Amazon Web Services ブログ

[AWS Black Belt Online Seminar] Amazon Elastic File System (Amazon EFS) 資料及び QA 公開

先日 (2018/7/4) 開催しました AWS Black Belt Online Seminar 「Amazon Elastic File System (Amazon EFS)」 の資料を公開しました。当日、参加者の皆様から頂いた QA の一部についても共有しております。

PDF

Q. EFSを複数のLambda間でのデータ共有に使ってみたいのですが、可能ですか ?

A. Lambda 関数から EFS にアクセスすることはできません。Lambda 関数の間で情報共有を行う場合は DynamoDB を利用するか S3 を介したファイル渡しなどで実装してください。

Q. 最大どれくらいのスループットがでますでしょうか。

A. デフォルトの最大スループットは 1GB/s または 3GB/s が設定されており(リージョンによって異なります)、上限緩和申請を行うことができます。

Q. S3へのバックアップオプションなどはありますか?

A. 現時点で EFS の機能として EFS から S3 へのバックアップ機能は提供されておりません。バックアップソフトウエアを利用して(EC2など)、S3に格納することなどをご検討ください。

Q. 拡張するサイズに制限をかけることはできますか?

A. ファイルシステムが拡張する際の上限を設ける機能は現時点では提供されていません。

Q. オンプレからはDirect Connect経由でアクセス可能とのことですが、その場合も通信料金(下り課金)は発生しないのでしょうか。

A. AWS Direct Connect のデータ送信の料金が発生します。

Q. AWS Storage Gateway との使い分けはどのように考えるべきですか。

A. File Gateway はその名の通り、S3 へのアクセスに対応していない既存のアプリケーションを容易に S3 を利用できるようにするためのゲートウェイとして稼働するアプライアンスとして開発されているため、バックアップイメージや分析対象データをS3 にアップロードする、といった使い方には向いています。
一方で高い可用性やスループット性能が求められ、頻繁にファイルへの読み書きが発生するようなワークロードを処理するファイルサーバには EFS が向いています。

Q. EFS File Sync Agent というものが何なのか、いまいちよくわからなかったのですが、これは Storage Gateway のような VMなのでしょうか?

A. EC2 または VMware ESXi のインスタンス上で動作し、データ同期処理を行うアプライアンスとお考えください。

Q. 例えば、EC2にて起動時にマウントするようにしたイメージを作成すれば、そのイメージからインスタンスを作った場合に起動時からEFSを参照できるようになる、ということであっていますでしょうか。

A. はい。/etc/fstab に EFS のファイルシステムをマウントするよう記述して AMI を作成すれば、そのイメージから起動されたインスタンスは指定したファイルシステムをマウントします。ユーザーデータに記述することでも対応できますので要件に応じて選択してください。

Q. 書き込み途中のファイルを他のマウント元から参照させたくないのですが、そのような制限は可能でしょうか?

A. EFS には強力な書き込み後の読み取り整合性がありますので、書き込み途中のファイルが他の NFS クライアントから参照されることはありません。

Q. NFSのsoft mountはできますか?hard mount でしょうか?

A. mount コマンドのオプションで soft を指定することはできますが、EFS の特性から hard の指定を推奨しています。

Q. 作成時のsubnet指定は、EFSをマウントするEC2インスタンスが所属しているsubnetを選択すればよいですか?

A. はい。 EC2 インスタンスが属するサブネットに EFS マウントターゲットを作成することができます。この場合、ネットワーク的にもアクセス効率の良い構成になります。

Q. EFSのバックアップは自前で用意するという事ですが、具体的にどのような手法が挙げられるでしょうか。中身のデータを転送ツール等でS3に転送する、とかですかね?

A. EFS から EFS にバックアップを取得する手法に関するドキュメント CloudFormation テンプレートが公開されていますので下記 URL をご確認ください。
https://aws.amazon.com/jp/answers/infrastructure-management/efs-backup/
https://s3.amazonaws.com/solutions-reference/efs-backup/latest/efs-to-efs-backup.template

Q. EFSを複数AZに同期を取った場合、実効容量の倍の料金がかかるのでしょうか?(二箇所のAZを利用していた場合)

A. いいえ。料金はファイルシステムに格納されている容量にのみ発生します。

Q. データベースのデータ保存領域としてはあまりおすすめしない感じでしょうか。

A. データベースのデータファイルを保存する領域には非常にシビアなレイテンシーが求められますので Amazon EBS の利用を強くお薦めします。

Q. モードによって料金に違いがありますか?途中で変更することは可能ですか?

A. パフォーマンスモード ( 汎用 | 最大 I/O ) はどちらも同じ料金です。パフォーマンスモードは途中で変更することができませんので、変更する場合には異なるパフォーマンスモードでファイルシステムを作成し、データを移動する必要があります。

Q. 複数AZへの同期の間隔はどの程度でしょうか?

A. 即座に同期されます。

以上です。

直近で以下無料オンラインセミナーを予定しています。各オンラインセミナーの詳細およびお申し込み先は下記URLからご確認いただけます。皆様のご参加をお待ちしております!

AWS Innovate Japan 2018

AWS Innovate は、AWS のラーニングを目的とした日本初開催の大規模オンラインカンファレンスです。お客様は時間や場所の制約にとらわれず、Machine Learning、IoT、コンテナ、IT基礎、ソリューションなどのセッションに自由に参加できます。

AWS Black Belt Online Seminar

S3ユースケース紹介及びサービスアップデート解説
2018 年 7 月 31 日 | 12:00 – 13:00 | IT 知識レベル:★★☆☆☆ | AWS 知識レベル:★★☆☆☆

Amazon QuickSight アップデート:一般公開後に追加された特徴的な新機能
2018 年 8 月 1 日 | 18:00 – 19:00 | IT 知識レベル:★★☆☆☆ | AWS 知識レベル:★★☆☆☆

クラウド設計・運用のベストプラクティス集 “AWS Well-Architected Framework”
2018 年 8 月 7 日 | 12:00 – 13:00 | IT 知識レベル:★★☆☆☆ | AWS 知識レベル:★★☆☆☆

AWS 認定試験準備ワークショップ

本来 4 時間 (税別 35,000 円) で提供している、トレーニングコース「AWS 認定試験ワークショップ: AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」を約 2 時間半 (無料) で提供いたします。

2018 年 7 月 27 日(金) 18:00 ~ 20:30
2018 年 8 月 03 日(金) 19:00 ~ 21:30

AWSome Day オンライントレーニング

AWSome Day オンライントレーニング』は、AWS クラウドジャーニーのはじめの一歩として、AWS に関する基礎知識を体系的に学ぶ無償のトレーニングイベントです。通常 70,000円 (税別) で提供している AWS の基礎トレーニングコース『AWS Technical Essentials 1』から、ハンズオン演習を除いたセッションを無償でご提供します。AWS テクニカルインストラクターが主導するセッションを通して、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワークといった AWS のコアサービスを段階的に学ぶことができます。本セミナーを AWS Innovate内で下記期間、提供いたします。

2018 年 8月 28 日(火)~ 10月 10日(水)

皆様のご参加をお待ちしております。