Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2023/2/20週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
まだ夜はコートが手放せない日が続いていますが、最近は少し寒さも和らいできましたね。うちの近所には寒桜の木があるのですが、すでに満開で、まもなく春が来ることを感じさせてくれています。
さて、先週のAWS Innovate – Data ana AI/ML edition はお楽しみいただけだでしょうか?イベント終了後も、オンデマンドで視聴することが可能になっていますので、見逃した方はぜひWEBサイトをご確認ください。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2023年2月20日週の主要なアップデート
- 2/20(月)
- Amazon OpenSearch Service now lets you schedule service software updates during off-peak hours
Amazon OpenSearch Service で、ソフトウェアの自動更新や自動チューニングの実施をオフピーク時間に実施することが可能になりました。ユーザー側でオフピーク時間を10時間の幅で指定することで、メンテナンスがその時間帯で行われるようになります。 - Amazon Connect Cases now supports AWS PrivateLink
Amazon Connectのケース管理機能であるAmazon Connect CasesがAWS Private Link経由でアクセス可能になりました。インターネットゲートウェイをもたないVPCの中からでも、Amazon Connect CasesのAPIにアクセスが可能になります。 - Announcing AWS ParallelCluster 3.5 with a new UI for AWS ParallelCluster
ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) クラスターをデプロイして管理することを容易にする OSS である、AWS ParallelCluster の V3.5 が一般提供開始(GA)になりました。色々な機能追加やバグフィクスが行われていますが、今回初めてGUIが追加された点が大きい強化点です。GUIについてはこちらのドキュメントをご覧ください。
- Amazon OpenSearch Service now lets you schedule service software updates during off-peak hours
- 2/21(火)
- AWS Expands Torn Write Prevention to EC2 Im4gn, Is4gen instances and additional EBS regions
EC2のインスタンスファミリーの中には Torn Write Prevention (TWP) という機能が利用可能なものがあります。これは16KBのデータをアトミックに書き込むことを保証するための機能で、EC2の基盤であるAWS NitroとAmazon EBSとで協調することで実装されています。今回このTWPが利用可能なインスタンスファミリーにEC2 Im4gn とIs4gen が追加されました。 - Amazon RDS for Oracle now supports early notifications of Auto minor Version Upgrades (AmVU)
Amazon RDS for Oracle で、自動マイナーバージョンアップグレード (AmVU: Auto minor Version Upgrade) を有効にしている場合、以前より早い時期にメンテナンス計画が通知されるようになりました。AmVUが適用される3週間前までに管理コンソールのメンテナンス列で確認することが可能です。
- AWS Expands Torn Write Prevention to EC2 Im4gn, Is4gen instances and additional EBS regions
- 2/22(水)
- Amazon CloudWatch Synthetics announces new Synthetics NodeJS runtime version 3.9
Amazon CloudWatch Synthetics において、canariyが利用する Synthetics NodeJS runtime がversion 3.9をサポートしました。合わせて、今後 3.5, 3.6, 3.7, 3.8 は、サポート終了(depricated)の時期が計画される予定になっています(現在のところまだ時期は記載されていません)。バージョンアップの方法はこちらに記載があります。 - Amazon ECS increases the number of provisioning tasks quota to deliver faster Cluster Auto Scaling
Amazon ECS のサービスクオータの1つである 「クラスタごとのプロビジョニング状態のタスク (Tasks in PROVISIONING state per cluster)」が300から500に増加しました。これにより、大規模環境でのクラスタースケールアウトにかかる時間の短縮が実現されます。 - Amazon EKS and Amazon EKS Distro now support Kubernetes version 1.25
Amazon EKS で Kubernetes 1.25 が利用可能になりました。合わせて、 Kubernetes のオープンソースディストリビューションである AWS EKS Distro も1.25がダウンロード可能になっています。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - AWS App Runner now supports HTTP to HTTPS redirect
コンテナ化されたアプリケーションの容易なデプロイメントを支援する AWS App Runner でHTTPリクエストをHTTPSにリダイレクトする機能が追加されました。 - Amazon QuickSight enables role-based access control to data sources that connect to Amazon S3 and Athena
Amazon QuickSightでS3をデータソースとする際に、アクセスに使用するIAM Roleをデータソース毎に指定することが可能になりました(以前からAthenaでは可能でしたが、それがS3でも利用可能になった形です)。これにより、QuickSightサービス全体で利用するIAMではなく、必要最小限のIAM Roleを定義して、より安全性を高めることが出来るようになりました。 詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- Amazon CloudWatch Synthetics announces new Synthetics NodeJS runtime version 3.9
- 2/23(木)
- Amazon EC2 C6in, M6in, M6idn, R6in, and R6idn instances are now available in Asia Pacific (Tokyo, Singapore) and AWS GovCloud (US-West)
Amazon EC2 の C6in, M6in, M6idn, R6in, R6idn インスタンスの利用リージョンが拡大され、東京、シンガポール、 GovCloud (US-West) リージョンでも利用可能になりました。最大3.5Ghzの周波数で稼働する 3rd Generation Intel Xeon Scalable processor を搭載し、最大200Gbpsのネットワーク帯域を提供します。これらのインスタンスの詳細についてはこちらのブログをご覧ください。 - Amazon RDS for MySQL adds new disaster recovery (DR) capabilities with Cross-Region Automated Backups
Amazon RDS for MySQL にスナップショット(バックアップ)イメージを別リージョンに自動コピーする機能が追加されました。主にディザスタリカバリー(DR)等の用途にご利用いただける機能です。 同時にMariaDBでも同機能のサポートがアナウンスされています。
- Amazon EC2 C6in, M6in, M6idn, R6in, and R6idn instances are now available in Asia Pacific (Tokyo, Singapore) and AWS GovCloud (US-West)
- 2/24(金)
- AWS Glue Crawlers now support integration with Lake Formation
AWS Glue の Crawler が動作する際に AWS Lake Formation と連携できるようになりました。これにより、クローラーによるアクセスもLake Formation permissionで管理できるようになり、Glue jobや、Athenaからのアクセスと同じセキュリティ設定でGlue Crawlerを制御できるようになりました。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon EC2 C7g instances are now available in additional regions
Amazon EC2 の C7g インスタンスが利用可能なリージョンが追加され、東京、シドニー、フランクフルトリージョンでも利用可能になりました。C7g は AWS Graviton3 プロセッサを搭載したインスタンスで、Graviton2と比較して25%高いコンピュート性能を提供します。 - AWS App Runner introduces web application firewall (WAF) support for enhanced security
AWS App Runner が AWS web application firewall (AWS WAF)とのインテグレーションをサポートし、アプリケーションやAPIに容易にWAFを追加することが可能になりました。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- AWS Glue Crawlers now support integration with Lake Formation
最後に1つお知らせを。毎年恒例になりつつありますが、今年も3月14日(3.14)に AWS Pi Day イベントを行います。これはAmazon S3が2006年3月14日にリリースされた事を記念して行われる、Amazon S3にフォーカスしたバーチャルイベントです。S3がリリースされてからもう17年になるのですね。開始時間が14日の 1PM – 5PM PT という事で日本時間だと3月15日 AM6時~10時と、早めの時間帯になりますが、ご興味がある方は以下よりお申込みください。
– AWS Pi Day 2023 – 17 years of innovation with Amazon S3
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)