snowmobileは本当にゲームチェンジャーです!

Things to Know

Snowmobileについて幾つか知っておくべき事があります:

データのエクスポート–初期ローンチでは、(オンプレミスからAWSへの)インポートを目的としています。災害対策(DR)のユースケースに重点を置いて、データエクスポートに関心があるお客様がいらっしゃることも把握しています。

アベイラビリティ– Snowmobileは、殆どのUSの州にいるお客様で、米国東部(北バージニア)、米国東部(オハイオ)、米国西部(北カリフォルニア)、米国西部(オレゴン)を含むUSリージョンのサービスを利用しているお客様がご利用可能です。州によるアベイラビリティについては担当営業にご確認下さい。前のセクションを読んでいただければ分かる通り、これはセルフサービスなプロダクトでは有りません。私のAWSセールスの同僚は、データインポートのニーズに対して議論する準備ができています。

価格 – 共有できる価格の情報は持っていません。しかしながらネットワークベースのデータ転送モデルを使用するよりも高速で安価です。

 

Jeff;(翻訳はSA布目が担当しました。原文はこちら)

 

PS – 高解像度の写真については、私のSnowmobileフォトアルバムをチェックして下さい。 写真を撮影してくれたMatt Gutierrez (Symbionix) に感謝します。

PPS – (写真およびブログの記事と引き換えに)最初の5件のお客様にSnowmobileモデルを作ってお送りします。