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AWS Jam 実施レポート @ AWS Summit Tokyo 2023
2023 年 4 月 20 日、21 日に AWS Summit Tokyo が開催され、その 1 日目に AWS Jam を実施しました。当日は 60 名に参加いただき、4 名ずつの 15 チームに分かれて白熱したチーム対抗戦が繰り広げられました !
このブログでは当日の様子を伝えつつ、AWS Jam がどのように AWS の学習やチームでのスキル共有などに役立てられるか、AWS Jam を実施したい場合の選択肢として AWS Skill Builder やクラスルームトレーニングを紹介します。
AWS Jam の概要や、2023 年の AWS Summit Tokyo で実施した AWS Jam の狙いについては、2023 年 AWS Summit Tokyo で実施する AWS Jamのご案内 をご覧ください。
AWS Jam 事前説明で案内した内容のハイライト
AWS Jam では数人でチームを組めます。今回は手作りのくじ引きを用意しておき、入場した方にはくじで引いたチームに分かれていただくようにしました。ただし全員集まった後に、AWS の経験や自信などを参加者の方に聞いた上で一部の方にチーム移動していただき、チームごとのバランス調整も行いました。
AWS Jam のアカウントを用意していただき、準備が整ったらいよいよ AWS Jam の説明開始です ! まずは AWS Jam コンソールの操作方法を説明した後、今回の AWS Jam の取り組み方やルールについての説明を行いました。
AWS Jam ではチームを組んでいる場合の取り組み方にルールは無く、複数人で相談しながら 1 つずつチャレンジを進める方法や、チーム内で手分けして個人でチャレンジを進める方法などいろんな進め方があります。
ただし今回は以下の理由で「あえて」取り組み方にルールを設け、モブワークもしくはペアワークで進めていただくことや、必ず 1 人が 3 つ以上のチャレンジを担当するように分担していただくことをお願いしました。
- 誰でも自由に参加を申し込めるので、AWS の知識やスキルが様々な方が集まりチーム内でも偏りが出る可能性があると予想したため
- 参加された方全員に満遍なく多くのチャレンジに挑戦していただきたいため
- トレーニングサービス本部として AWS Jam を提供しているので、AWS Jam は使い方次第で個人の学習だけではなく参加者同士のスキル共有にも役立つことを体験していただきたかったため
またモブワークもしくはペアワークをする効果は色々ありますが、「1 人で作業しているだけでは気づけないことを新たに学べる」ことを意識してもらうため、以下の観点をいくつか実施前にお伝えしました。
- ドライバーの操作画面を見て、効率的な操作方法や考え方を学ぶ
- ナビゲーターの助言を聞いて、新たな知識や技術を学ぶ
- ナビゲーターとしてドライバーに理解してもらいやすい伝え方を学ぶ
しかしモブワークやペアワークはコミュニケーションを適切にとらないと上手く進めることが難しく、さらに初めて会った方と即席でチームを組んでいるため、より難易度が上がります。そこで「操作する人は常に何をするかを声に出して伝えよう」「説明や指示は意図も伝えよう」「お互い讃えながら喜び合おう」など、コミュニケーションを適切に取るコツもいくつか案内しました。
チャレンジをクリアした時に喜ぶ練習をしたので、準備もばっちりです !
AWS Jam 実施中の様子
チャレンジが始まるとチームの中でも詳しい方が画面の操作をする方 (ドライバー) に進め方を上手に誘導したり、AWS のサービスの使い方や問題解決をしていくための考え方などを共有されたりする姿も見れて、チーム内で積極的にコミュニケーションを取りながらモブワークやペアワークを進めていただけました !
また、ペアワークで悩んだチャレンジや最後のチャレンジでは一時的にチームの全員が集まって相談したり、チャレンジをクリアしたらチームみんなで喜びあったりなど、参加者のみなさんの協力のおかげで盛り上がる場面がたくさんありました !
