AWS Startup ブログ

AWS re:Invent 2019 をスタートアップ視点でレポート 〜 re:Invent 2020を120%活用頂くための虎の巻〜

皆様はじめまして!AWS スタートアップ アカウントマネージャーの田中です。

AWS re:Invent 2019が、2019年 12 月 2 日~12 月 6 日の 6 日間に渡って米国ラスベガスにて開催されました。8 回目となる今回は 65,000 人強の参加者をお迎えしました。日本からも1,700人強のお客様が参加されましたが、エンタープライズ企業の方からスタートアップ企業の方まで、様々な立場の方々にとって濃密な6日間になったのではないでしょうか。

このブログポストでは、スタートアップの視点で AWS re:Inventを振り返ってみます。具体的には、AWS re:Invent が、スタートアップのお客様にとってどのような意味があるイベントなのかを掘り下げて行きます。また、日本でも振り返りイベントもブログの最後にありますので、是非お読みください!

・AWS re:Invent とは?

AWS re:Invent は、AWS やパートナーによる多くの新サービスや新機能が発表される AWS 最大のラーニングカンファレンスです。ラーニングカンファレンスの名前のとおり、2,500 を超えるテクニカルセッション、最新テクノロジーの展示やデモンストレーション、そしてテクノロジーを駆使したパーティである「 re:Play」などの様々なプログラムが、ラスベガスのいくつかのエリアで開催されます。

既に多くのニュース記事や各種Blogで、今回の発表内容などをご覧いただいた方もいらっしゃると思います。この記事では、スタートアップの視点ということで、以下の内容でお届けしたいと思います。

  1. スタートアップのための展示スペース「Startup Central 」
  2. AWS の Global Team との交流
  3. This is My Architecture 撮影
  4. セッション以外の場でのお客様の交流

1. スタートアップのための展示スペース「Startup Central 」

AWS Summit Tokyo にご参加頂いた方の中には、「Startup Central」という名称の展示エリアにお立ち寄り頂いた方もいらっしゃるかもしれません。この Startup Central は、世界中の主要な AWS Summit 会場で展開されているのですが、re:Invent のStartup Centralは、規模も内容も大変充実しています。具体的には:

  • 「Ask A Startup Expert」 スタートアップの技術課題に通じた AWS のテクノロジーエキスパートが、その場でお客様の技術的に質問にお答えする相談カウンター
  • 「Mentorship + Connections」Mentorshipは、スタートアップ経験の豊富なエキスパートとのメンタリングが受けられるスペース。Connectionsは、スタートアップとエンタープライズ企業をマッチングする取り組みです
  • 「Startup Talks」注目のスタートアップによるプレゼンテーションシアター

の3つのコーナーがあり、連日多くのお客様が足を運んでいました。

Ask A Startup Expertの様子

Startup Solutions Architect などのテクノロジーエキスパートが会場で技術相談に乗ってくれます。カウンターにアーキテクチャを書き込みながら議論している様子です。見えますか?

Mentorship + Connections の様子

Connections は面白い取り組みで、スタートアップ企業とエンタープライズ企業を繋ぐための橋渡しをすることが目的となっています。カウンターにいる AWS の担当者に現状の課題感や興味のあるソリューションを伝えると、事前にピックアップされているスタートアップ企業の中からマッチしそうな企業を繋いでくれます。日々多くのスタートアップとコミュニケーションしている AWS だからこそ実現できる仕組みと言えると思います。

Startup Talks の様子

Startup Talksコーナーでの、Sansan 株式会社 間瀬様の講演の様子

Startup Talks は注目のスタートアップによるプレゼンテーションシアターです。1日8社が登壇します。今回、初めて日本からの登壇者として、Sansan 株式会社の間瀬様にご登壇頂きました。間瀬様は「Log Data Analysis on Redshift & AWS Glue」のタイトルで講演を行いましたが、上の写真のとおり、立ち見も出る超満員の状況で、参加される方々の興味を強く惹いておられました。プレゼンは 50 分で長丁場なだけでなく、全て英語で行われるため、間瀬様の当日までの努力の成果を肌に感じました。

