AWS Startup ブログ

【後編】AWS Startup Day 2019 Tokyo: スタートアップのためのビジネスとテクノロジーの最先端の知が集結したイベントを詳報

皆さん、こんにちは。AWSでスタートアップマーケティングを担当している石渡です。

今回のBlogは、2019年3月27日に開催した、AWS Startup Day 2019 Tokyoの午後の部についてレポートしています。基調講演の内容をご紹介した前編は、こちらからご覧下さい。

昨年より大幅にパワーアップした午後の企画

昨年のAWS Startup Day 2018 Tokyoは、Business TrackとTechnical Trackの2本構成でしたが、今年はそれに加えて、特定業界における専門的な情報やトレンドなどを扱う「Industry Track」、国内を代表する著名なベンチャーキャピタリストとの1:1ミーティングが可能な「ベンチャーキャピタルオフィスアワー」、そして実践的な学びをご提供する少人数制の「ワークショップ」を加えました。それぞれのトラックのハイライトをご紹介していきます。

 

【Business Trackハイライト】エンジニアこそ起業を検討するべき!〜エンジニアのためのVC活用術セッションより〜

今回のBusiness Trackで人気のセッションの一つとなったのが、国内を代表する著名VCをパネリストにお招きしたパネルディスカッションでした。

写真左:インキュベイトファンド General Partner 村田 祐介 様
写真中央:グロービスキャピタルパートナーズ プリンシパル 湯浅 エムレ秀和 様
写真右:マネックスベンチャーズ 代表取締役 和田 誠一郎 様

このセッションでは、「VC(Venture Capital)は何をしているのか?」「エンジニアはVCをどのように活用できるのか?」などのトピックスについて、AWSの畑がモデレータとしてざっくばらんな対談形式で進行しました。

「エンジニアこそ起業を検討するべき」というのは、昨年のStartup Day 2018 Tokyoでも提唱したテーマで、それを取り上げたセッションも非常に人気の高いものでした。

今回も、起業検討中の方、既に起業済みの方、スタートアップで働いているエンジニアの方々に対して「エンジニアが起業すること」「エンジニア起業家が考えるべきこと」「スタートアップで働くエンジニアが意識すべきこと」等について議論が交わされました。来場者からは「エンジニアから起業するというキャリアアップがあると知った」や「起業するにあたって必要なこと、考え方など、ある程度把握できました。ありがとうございました。」などの声が寄せられていました。

このセッションを含む他のBusiness Trackセッションの様子も、5月中旬に公開を予定している「Startup Day 2019 Tokyo – Online」内でビデオ公開をする予定です。ご期待下さい。

【Technical Trackハイライト】逆引きで学ぶから技術的勘所を最短ルートで速習〜AWS Startup ゼミ よくある課題を一気に解説!から〜

昨年のStartup Dayでも大人気のセッションが、今年も内容をアップデートして帰ってきました。資金も人員も限られているスタートアップの方々が、何をどのように取り組めば良いのかを具体的に紹介するセッションコンテンツです。

今年は、以下の5つのトピックスについて実践的な解説を行っていきました。

  1. データストアどれを使えばいいのかわからない
  2. 認証基盤ちゃんとしたい
  3. ログをちゃんと扱いたい
  4. 情シス担当がいないがちゃんとしたい
  5. アクティブユーザー増やしたい・ちゃーんアウト減らしたい

これらはいずれも、スタートアップのお客様から多く頂くご質問やお問い合わせから厳選された物です。このセッションの資料は、Slideshareに登録してありますので、ぜひご覧ください。また、資料をご覧になって更に詳しく知りたいと思った方向けに、補講を行いますので、そちらにもぜひお越し下さい。

セミナータイトル: [AWS Start-up ゼミ] よくある課題を一気に解説!
御社の技術レベルがアップする 2019 春期講習 補講&おかわり編
日時:2019年4月17日 18:30〜20:30
場所:AWS Loft Tokyo (東京目黒)
費用:無料
詳細と申込:https://aws20190417.splashthat.com/

Technical Trackでは、その他にも、dely株式会社による機械学習の実践的活用事例、マネーツリー株式会社によるコンテナ活用事例、ラピッドプロトタイピングの考え方をご紹介するセッションなど、盛りだくさんの内容でお届けしました。これらのセッションのフォローアップセミナーも別途開催しますので、ぜひ文末の案内をご覧下さい。

Fintech、ヘルスケア、自動車の各業界同行を深く知ることができるインダストリートラック

インダストリートラックでは、先ほどのパネルディスカッションに登壇頂いたVCの皆さんと、AWSの業界エキスパートが、業界の動向と最新事例のご紹介を通じて、各業界での起業を検討されている方や、所属先とは異なる業界との協業などの新しいチャレンジのキッカケとなるべく設計しました。

Fintechは日本の金融を変えたのか? マネックスベンチャーズ 和田様 + AWS 金融事業開発 飯田

「国内外ヘルステック・スタートアップのクラウド活用最新動向」インキュベイトファンド 村田様 + AWS 佐近 (ヘルスケア担当事業開発)

「自動車産業からモビリティ産業へ、変革のビジネスとテクノロジートレンド」
グロービスキャピタルパートナーズ プリンシパル湯浅 エムレ秀和 様 + AWS 高橋 (自動車業界担当事業開発)

最速でプロダクト開発を進めるための2つのワークショップ

20名が入れるワークショップルームでは、今回、エンジニアに向けてのテクニカルワークショップと、主に非エンジニアの方を対象として、『アマゾンの成長の源泉「イノベーション」、その手法をハンズオン』というプログラムを展開しました。

これは、「Working Backwards」という、お客様を起点として、そこから逆算して製品やサービスのあるべき形を考え、その上で開発を進めて行くという手法を、ワークショップを通じて実感頂くというものです。一部で知られるように、アマゾンおよびAWSでは、何らかの新規サービス開発に先だって、まずはプレスリリースとFAQを書くところから始めるという文化があります。自社が訴求したいプロダクトやテクノロジーありきではなく、お客様を出発点として考えていくことで、それをプロダクトの設計図として開発を進めていくというアプローチは、スタートアップの皆さんが自社プロダクトを開発していく上でも効果的だと考えています。

その一方で、エンジニア向けには、AWSのサービスを利用して、サービスのプロトタイプを短時間で構築するという内容を実施しました。

Working Backwardsにより設計図を、いかに具体化させて、PMFに近づけていくためには、どれだけ短時間でプロトタイピングとリリースを重ねるかが重要です。そのためにも、AWSのサービスを理解したうえで、上手く活用するかがポイントになります。このワークショップでは、その勘所を掴んで頂くことを目的としました。

おわりに

AWS Startup Day 2019 Tokyoは、非常に盛況の中で無事終了いたしました。今回の内容は、5月中旬を目処に公開予定の特設サイトにて公開の予定ですので、参加頂いた方の復習目的としても、あるいは、今回は参加が叶わなかった方にも皆さんのご都合に合わせてフレキシブルにご参加頂けますので、ぜひご活用下さい。

また、テクニカルセッションのフォローアップ企画を実施しますので、こちらもぜひご確認下さい。

4/17 (水) 18:30〜 スタートアップ春期講習 Deep Dive編

5/14 (火) 18:30〜 機械学習セッションDeep Dive編

5/15 (水) 18:30〜コンテナセッションDeep Dive編

5/16 (金) 18:30〜 Serverlessセッション Deep Dive編