結果発表
激戦の結果、優勝は「ステーキ食べたい!!!」チームでした ! おめでとうございます !
最後まで順位が何度も入れ替わり、大接戦でした !
ブログや SNS でも「モブワークやペアワークで AWS 以外のことも含めて楽しく学べた !」「チームで協力し合ったから多くのチャレンジをクリアできた、知らなかった知識を得られた !」「相手に伝える難しさや重要さをあらためて実感できた !」のような感想を書いていただき、今回の AWS Jam の狙いを体験してもらえたと感じています ! 感想を書いていただいたみなさま、ありがとうございます !
さらに実施後のアンケートの「スキルアップのために AWS Jam を使いたいか ?」という問いに対しても、約 94 % の参加者が肯定的な反応をしていただけました。組織で AWS のスキルアップを考えられている場合には、ぜひ AWS Jam を活用してみてください。AWS Jam を実施する方法は次にご紹介します。
AWS Skill Builder のチームサブスクリプションで AWS Jam イベントを実施可能!
AWS Skill Builder は AWS の無料の学習コンテンツとして、500 を超えるデジタルコースや AWS 認定公式練習問題集を使用できるオンライン学習センターです。さらにサブスクリプションも用意されており、チームサブスクリプション を利用すれば、今回 AWS Summit で実施した AWS Jam イベントをお客様が実施できるようになります。お客様自身で実施するチャレンジの選定や、提供を自由に行えます。AWS Skill Builder サブスクリプションのご案内 のブログにもサブスクリプションについての詳細が記載されていますので、併せてご確認ください。
AWS クラスルームトレーニングで AWS Jam を提供中!
[厳選されたハンズオン体験] 7 つの人気トレーニングコースで AWS Jam を提供開始 のブログでも紹介していますが、AWS クラスルームトレーニング に AWS Jam を追加したコースも提供しています。(2023/04/28 時点では個社向けの開催のみです)
こちらを選択していただく利点は、クラスルームトレーニングを受けた後に AWS Jam を実施するため、前提知識やスキルを得た上でさらに AWS Jam でスキルの幅を広げながら知識の検証ができます。さらに企画時に AWS のトレーニングチームがお客様と相談しながら AWS Jam の実施方法を決めていけるので、以下のような要望を受け入れることも可能です。
- 知識やスキルの近いメンバーでチームを組むか、均等になるようにチームを組むか
- モブ型、ペア型、ソロ型など、どんな形式で進めるか
- どんな分野や AWS サービスを扱うチャレンジを実施したいか
- チャレンジの難易度の配分をどうするか
AWS Summit Tokyo で実施したようにテクニカルトレーナーが実施準備や当日の進行をするため、AWS Jam の用意や進行をするのに不安があるお客様にもおすすめです !
AWS Jam を追加したクラスルームトレーニングはオンラインでもオンサイトでもどちらでも提供可能です。現時点ではクラスルームトレーニングでの AWS Jam は全てオンラインで提供しており、アンケート結果からもお客様に満足いただいています。リモートワークをされているされていないに関わらず、AWS Jam に興味がある場合は AWS トレーニングと認定へのお問い合わせ からご連絡ください。(画面右上で「日本語」選択も可能です)
最後に
AWS Jam は高得点を取ることだけが目的ではなく、実施することによって学んだり気づいたことを今後に活かすことも重要です。「楽しかった」「悔しかった」だけではなく、「このサービスは得意だったので、チーム内でその分野の中心的な存在になろう」「この部分は苦手なので今後注力して伸ばしていこう」など AWS Jam の経験を役立てていきましょう !
そして AWS Jam をやってみたいと思った方は、AWS Skill Builder や AWS クラスルームトレーニング、AWS のイベント時に開催される機会を利用して AWS Jam に参加してみてください !
おまけ: 開始前に運営メンバーも円陣を組んで臨みました !
著者
杉本 圭太 (Keita Sugimoto)
トレーニングサービス本部 テクニカルトレーナー