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AWS スペシャライゼーションプログラム Validation Checklist がアップデートされました

本記事は、AWS Specialization Program team の Joanne Moore, Kathryn Martini, Ning Jing, Betty Devich Oblak が 2024 年 1 月 10 日に投稿した記事「Updated Validation Checklists for AWS Specialization Programs」の翻訳版となります。

世界中に 13 万を超える AWS パートナー (2023 年 10 月現在) がいる中で、AWS スペシャライゼーション (技術認定プログラム) は、お客様が、Amazon Web Services (AWS) によって検証された知識、サービス、ソリューションを有し、多様な専門知識を備えた信頼できるクラウドパートナーのリストを見つけることを支援します。

ビジネスの近代化、革新的な新領域への参入、ソリューションの拡充など、お客様は目標とするビジネス成果を達成するため、 AWS スペシャライゼーションパートナーの技術的専門知識と実証済みの顧客事例に大きな信頼を寄せています。

Canalys の調査によると、顧客の 87% が AWS スペシャライゼーション認定の有無をパートナー選定基準の上位 3 位内 に挙げています。さらに Canalys は、5,120 億ドルの AWS パートナーエコノミーのうち、3,072 億ドルにパートナーがアクセスできるかどうかは、保有するスペシャライゼーションの数によって決まると推定しています。つまり、これらの専門分野がなければ、パートナーは顧客の調達プロセスに参加できないと言えます。

AWS パートナーエクスペリエンスの変革を継続する中で、私たちは、パートナーが顧客に信頼される技術力向上に集中できるように AWS スペシャライゼーションプログラムの要件を簡素化します。ただし、顧客が業務に最適な専門知識を持つパートナーを安心して選択できるよう、高い技術水準は維持します。

このたび AWS スペシャライゼーションプログラム (AWS コンピテンシー、マネージドサービスプロバイダー、サービスデリバリー、サービスレディ) の Validation Checklists (VCL) のアップデートについてお知らせいたします。このアップデートにより、取得準備における効率化が促進され、パートナーはより早く AWS スペシャライゼーションを取得し、より簡単にベネフィットを活用できるようになります。

以下のアップデートは 2024 年 1 月 1 日から適用されます。

1. 匿名での公開事例提出が可能となりました

【対象 : MSP プログラム、コンピテンシープログラム】

パートナーは、契約条件により顧客名を公表できない場合、匿名の公開事例を提出することが可能になりました。匿名公開事例は、パートナーが顧客名を省略した上で公開する必要があります。

AWS スペシャライゼーションの申請の一部として提出されるケーススタディは、非公開のものと公開のものがあります。非公開のケーススタディは、検証目的でのみ AWS によってレビューされます。公開ケーススタディは、顧客ケーススタディ、ホワイトペーパー、ビデオ、ブログ投稿などの形式でパートナーによって公開されます。ケーススタディは、パートナーソリューションファインダー (PSF) にリンクされます。

AWS コンピテンシーと AWS マネージドサービスプロバイダー (MSP) の申請には公開事例が必要です。AWS サービスレディと AWS サービスデリバリーの申請では任意ですが、顧客の成功事例を紹介するために PSF で公開事例を提出することが推奨されます。

新しい匿名オプションを含む公開事例の作成に関するベストプラクティスについては、AWS パートナーセントラルの公開事例ガイド (英語) をご覧ください (ログインが必要)。

2. マイクロサイトの作成と公開がオプションとなりました

【対象 : コンピテンシープログラム、サービスデリバリープログラム】

マイクロサイトは必須条件ではなく、推奨されるベストプラクティスとなりました。以前 AWS スペシャライゼーションパートナーは、申請する AWS スペシャライゼーション分野 (業界、ユースケース、ワークロード、AWS サービスなど) に関連するパートナーの AWS プラクティスを紹介する AWS ブランドのマイクロサイトを提供する必要がありました。

今後のベストプラクティスとしては、パートナーは自社の AWS スペシャライゼーションをアピールするマイクロサイトを構築し、AWS Marketplace への登録 (該当する場合) とともに PSF に掲載することが推奨されます。AWS は、グローバルなマーケティングキャンペーンを通じ、顧客が検証済みスペシャライゼーションパートナーの情報を得る主要手段として、PSF へのアクセスを促進します。

