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【マンガ連動ブログ】クラウドのビジネスインテリジェンス(BI)ツールってなんだろう?

クラウドのビジネスインテリジェンスツール(BIツール)ってなんだろう?

こんにちは、田中です。Solutions Architect として、中堅中小企業のお客様のご支援をしています。

現在ウェブページで連載中の AWS マンガ、「クラウドに乗って行こう!小さな会社の DX 日記」はご覧いただいているでしょうか?

現在、第 5 話が進行中です。手作業でまとめた月次のデータ集計で、不備が見つかってしまいました。困っているところに、営業部からさらなる追加依頼が…もう手が回りません!どうする美咲!まだご覧になっていない方は、ぜひアクセスしてみてくださいね。

☕制作こぼればなし:AWS マンガの最終稿ができるまで

子供のころ、ノートの端にマンガを描いていた方も多いと思うのですが、実際に本格的なマンガを制作する経験はなかなかないのではないでしょうか。今回は、AWS マンガの制作プロセスと、完成する前の原稿の一部をご紹介します。

一番時間をかけるのが最初のテーマとシナリオ決めで、その後漫画家さんにラフにおこしていただき、仕上げの着色に入ります。各工程で 3 回以上のやりとりがあり、色んなレビューを経て、内容が変わることもしばしば。5 話では、「 BI コンシェルジュ」という想像上の人物を登場させました。下の絵を見ていただくと、ラフと最終稿で変わっていて、最終的に、「いぶし銀」なコンシェルジュを採用することになりました。普段表には出ない、没になった登場人物ですが、今回はこぼれ話としてご紹介させていただきました😊

マンガへの感想や、いぶし銀BIコンシェルジュへの熱いメッセージなど、公式ハッシュタグ #AWSDX日記 でお待ちしています!

いぶし銀BIコンシェルジュの登場シーン

💡Amazon QuickSight について

5 話では、Amazon QuickSight というサービスが登場しました。これは、一体どんなサービスなのでしょうか?

Amazon QuickSight は、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールをサーバレスなサービスとして AWS が提供するものです。BI ツールは、膨大なデータから必要なデータを抽出し、視覚化・分析するために利用されます。読み込んだデータをもとに、データを視覚化したダッシュボードを作成し、個人で利用したり、周囲と共有したりすることができます。

BI ツールを利用してデータを視覚化することで得られる最大のメリットは、データに基づいた迅速な意思決定ができるようになることです。また、手作業によるのデータ集計が不要になる、組織を跨いだ情報連携がスムーズに行えるなどの利点もあります。

現在多くのベンダーが BI ツールを提供しており、様々な選択肢があります。そんな中で、AWS の BI ツールである Amazon QuickSight の特徴や、どんなところに強みがあるのかについて、本ブログで紹介したいと思います。

インフラの管理が不要なサーバレスなツール

Amazon QuickSight は、サーバレスの BI ツールです。利用にあたりお客様がインフラストラクチャを用意する必要がないため、必要なときすぐに使い始めることができます。電源やネットワークの管理、ソフトウェアのインストールやアップグレード、障害対応など日々のインフラ管理は不要です。

また、利用が進んで多くのユーザーがアクセスするようになった際も、自動的にスケールして一貫したパフォーマンスを提供してくれる点も、とても便利です。

このようなサーバレスの利点を十分に活用すれば、インストールして利用するタイプの BI ツールと比較して、ツールの本来の目的である「迅速な意思決定」につながる業務や、データ活用などを通してビジネスの成長につながる業務に、より多くの時間を使うことができます。

無駄がない、利用に応じた料金体系

利用料金は、 Amazon QuickSight の最も特徴的な点のひとつです。

Amazon QuickSight では、初期費用はかかりません。利用料金* は、ダッシュボードを作成および公開する作成者(Author)の料金と、ダッシュボードを利用する閲覧者(Reader)の料金に分かれています。Author はユーザー単位の料金です。特徴的なのが Reader で、BI ツールで珍しい「セッション単位」の利用料金となっています。セッション単位料金では、ユーザーがダッシュボードを閲覧した分だけ課金され、アカウントを持っていたとしても利用がなければ課金されないため、無駄がありません。また、ユーザーごとの料金に上限が設けられていて、ヘビーユーザーが一定数いるような場合でも、使いすぎの心配がないようになっています。さらに大規模に利用されるようなユースケースに発展した場合には、Reader の料金をまとめて購入できるセッションキャパシティーという購入オプションがあり、これを活用することで費用対効果の向上が見込めます。

この料金体系によって、利用が少ない導入初期から社内でデータ活用が広く進むまでの全てのフェーズで、コストが適正化された状態を維持できます。無理なく無駄なく活用を進められるということは、多くのリソースを割きづらい中堅中小企業にとっては大きな安心材料のひとつになりますね。

*一般的なユースケースで利用される Enterprise Edition の場合。

幅広いデータソースに接続でき、すぐに分析が始められる

分析に利用するデータは、様々な場所に、様々な形で保管されているケースも多いと思います。Amazon QuickSight では、AWS クラウド上のデータだけでなく、サードパーティーのビジネスアプリケーション上のデータ、オンプレミスのデータなど、多様なデータに分析対象として接続することができます。既存のデータの更新を自動で反映する、複数のソースからデータを結合する、よく使われるデータについては SPICE という QuickSight 管理下のインメモリデータストアを活用してアクセスを高速化するなど、必要なデータにすぐアクセスできるような仕組みが備わっています。

さらに特徴的な点として、機械学習を利用した高度な分析が利用できる ML Insight と呼ばれる追加機能があります。この機能を利用すると、異常値が出たら検出したり、過去の値から将来の値を予測したりなど、機械学習に基づいたインサイトを、専門知識がなくても簡単に得ることができます。こういった高度な機能をすぐに使えるという点も AWS が提供するサービスならではの特徴です。

必要なときにデータにアクセスして、様々な手法でのデータ分析を行うまでの一連の流れを、誰もが簡単に実施できる。このことが、きっとデータ活用範囲の拡大、さらにはビジネスの俊敏性の向上繋がるはずです。

もっと知りたい時は

なんとなく興味があるけど、ちょっと不安、自社に合っているのか知りたい、そもそも何から始めていいかわからないから相談したい…

そんな場合は、ぜひカジュアルに質問できる、AWS のチャットをご利用ください。チャットはその場でやり取りできますので、カジュアルに質問いただくことができます(平日 10時〜17時 /土日祝日除く)。また、フォームでのご質問も受け付けています。フォームのご質問への回答は、翌営業日中にお送りいたします。何を質問したらいいかわからない、そんなご相談でもお気軽にご活用ください。

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