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Amazon Lex の強化されたコンソールエクスペリエンスと新しい V2 API

本日、 Amazon Lex チームは、会話体験の構築、デプロイ、管理を容易にする新しいコンソールエクスペリエンスをリリースしました。新しいコンソールに加えて、継続的なストリーミング機能を含む新しい V2 API も導入されています。これらの改善により、新しいオーディエンスにリーチし、より自然な会話を行うことが可能になるとともに、迅速な開発と反復を促進することができます。

新しい Lex コンソールと V2 API では、主に 3 つのメリットにフォーカスしたボットの構築と管理が容易になります。まず、ボットに新しい言語を随時追加し、設計、テスト、デプロイのライフサイクルを通じてすべての言語を単一のリソースとして管理できます。新しいコンソールエクスペリエンスでは、さまざまな言語間をすばやく移動し、会話の比較や絞り込みを行うことができます。このブログ記事の後半では、英語のボットにフランス語を簡単に追加した方法を説明します。

次に、V2 API ではバージョン管理が簡素化されます。新しい Lex コンソールと V2 API は、ボットインテントとスロットタイプの範囲が特定の言語に設定されるシンプルな情報アーキテクチャを提供します。バージョン管理はボットレベルで実行されるので、インテントやスロットタイプなどのリソースのバージョンを個別に管理する必要はありません。ボット内のすべてのリソース (言語、インテント、スロットタイプ) は、ボットのバージョン作成の一部としてアーカイブされます。この新しい作業方法により、ボットの管理が容易になります。

最後に、ビルダー生産性ツールと機能が追加されたことにより、ボット設計プロセスの柔軟性と制御性が向上します。設定のスクリプト、テスト、調整を行う時にさまざまなボット要素を開発し、部分的に完了した作業を保存できるようになりました。これにより、ボットの開発が非常に柔軟になります。例えば、削除されたスロットタイプを参照するスロットを保存できます。部分的に完了した作業を保存することに加えて、構成内をすばやく確実に移動できます。新しい [Conversation flow] (会話フロー) 機能では、さまざまなインテントとスロットタイプを移動しながら方向を維持できます。

強化されたコンソールと API に加えて、新しいストリーミング会話 API も提供されています。自然な会話には、一時停止や中断が伴います。例えば、請求の支払いを行うときにクレジットカードの詳細に関する質問に答えようとする顧客は、必要な情報を探すために会話を一時停止したり、回線を保留するように求めることがあります。ストリーミング会話 API を使用すると、ボットの設定時に会話を一時停止し、中断を直接処理できます。全体として、会話の設計と実装が簡素化され、管理が容易になります。ボットビルダーは、仮想コンタクトセンターエージェントまたはスマートアシスタントの会話機能をすばやく強化できます。

次に、新しいボットを作成して、Lex の新しいコンソールとストリーミング API 機能の一部によってボット構築エクスペリエンスがどのように向上するかを紹介しましょう。

ボットの構築
新しい V2 Lex コンソールで [Create bot] (ボットを作成) をクリックして作業を開始します。

[Start with an example] を選択し、[MakeAppointment] (予約の作成) の例を選択します。

私は長年にわたって多くのカンファレンスで話してきたので、現在は、他のコミュニティメンバーが作成しているトークのレビューを行っています。これらのスピーカーは異なるタイムゾーンにいることが多いので、私が提供するレビューの異なるタイプのさまざまな予約を整理することは複雑になる可能性があります。そのため、プロセスを合理化するためにボットを作ることにしました。ボットに「TalkReview」という名前を付けて、説明を入力します。また、[Create a role with basic Amazon Lex permissions] ( Amazon Lex の基本的なアクセス許可を持つロールを作成) を選択し、これをランタイムロールとして使用します。

ボットには少なくとも 1 つの言語を追加する必要があるので、English (GB) を追加します。また、ボットがテキストではなく音声のやりとりを必要とする場合に使うテキスト読み上げ音声も選択します。

作成中に、Add another language (別の言語を追加) ボタンを使用して別の言語を追加できます。これをクリックして、French (FR) を追加します。言語は、このように作成中に追加することや、このボットの需要が広まって新しいオーディエンスを対象とする必要が生じた場合などに後で追加することもできます。

これでボットのインテントの定義を開始できるようになり、ボットのビルドとテストを繰り返すプロセスを開始できます。ステップバイステップ形式の優れたチュートリアルがあるので、ボットの作成方法の詳細や私が追加したインテントの説明については割愛しますが、ここでは、この強化された新しいコンソールを本当に魅力的なものにするいくつかの新機能を紹介します。

新しい [Conversation flow] (会話フロー) では、会話の視覚的なフローが提供され、サンプル発話がどのように提供され、実際の世界で会話がどのように機能するかを確認できます。さまざまな要素をクリックできます。クリックすると、変更を加えることができる場所に移動できます。たとえば、「What type of review would you like to schedule」( スケジュールするレビューの種類は何ですか) というプロンプトをクリックすると、このプロンプトを編集できる場所に移動できます。

新しいコンソールでは、ボットのバージョンを管理するための非常に優れたアプローチが採用されています。ボットのバージョン管理画面で [Create version] (バージョンを作成) をクリックすると、ボットの現在の設定の状態のスナップショットが作成されます。次に、それをエイリアスに関連付けることができます。例えば、私のアプリケーションには、「Production」というエイリアスがあります。この「Production」エイリアスは、Version 1 に関連付けられていますが、いつでも別のバージョンに切り替えて使用することができます。また、問題が発生した場合は、以前のバージョンにロールバックすることもできます。

テストエクスペリエンスが非常に合理化されました。ボットを構築したら、画面の右下にある [Test] (テスト) ボタンをクリックしてボットに話しかけ、エクスペリエンスのテストを開始できます。また、[Inspect] (検査) ウィンドウを展開すると、会話の状態の詳細が表示されます。また、未処理の JSON 入出力を調べることもできます。

知っておくべきこと
強化されたコンソールを使用する際に留意すべき重要な事項をいくつかご紹介します。

  • Amazon Connect との統合 – 現時点では、新しいコンソールに組み込まれているボットを Amazon Connect のコンタクトフローに統合することはできません。この統合は、短期的なロードマップの一部として提供される予定です。現在のコンソールと既存の API を使用してボットを作成し、Amazon Connect と統合することができます。
  • 料金 – 使用した分に対してのみ課金されます。既存の音声およびテキスト API の料金は据え置かれますが、名称が RecognizeUtterance および RecognizeText にそれぞれ変更されています。新しいストリーミング機能については、こちらの料金の詳細を参照してください。
  • 既存のすべての API およびボットは引き続きサポートされます。新しく提供される機能は、新しいコンソールと V2 API でのみ利用できます。

構築を始める
Lex の強化されたコンソールは今すぐ使用を開始できます。強化されたエクスペリエンスと V2 API は、既存のすべてのリージョンで利用可能で、現在のすべての言語をサポートします。このコンソールに関するフィードバックをお寄せください。詳細については、コンソールおよびストリーミング API のドキュメントを参照してください。

構築がうまくいきますように。
— Martin