マイクロサイト構築のベストプラクティスについては、AWS パートナーセントラルのマイクロサイトガイド (英語) をご覧ください (ログインが必要)。

3. パブリックコンテンツの作成と公開が不要となりました

【対象 : コンピテンシープログラム】

以前は AWS コンピテンシー (業界、ユースケース、ワークロードのスペシャライゼーション) を申請するパートナーは、専門分野に特化したパブリックコンテンツ (ブログ記事、プレス記事、ビデオなど) を 3 つ提示する必要がありましたが、今後は免除となります。

4. 既存の AWS コンピテンシーパートナーの共通要件が条件つきで免除となりました

【対象 : コンピテンシープログラム】

認定取得に向けての効率化を図るため、過去 12 か月以内に共通要件に準拠しているパートナーについては、共通要件を免除します。以前は、AWS コンピテンシーを申請するパートナーは、申請ごとに Validation Checklist の共通要件セクションを完了する必要がありました。

例えば、サービスコンピテンシーを申請するパートナーが、2024 年 1 月 1 日以前の過去 12 か月以内に別のサービスコンピテンシーを取得している場合は、共通要件の内、Common Practice Requirement の要件が免除されます。Common Customer Example Requirement (顧客ケーススタディ) については引き続き必須要件となります。同様に、ソフトウェアコンピテンシーを申請するパートナーが、関連するオファリングについて、過去 12 か月以内に別のソフトウェアコンピテンシーを取得している場合、Common Technical Requirement の要件が免除されます。

5. ケーススタディ要件が変更となりました

【対象 : コンピテンシープログラム、サービスデリバリープログラム、サービスレディプログラム】

パートナーの申請における時間と労力を削減するため、アップデートされた VCL には、ケーススタディの有効性に関する明確な指示が追加されました。これには、ケーススタディと実装範囲が該当スペシャライゼーションに関連している限り、同じケーススタディを複数の AWS スペシャライゼーションの申請に対して使用できることが含まれます。

さらに、パートナーの関連会社が独立した法人であり、そのオファリングが外部顧客にも提供可能である場合は、関連会社の事例を使用することができます。

AWS MSP プログラム Validation Checklist のアップデート

AWS スペシャライゼーション VCL のアップデートに加えて、AWS マネージドサービスプロバイダープログラムの Validation Checklist については、要件が統合され、パートナーが監査プロセスをより効率的に進めることができるようになります。

更新された AWS MSP プログラムの Validation Checklist (英語)  は、2024 年 4 月 1 日から有効となり、AWS パートナーセントラル (ログインが必要) から入手可能です。

AWS スペシャライゼーションパートナー向けベネフィットを活用する

AWS スペシャライゼーションパートナーは、新製品ロードマップコンテンツへのいち早いアクセス、AWS エキスパートとの連携、金銭的インセンティブの獲得、AWS のスキルアップを図るための方法など様々なベネフィットを享受できます。また re:Invent 2023 で発表された AWS PartnerEquip シリーズを通じて、リリースされた機能のプレビューやデモを含む戦略的かつ機密性の高いコンテンツへ早期にアクセスできます。世界中のパートナーは、それぞれの地域で開催されるライブイベントへの参加や、オンデマンドコンテンツやライブ Q&A をバーチャルで視聴することもできます。

AWS コンピテンシーパートナー、マネージドサービスプロバイダー (MSP) パートナー、サービスデリバリーパートナー、サービスレディパートナーに提供されるベネフィットをご参照ください。

AWS スペシャライゼーションパートナーになる

AWS パートナーセントラルで、以下の各 AWS スペシャライゼーションの検証要件をご確認ください:

提供している貴社のオファリングを検証して開始する方法については、AWS パートナーセントラルの AWS スペシャライゼーションプログラムガイドをご参照ください (ログインが必要)。

本ブログの翻訳は Specialization Program Manager の宮澤が担当いたしました。