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Docker 公式イメージが Amazon Elastic Container Registry Public で利用可能になりました

この記事は Docker Official Images now available on Amazon Elastic Container Registry Public を翻訳したものです。

コンテナベースのアプリケーションを構築する開発者は、Amazon Elastic Container Registry (Amazon ECR) Public から直接 Docker 公式イメージを見つけて、ダウンロードできるようになりました。この新しい機能により、AWS のお客様は豊富な AWS 無料利用枠を利用しながら、Docker 公式イメージをプルするためのシンプルで可用性の高い方法を得ることができます。Amazon ECR Public から任意の AWS リージョンにイメージをプルするお客様は、事実上無制限にダウンロードできます。AWS 外で動作するワークロードについて、AWS 上で認証されていないユーザーは毎月 500 GB のデータダウンロードが可能です。さらにデータをダウンロードしたい場合は、AWS アカウントにサインアップまたはサインインすることで、毎月 5 TB までのデータをダウンロードすることができ、その後は 1 GB あたり 0.09 ドルの料金が掛かります。

Docker 公式イメージは Docker 社が公開している厳選されたコンテナイメージの集まりです。これらのイメージの例としては、ベース OS (Ubuntu や CentOS など)、データベース (MySQL や Redis など)、コンテナベースのアプリケーションの出発点となるサイドカーなどがあります。今まで Docker 公式イメージ を使用するお客様は、Docker 社がホストするコンテナレジストリである Docker Hub でしかこれらのイメージを見つけることができませんでした。

2020 年 12 月にローンチされた Amazon ECR Public はフルマネージドなパブリックレジストリです。開発者がコンテナ上で動作するソフトウェアを、世界中の誰でも簡単にダウンロードできるように公開することができます。ECR Public Gallery では、OS を含む人気のベースイメージ、AWS が公開しているイメージ、Kubernetes のアドオン、Helm チャートなどのアーティファクトを見つけることができます。パブリックイメージを発見したり、イメージをプルするのに AWS アカウントを使用する必要はありませんが、AWS アカウントを使用することで利用できるデータ帯域幅が増え、公開されているソフトウェアをより簡単に使用できるようになります。

Amazon ECR Public Gallery の Docker Publisher ページから直接 Docker 公式イメージを見つけることができます。また次の画像のように、Amazon ECR Public Gallery のページの上部にある検索バーにイメージ名を入力すると、特定の公式イメージを見つけることができます。

Amazon ECR Public からこれらのイメージをプルするには、イメージの Universal Resource Identifier (URI) を指定して、おなじみの docker pull コマンドを使用します。この URI は、Amazon ECR Public のリポジトリページで確認できます。イメージの URI は、Docker Verified Publisher バッジなど、他の公開情報とともに表示されます。次の画像は、URI を選択するとイメージの URI がクリップボードにコピーされる様子を示しています。

さあ、今すぐ Amazon ECR Public Gallery にアクセスして、Docker 公式イメージやその他の公開されたイメージを利用してみましょう!

翻訳はソリューションアーキテクト加治が担当しました。原文はこちらです。