Amazon Web Services ブログ

AWS Wickr が危機的状況で命を救う – アフガニスタン避難からハリケーン救援まで

AWS Wickr のエンドツーエンド暗号化通信が、危機的状況で命を救う実例を紹介します。2021 年のアフガニスタン撤退では約 4,000 人の避難を支援し、2024 年のハリケーン・ヘレンでは 15 分以内にセキュアな各組織間の通信を確立しました。また COVID-19 パンデミック中には、HIPAA 準拠の遠隔医療ネットワークを通じて、リソースが限られた病院と専門医を接続し、数百人の命を救いました。戦闘地域での医療支援から災害救援まで、AWS Wickr がどのように重要な通信インフラを提供しているかを紹介します。

週刊AWS – 2025/11/3週

Amazon Kinesis Data Streams が On-demand Advantage モード開始で最大 60% コスト削減、Mountpoint for Amazon S3 と CSI driver に CloudWatch や Prometheus 連携の監視機能追加、Amazon Cognito が M2M アプリクライアント固定課金を廃止しトークンリクエスト課金のみに、Amazon Bedrock AgentCore Runtime で zip ファイル直接デプロイをサポート、AWS サービスリファレンス情報が SDK オペレーションから IAM アクションへのマッピング対応、AWS Builder Center で新しいリージョン計画ツール AWS Capabilities by Region 発表等

三菱電機グループエンジニアコミュニティの新たな地平 – MAWS-UG が生み出す実務への好循環と次世代への継承 

本記事は、2024 年 11 月に公開した「三菱電機グループエンジニアが作る新しい風 “Mitsubishi Electric AWS User Group (通称:MAWS-UG)” の軌跡」の続編です。前回記事では、三菱電機の一人のエンジニアの小さな行動から 300 人を超えるコミュニティ「MAWS-UG」へと成長した誕生ストーリーをお届けしました。MAWS-UGとは何か、どのように誕生したかについては、まずは前回記事をお読みください。本記事では、MAWS-UG がもたらした具体的な成果と変化、そして次世代への継承に向けた新たな挑戦について深掘りしていきます。数字が物語る成長の軌跡、実務への昇華、そして経営層との対話まで。MAWS-UG が示す大企業変革の可能性を、メンバーの生の声とともにお伝えします。

2025 年版 – ALB、S3、PrivateLink による閉域静的ウェブサイトのホスティング

近年、金融機関や公共機関をはじめとする多くの組織では、クラウドネイティブなアプリケーション構築のメリットが広く認識され始めています。一方で、セキュリティやガバナンス上の理由から、依然として「インターネットに接続しない閉域環境でのシステム構築」が求められるケースも少なくありません。
本記事では、閉域 SPA 構成をベースに、新たな ALB の機能を活用した最新アーキテクチャと、その仕組みがどのように成り立っているのかを解説します。

AWS re:Invent 2025 デジタル主権セッション参加ガイド

AWS re:Invent 2025 で開催されるデジタル主権関連セッションの参加ガイドを紹介します。AWS European Sovereign Cloud の最新情報、ハイブリッドクラウドとエッジコンピューティングでの生成 AI 実装、データレジデンシー要件への対応など、幅広いトピックをカバーするブレイクアウトセッション、コードトーク、ワークショップの詳細を解説します。クラウドの利点を活用しながらデータ管理を維持する方法を学べる貴重な機会です。

[対談記事] 「その AI の精度が 1% 上がったとき、顧客価値は?」 freee が語る、価値創出論と AI ネイティブ組織への変革

「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げるフリー株式会社。創業時から「AI CFO」というビジョンを描いてきた同社は、LLM (Large Language Models、大規模言語モデル) 登場を機に、生成 AI を活用した AI ネイティブな組織への本格的な変革に乗り出した。技術選定、組織体制の構築、そして何より「成功基準」という独自のフレームワークを確立し、全社で AI 活用を推進。チャットサポートの解決率約 50% 向上、営業効率の劇的な改善、そして BPaaS (Business Process as a Service) 事業での構造改革など、着実に成果を積み重ねている。AI プロダクトマネージャーの木佐森氏に、その変革の全貌を聞いた。

繰り返すのをやめよう:あなたが見逃していた AI コンテキストレイヤー、グローバルステアリングとは

この記事は、Kiro の新機能「グローバルステアリング」について解説しています。開発者が「関数型の React コンポーネントを使ってほしいことを AI アシスタントに 47 回も伝え」るような繰り返しを解決するため、「AI コンテキストのための個人用の .bashrc のようなもの」として、ホームディレクトリ(~/.kiro/steering/)に永続的な設定ファイルを保存する仕組みを提供します。「好みを一度書けば、それがあなたが触れるすべてのプロジェクトの基盤になり」、「開発者は毎月数時間を節約でき」、「AI アシスタントが毎回、初日からあなたを理解するようになる」効果をもたらします。

Amazon CloudWatch Logs の一元化を使用したログ管理の簡素化

複数の AWS アカウントとリージョンにまたがるログの管理は、組織にとって常に複雑な課題でした。本番環境、開発環境、ステージング環境用の個別のアカウントやリージョンを含む AWS インフラストラクチャーが成長するにつれ、ログ管理の複雑さは指数関数的に増加します。特に時間外の重大なインシデント発生時には、チームは複数のアカウントを検索し、異なるリージョン間でイベントを関連付け、複雑なログ集約システムを管理し、クロスアカウントのアクセス権限を維持するために貴重な時間を費やしています。このような従来のログ管理アプローチは、多大なリソースを消費するだけでなく、インシデント解決を遅らせ、顧客体験に影響を与える可能性があります。このブログでは、大規模環境向けのログ管理を簡素化する方法をご紹介します。