我々、AWS 日本のスタートアップが登壇するのが当たり前のことに出来るよう私たちも努力していきますので、「我こそは!」という方は是非お声かけください。

2. AWS の Global Team との交流

re:Invent には世界中の AWS 社員も参加するため、多様な役割やバックグラウンドを持つ社員との交流の場があります。私も、そうした交流の一つである、Amazon Pinpoint のプロダクトチームが主催する Happy Hour に参加してきました。

Amazon Pinpoint チーム主催の Happy Hourの様子。セッション会場内のレストランにて行われました。

Happy Hour には、Amazon Pinpoint を作っているエンジニアやプロダクトマネージャーなどの AWS のメンバーだけでなく、実際に利用している様々な国のユーザーとの交流の場となっています。そのため、場合によっては、サービスのロードマップ情報を聞けたり、ユーザーとしての要望を開発チームに直接伝えたり、とても貴重な時間を過ごすことが出来ました。

Amazon Pinpoint の Happy Hour には、株式会社スナックミーの三好様も参加されました

3.「This is My Architecture」の撮影現場に潜入

This is My Architecture は、その名の通り、自社の AWS アーキテクチャに関して英語でそのハイライトを紹介頂くグローバルなビデオプログラムです。先進的なアーキテクチャに挑戦している企業の方に、自社の独自性、新規性、チャレンジしている点を語って頂くものです。今までご参加頂いた方々のアーカイブページはこちらです。

この This is My Architecture は、re:Invent の会場内で収録を行っています。今年は、日本からは4社のお客様が収録に臨み、スタートアップのお客様からは株式会社スナックミーの三好様が参加されました。三好様はこれまでにも、AWS Summit での Startup Architecture of The Year、AWS DevDay Tokyo などでも積極的にご登壇頂いており、これまでの成果が発揮された場でもありました。事前準備も相当行って頂いていたため、撮影ではミス無く自信に満ち溢れた説明を行われていました。

スナックミー三好様の収録現場を後ろから。緊張感があります。

今後も日本のスタートアップの皆さんが This is My Architecture に参加頂けるようにサポートさせて頂きたいと思っています!

4. セッション以外の場でのお客様の交流

re:Invent に参加されたお客様同士の交流も、このイベントの醍醐味の一つです。我々も、スタートアップ企業同士はもちろん、Venture Capital の方やエンタープライズ企業の方と交流を出来るように、簡単なランチやディナーを設定させて頂きました。

スタートアップ & エンタープライズ ランチの様子

 

スタートアップ & VC ディナーの様子

こうした接点が、re:Invnet の最中だけでなく、日本に戻ってからも続いていけば幸いです。

最後に

私自身、実は初めての re:Invent 参加でしたが、想像していた以上に多くの方との出会いがあり、学びのあった re:Invent でした。基調講演やセッションの内容はインターネットを通じて簡単に手に入れることが出来ますが、グローバルイベントならではの出会いや学びは現地に参加しなければ得られないと思いました。re:Invent に参加するためにはスタートアップの方々にとって、大切なお金と時間を必要としますが、それ以上に得られるものは大きいと思います!今年参加出来なかった方々は是非、来年はご参加頂きたいと考えています。来年も参加が叶えば、スタートアップチームのメンバーがスタートアップの皆さんの出会いと学びをサポートさせて頂ければと思っております!

この Blog を通じて1人でも多くの方が re:Invent の魅力を知り、来年参加したいと思って頂けたら幸いです。

みんなで記念撮影

おまけ

re:Invent に参加できなかったが、内容には興味がある!というスタートアップの方向けに、振り返りイベント「AWS re:Invent 2019 re:cap for Startups」を recap イベントを2020年1月22日に開催します。現地のお土産もありますので奮ってご参加下さい!

AWS re:Invent 2019 re:cap for Startups
2020年1月22日(水)18:30~@AWS目黒オフィス
お申し込みはこちら

【関連情報】

AWS マンガ第 7 話:いざ行かん、AWS re:Invent へ!